飼育材料(成虫編)

産卵木
  
 みなさんもそうだと思いますが、産卵木の善し悪しは、累代飼育に直接関わってくる大事な問題なので、選択に非常に気を使います。最初の頃は、近くのホームセンターで購入していたのですが、飼育数が増大してからはとても追いつかなくなったので、業者から通販で購入するようになりました。
 業者と言えども、4年ほど前は今日のように、それほど数も多くなかったので、月刊むしに広告を出している業者の中から、場所的に近い2〜3の業者に手紙を書いて、プライスリストを送ってもらったのが始まりです。
 産卵木は、クヌギの太いものを使用したほうが良く産むと業者の人に言われましたが、太いものは高価であるうえに、当時、鉈など持っていなかった私は、割り出しの時が大変かと思い、もっぱら直径が最大でも8cmぐらいの、コナラの細目の木を産卵木として使っていました。

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業者より購入している産卵木1 業者より購入している産卵木2

 しかし、通販業者から購入する産卵木には当たり外れが多く、取り寄せた時期によっては、芯が太くて周囲も非常に堅い生木のようなものが混じったりして、気に入ったものを入手することが難しいことが度々ありました。
 そこで、こうなれば産卵木を自分で調達しようと考え、クワガタ採集に出かける場所の近くにあるシイタケ栽培農家を探し回って直接交渉し、不要になったシイタケホダ木を無料あるいは有料で分けてもらうようにしました。
これなら、自分で気に入ったものを選ぶことができるため、当たり外れがなくて非常に都合が良く、今では産卵木の主要入手ルートはこの方法に頼っております。
 ただこの方法でも、クヌギやコナラなどを区別したり、太いものや細いものなど細かいところまで選別できるわけではありません。しかし、朽ち方だけはじっくりと見極めるようにしています。
 
 私見ですが、クワガタムシのメスが好む朽ち木は、広葉樹ならば樹種に関係なく、もっぱらその朽ち方にポイントがあると考えております。シイタケ菌によって、どの程度まで朽ちているかが、産卵のポイントになるのではないでしょうか!

 飼育も3〜4年続けてくると、どのようなホダ木が産卵木に向いているか、だんだんわかってくるようになりました。最初の頃は、芯のあるものは絶対によくないと思っておりましたが、今では少しぐらい芯が残っていた方がよいのではと考えております。さらに、余り朽ちすぎてスカスカになっているものはよくありませんが、ヒラタクワガタは、オオクワのように産卵木に穴をあけて、その中に産卵することはありませんので、あるていど柔らかめのほうが良く産んでくれるように思います。 

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独自に調達した産卵木1 独自に調達した産卵木2

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