☆☆ヒラタクワガタを語る!HP再始動特別記念投稿☆☆

「里山の今を歩く(能勢・川西特集)」

第一部 川西・多田地区探訪編  



本文、画像:ヒラタの鉄人


 時に、2012年11月末日・・・

 始めて公に告白するが、小生はオオクワガタブームの真っただ中だった頃(かれこれ十数年前になるが)能勢・川西方面でオオクワガタを採集した経験がある。

 今回は、その時の記憶をたどりつつ、当時の採集ポイントが現在はどのようになっているのか・・・過去の栄光と感動を回想しながら、今回は新しいポイント開拓も兼ねての探訪である。ちなみに、私が大阪・能勢方面の訪問が可能である背景は、単純に仕事上大阪への出張が多いからに他ならない。
 
 今回の探訪も、昔の私の異名通り、「スーツに革靴・・・オマケにPCやら会社資料がぎっしり詰まった重いショルダーバッグ持参」という、別名「スーツの鉄人復活記念?」としての側面も持っている次第である。

 
 さて、これから日本有数のオオクワガタ大産地であり、過去にはその道でならした猛者の方々の多くが 頻繁に足を運んだであろう、能勢・川西方面を探訪して参りましょう。
 訪問地までの道順等は、小生の勤務先支店がある新大阪駅からを起点にして案内しましょう。
 当方が辿ったルートは、まず、新大阪駅から御堂筋線にて一つ目の西中島南方の駅で、阪急電鉄の南方駅(乗り換えは徒歩4,5分の距離)に移動し、そこからまた一つ目の十三駅に向かいます。十三駅では、ホームを繰り替えて、豊中方面行の電車に乗り換えます。
 
 十三駅から約25分、車窓の景色が大都会大阪から少しづつ里山チックに変貌していく風景に胸が躍り、あの過去の感動が少しづつ思い起こされてきます。
と、回想にふけっているうちに、川西能勢口駅に到着。ここで、ホームを繰り替えて、阪急能勢電鉄に乗り換えます。「能勢」という響きが表現のしようのない懐かしさと供にこみ上げてきます。

 

<能勢方面の玄関、阪急川西能勢口駅>

 
 能勢電鉄に乗り換えて日出生台駅方面に向かう電車に乗ります。本格的な能勢方面を目指すなら、終点まで行くのが本筋ではありますが、徒歩である今回の探訪では無理ですので、当初の予定通り多田駅で降ります。その際、手に持っている仕事用のカバンがずっしりと重く、肩に容赦なく食い込んでくる。こりゃたまらん・・・と、駅にコインロッカーを探したが、そんなものはなく、仕方なくそのまま肩に背負って、この探訪を続ける事に、ちょっと気が重くなってしまった・・・
 


<思い出の阪急能勢電鉄多田駅駅舎風景>


 
駅員さんすら居ないような片田舎の駅という感じですが、何となく新しい雰囲気を感じさせてもらえる駅舎を背にして、少し歩くと、目の前がいきなり有名な能勢街道に直面します。
 


<多田駅前交差点、横切っているのは能勢街道>


 能勢街道:Jimmy殿の投稿「能勢街道を行く」で一躍有名になった?国道である。能勢方面に車で採集に訪れる方々の殆どが、ここを通って行かれたのではないでしょうか〜
 
 こちらの交差点の左側には、餃子の王将(昔は無かったと思う)がある。上記写真の方向に真っ直ぐ歩いていくと・・・・  

 


<餃子の王将多田店裏、桜並木の抜け道街道>


 餃子の王将多田店の裏側には、猪名川に沿う形で一直線の抜け道のようになっている。その道の両側に見事なくらいの桜並木が広がっている。桜の木はどれも太く、たくましい。更にはその道の両端に整然と見事に並んだ桜。圧巻の風景。流石・・・オオクワの産地と言われる所以だよな・・・等と一人で納得しつつ、ふと見ると、圧巻の立ち枯れ桜が・・・・
 


<桜並木の抜け道街道で見つけた見事な立ち枯れ桜>

 
 いやはや、多田駅を出て数分でこのような立派な立ち枯れ樹木にお目にかかれるとは流石は日本有数のオオクワ産地だなぁ・・・等と灌漑にふけりつつ、写真奥に向かって歩を進めていくと・・・
 


