☆☆ヒラタクワガタを語る!HP再始動特別記念投稿☆☆

「里山の今を歩く(能勢・川西特集)」

第二部  川西・多田神社周辺探索編 



本文、画像:ヒラタの鉄人


 
 多田小学校から、歩く事約10分・・・・
やってきました。とりあえず目標地点の多田神社です。昔と何ら変わらないその風景に灌漑に浸りつつ入口で記念に1枚撮影。一応、お参りを・・・と境内に入って、手を合わせ、「前回採集できたポイントが無事残っておりますように・・・・新しいポイントも見つかりますように・・・」とブツブツ唱え、一礼して神社を後にした。

 


<当面の目標地点であった、思い出深い多田神社>

 
 多田神社の真ん前には、猪名川が流れており、その橋を渡った反対側に、確か気になるクヌギがあったよなぁ・・・・とそちらを目指すべく、思い鞄をしょってひたすら歩く。

 すると、対岸の河川敷内に一本の立派な樹木がそびえている。樹皮を見ると柳?いや、ケヤキか?でも葉をみたらやはり柳である。こりゃまた立派な一本柳ばいねー!と土手を下りてしばし観察。
 


<多田神社前、猪名川対岸にそびえる一本柳の木>


 九州・筑後平野でのオオクワ採集は、筑後川河川敷の柳の木での採集が昔から知られていた訳で当方もその柳で採集経験がある故、このような場所で柳を見つけるとちょっと調べてみたくなる次第。
 
 樹液さえ出していれば、最低でもヒラタが取れるだろうなぁ・・・・と思いつつ、すぐ近くの目標とするクヌギに目を移すと・・・・ありゃっ、目標クヌギの近くで農作業の方が居て、私の方を時折睨みつけるような感じを受けた。確かに、この場所では似つかわしくない恰好の自分である・・・しかるに完全に不審者と思っているようである。
 
 しかし・・・私は前回ここを訪れた際に、見事なクヌギに惚れ惚れした記憶がある。しかも、当時あのクヌギで何か?を採集したんだよなぁ〜にしてもデカいクヌギである。
 


<多田神社猪名川対岸の土手にそびえる、巨大クヌギ>


 巨大クヌギに近寄る事ができず(私はこうみえても小心者である)仕方なく、遠目にチェックを実施。手前にそこそこ大きなひのき(恐らく)がある。その木を覆い尽くせる程の巨大クヌギである。時折私を睨みつける農作業のおじさんを無視してクヌギを写真に収め、そろそろ真打の現場へ向かう事に。
 


<多田神社前の橋から猪名川上流方面を撮影>


 猪名川・・・言わずとしれた、オオクワガタでは有名な川。能勢方面を語る上では、必ずどこかで遭遇するといわれている川。写真上流には、能勢の三草山、阿古谷地区がある。通称、オオクワガタの川とも言われている?(な訳ないか・・・^^;)

 十数年前のブーム時には、幾多もの採集者達が川沿いの道路を通って、三草山方面を目指したのであろう。三草山で何不自由なく暮らしていたオオクワガタ達は、いきなり攻め込んできた手荒い手口の採集者から難を逃れる為、朽木に身を隠しその朽木に乗って猪名川を下り、この辺りに住み着いて行ったのだろう・・と、勝手な妄想にふけりつつそろそろ過去の栄光の場所へと歩を進める事に・・・・
 
 ちなみに、上部写真の山むこうに、Jimmy殿が「能勢街道を・・」にて報告された、芋生の台場クヌギがあります。写真のやや左側が、大平山にあたる方向ですね。(大平山も、かつては、三草山と並んで超有名なオオクワポイントだったと聞いています)
 


<多田神社側から大平山方面を臨む。広葉樹が多い感じ>

 
 この里山一帯の反対側に、Jimmy殿投稿(能勢街道を行く)の宮若の集落、及び当時Jimmy殿がオオクワガタを採集しまくっていたという台場クヌギがあるはず・・・早速そちらへ向かってみましょう・・・

 と都合よくいかないのが今回の探訪。今回は、あくまでも自身の過去の栄光のポイントの再確認という訳だから・・・と、いい加減、歩き疲れた上に超重たいバッグが容赦なく肩口に食い込んで来る。
 


<多田院西近辺の落ち葉に埋もれた田舎道風景>


 多田神社周辺をうろついている間に、ふと落ち葉に埋もれた田舎道を・・・道の端は雑木林の斜面が広がり、落ち葉に埋もれた朽木の品定めを・・・う〜ん、この朽木ならヒラタかノコギリの幼虫が入っているかもなぁ・・・う〜ん、こちはらコクワかな?等と一人でブツブツ呟きながら歩くと、少し開けた地区が姿を現す。う〜ん、なかなか良い風景です。畑に沿って、紅葉樹林(クヌギやコナラ等が多い感じ)がよい感じで茂っています。広葉樹の葉が程よく色づいているのがより一層晩秋の面影を強く伺わせてくれます。
 


<畑の土手沿いに広がる広葉樹林の風景>

 
 このあたりの田舎の風景は、小生の住む福岡の近郊の田舎の風景とさほど変わらないとは思えるのでありますが、何せここはオオクワガタの大産地と言われた土地である。地元のオオクワガタからの威圧感なのか・・・クヌギやコナラ等の樹木がやたらと立派に見えてくる。気のせいかな・・・と思いつつ周囲の風景に目を配ると・・・・
 


<見事なイロハモミジとビッグなクヌギとのコラボ風景>


 やっぱりクヌギやコナラ系に関しては、小生の住む九州地方に比べて流石にこちらの地域の方が一枚 も二枚も上手のようである。ひときわ、赤く染まったイロハモミジの美しさにひかれるまもなく、背景には巨大なクヌギがそびえており、こちらへ手招きをしているかのような錯覚に陥る程である。
 
 さあて、感傷にふけるのはここまで!いよいよ台場クヌギとの面会の時間がやってきました。 まずは当方自慢の(当時、ひょんな事から見つけた)ミニ台場クヌギポイントへと足を向けましょう。
 


<お墓の向こうに聳えたつ巨大なクヌギ群>


 九州の佐賀県等でクワガタ採集の為にポイントを探す場合は、お墓を目安にしてアタリをつけると、結構な確率で立派なクヌギが傍にデデーン!とある事が多いので、その経験から、十数年程前初めてこの地を訪れた際にも同様の手口で、ポイントを見つけてしまった訳である。
 
 そのお墓は昔と変わりなく・・・お墓の向こうには・・・おおっ、相変わらずでっかいクヌギ群がそびえ立っている。その周囲には竹林が広がっている・・・・では、早速竹林に入って、台場クヌギへの扉を開けに参りましょう!!
 


<竹林の中を進みながらの風景。足元がちょっと難儀でした>

 

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