「発酵マット作成ノウハウ」その2


強力粉を使った発酵マットの作り方

Katayama


 「月刊むし」でもおなじみの、あの片山さんから強力粉を使用した発酵マットの作り方を教えていただきました。 大変参考になる貴重なノウハウを公開していただいておりますので、どうぞご覧ください。

Jimmy



 昨年より効果は高いが腐敗しやすいと言われている強力粉を使った発酵マットを作っています。昨年はまず小麦粉を5l入れて翌日気温が上がってから2lほど強力粉を混入すると言ったやり方でしたが、強力粉オンリーの発酵マットを作りたかったので、今年から以下のやり方で作っています。 

 発酵マットは最も経済的に飼育することができます。また、手間はかかりますが、作り方を覚えれば、後は自分だけのオリジナルマットを作ることができますので気温が高くマット発酵に最適なこの時期にぜひチャレンジして下さい。


1.衣装ケースに、粉が舞うほどにカラカラに乾燥したマット35リットル弱と強力粉を1s混ぜます。できればマットと強力粉を交互に入れると後で混ざりやすいです。

2.その後お湯を使って徐々に加水(ボイラーから出るお湯で70℃くらい。腐敗しやすい夏場だと熱湯をかけて50℃くらいに下がるまで待つ方法もあります。←この方法だと殺菌も兼ねる)し、よくかき混ぜます。この時できればジョロのようなもので加水(耐熱性の物かどうか確認して)するとだまができません。なお、お湯の分量は3,5gくらいです。

3.次にドライイーストを16gほど混入します。別にこのような物は加えなくても発酵するのですが、発酵に有用な菌を積極的に持ち込むことで発酵の失敗を防ぎます。さらに中にお湯入りのペットボトルを埋め込んで周りを毛布でくるむというやり方で、仕込み直後から40度を越える熱を得ています。

4.後の管理ですが、天日で加温すると高熱を得られやすいのですが、水分が飛びすぎるため、最近では半日陰で保管しています。と言いますのも初期のスタートがうまく行っても、後ほど水分を補給することで腐敗した経験があるからです。最近完成したマットは後の水分補給なしでできました。下から上、ケース横の多湿気味のマットを全体にかき混ぜるだけで十分なことが多いです。

 後は、前回掲載していただいたことを守ればまず失敗は無いと思います。発酵と腐敗はどちらも同じ原理ですが、仕込み方や水分量の多い少ないによって発酵するか腐敗するかが決まってくるのだと思います。特に水分量は重要で、水分が多いとマット中の酸素が減り、逆に少ないと多くなります。今まで多くの発酵マット作りに失敗して、一体どれくらいの水分量が適当なのか探り当てたのが上記の分量です。また、段階的投入法なども取り入れてオリジナルマットを作ってみて下さい。また良い情報がありましたら紹介させていただきます。

発酵マットの詳細画像はこちらです。

 

 


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