<右から、クヌギ、えのき、クヌギ、えのき いい感じである>


 土手上に、ちょっとしたポイントが姿を現す。前回訪れた際に、確かヒラタやカブトを目撃していたクヌギと記憶している。あの斜めになったクヌギが一番樹液を出していたんだよなぁ・・・等と回想にふけりつつ、早速、土手の上に上がってみると・・・・
 ありゃりゃ・・・
 


<多田駅前猪名川沿いの土手上クヌギとえのき並木>

 
 そこは見事なまでの自転車置き場へと変貌を遂げていた。これではクヌギに近寄る事もできず、これはきっと自転車を使って樹木を守ろうとしているのではないか・・・等と勝手な事を思いつつ、外見から観察してみると、(写真奥の斜めクヌギが当時、一番樹液をこんこんと出していたのだが・・・)見事なまでにきれいな樹皮へと変貌していた。(十数年前は、白く樹液を吹きだしていたと記憶している)
 
 河川土手のクヌギとえのきのハーモニーは、九州は筑後川流域(支流)のオオクワポイントもこのような感じだった。しかし、15年程前のオオクワブームの際に散々樹木が荒らされた挙句、護岸工事の影響も手伝ってか、ほとんど消滅してしまっているのが現実である。

 それにしても、「ここに自転車を止めてはいけません!川西市」の看板が空しい限りである。自転車の大駐輪場を抜け、写真奥に向かって歩を進めて行きます。

 


<見事な台場と化した、民家の庭先で発見した栗の木>


 やがて、ベッドタウン化した住宅街に入り、ひたすら歩き続けると・・・ある民家の庭先に巨大な栗の木を発見。こりゃまた立派な栗の木ばいねーと思いつつ、カメラで撮影。道ですれ違う近所の通行人の方が変な目で自分を見ている錯覚に陥っている自分がそこに居た。

 まあ、昼日中から、こんな住宅街にスーツ姿で重たそうな鞄を抱えて、いい年こいた怪しいオッサンがてくてく歩いている訳で、変な目で見られても仕方がないな・・・と思う自分がそこに居たのは正直な所である。
 


<やっと見つけた、目標地である多田神社を示す案内表示>


 住宅街をうろついているうちに、方向感覚も無くなり、ヤバいと思いつつ、そういえば・・・と思い出してスマートフォーンを取り出して、地図表示にしてみると・・・・おおっ、こりゃ便利たい。地図の最大拡大にすると、自身が歩くにつれ地図もきちんと追従表示してくれる・・・。Google Mapでは○○整骨院が表示・・・と見ると、目の前がそうだった。となると大きな通りは、こっちだよな・・・

 あっこっちに曲がって行けば・・・あっ、やっと少し大きな道路に出られた。と見たら、目の前に、案内表示が・・・・目指す、多田神社はあっちなんだな・・・と、そろそろ足腰が疲れてきた老体に鞭打って更に歩を進めて行くとようやく、記憶に残る、猪名川沿いのちょっと古びた街並みの住宅街をひたすら歩き続ける事に・・・・
 
 確か、この辺りの学校校庭に立派な樹木があったよなぁ・・・とワクワクさせつつ、えっちらおっちら歩き
続ける事凡そ15分〜〜
 


<多田小学校校庭にそびえ立つ巨大かつ台場と化した柳>


 やっと再会できた、多田小学校校庭内にそびえる、立派な台場柳。当時もこれが柳だとは信じられず、今回はじっくり(ちょっと逆光で見えにくかったが)観察。樹皮のごつごつ感と樹木の太さから、ひょっとしたら、南京ハゼの木かな?とも疑ったが、葉を見るとやはり河川敷でよく見かける柳である。
 
 樹肌には、(樹液の影響?なのか)白色化している部分も見られ、更には各所に大きなコブが見られ、当時からもこの柳は気になっていた次第である。まあ、十数年ぶりに再会できて、何よりでした。
 
 更に、横を見ると、まだ幾本か同じような樹木が校庭にそびえ立っている。流石、オオクワの大産地である地区の小学校は校庭の樹木から違うんだなぁ・・・等と一人感心してしまった。
 

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