産卵木の埋込み方

本文、画像:Jimmy



 私が実践している方法は、非常に一般的であまり参考にならないかも知れませんが、産卵木の埋込み方について簡単にご説明させていただきます。

 これまで、幾年にも渡って累代飼育を続けて来たにも関わらず、未だにこれと言ったノウハウをつかんでいないのが実状で,特にスジブトヒラタについては皆目見当がつかず、そろそろ手を引こうかと考える始末です。こればかりは、何年も試行錯誤を繰り返しながら、技術を向上させるしか近道はなさそうに思いますので、ぜひ皆さんも産卵率の良い方法を見つけてください。

 とりあえず、当方が実践している方法を思いつくままに記述しました。ご参考になれば幸いです。

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産卵木を水に浸けているところ

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数時間自然乾燥させる

 産卵木は、オオクワガタより柔らかめの木を使用したほうが良いと思います。木口に爪を立てて、それほど力を入れなくても跡形がつく程度の木が最高ではないでしょうか。なかなかそのような上質の木は、手に入れようと思っても見つかりにくいと思いますが、じっくりと探してみてください。

 漬け込み方は至って簡単で、飼育ケースに3〜4本ほどの産卵木を入れ、水道水に浸して上から重しをします。上記に示すように、埋め込む飼育ケースが複数あれば、それを利用すると便利です。そうでない場合は、適当な石を拾ってきて使うと良いでしょう。

 5〜6時間漬け込んだら水を捨て、そのまま日陰で自然乾燥させます。あまり長時間乾燥させると意味がないので、数時間ほどで十分だと思います。

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産卵木埋込用マット

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飼育ケースに数センチほど入れる


 乾燥させた産卵木は、埋込マット(以下マット)と呼ばれる朽ち木屑で埋め込みます。マットにも色々と種類があり、高価なものから安いものまで幅広いですが、私は最も安いものを利用しています。(50リットルで2000円程度)

 幼虫を飼育するためのマットには、発酵させたある程度高価なものを使用し、埋込用には普及品を使うのがコストパフォーマンスが良くておすすめです。たかがマット、されどマットです。ぜひ余裕がありましたらマットにもこだわってみてください。

 埋込み方ですが、まず飼育ケースの底にマットを数センチほど挽き、その上に産卵木を横にして置きます。飼育ケースが大きければ、立ててもかまいません。もちろん、斜めでも結構です。好みに応じて配置してください。市販の産卵木は、中型の飼育ケースに横置きで並べられるように、長さが14cmに揃えてあるものがほとんどですので、加工せずにそのまま使用できるはずです。

 産卵木は、樹皮を取って埋込むほうがよく産卵する場合があり、昨年までは私もそのようにしてきました。しかし、この作業が意外と大変で骨が折れます。時間と体力、それに情熱のある人にはお勧めしますが、少しでも労力を省きたい人はそのままで十分だと思います。

また、樹皮がついている方が、産卵木内の湿度が適当に保たれると言うメリットもあります。

 皆さんは、メスに噛まれたことがありますでしょうか? 恐ろしく痛いですよね。あのような鋭い顎を持っているメスのことですから、樹皮をかみ砕いて産卵する穴を掘るぐらい朝飯前なのでしょう。


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