攻めは日系アメリカ人(このあたりからすでに…)近代五種の金メダリストなのですが、とある趣味を持っていて、その世界で高名になってしまったため、連盟から嫌われています。近代五種は競技会が少ないので(←本当なのか調べていません(笑))それ以外の時間は趣味の世界で生きようと、自分が無名な日本にやってきました。 ここで問題になっている趣味というのが…かなり書きたくないのですが、盗聴なのです。そりゃあ金メダリストがそんなもんで有名になったらやばいよ(笑) で、彼は日本で盗聴専門の闇の事務所を開きました。 今日の仕事はコンサートワッチ。チャート初登場35位程度ですが熱狂的ファンのいる男性ボーカリスト(←受)のコンサートの盗聴です。場所は渋公。事前に楽屋などには盗聴器を仕込んであります。 渋公の隣は道路なので、機材をつみこんだ車を横付けして、マイクの周波数をさぐる攻め。 ところがその他の機材の周波数は拾えるのですが、ボーカルマイクの音が拾えません。すでにリハーサルの時間です。楽屋の盗聴ですでに受けが楽屋から出たことは確認しています。 いらつく攻め。その時、車のガラスを叩く音がしました。攻めがガラスをおろすと、その男が勝手にドアを開けて隣に乗り込んできます。「日本に来てるって本当だったんだな」。そう言うとその男(当然受け本人)は勝手に攻めの機材のチェックを始めます…そう、受けもその業界を良く知る男だったのです(彼は盗聴マニアではなくメカフェチ) |