編集後記 〜 夏の京都より… 〜

宝泉院の入口に貼ってあったはりがみ。こういうのにも弱いですよね。
今回は梅雨時ということもあり
1日雨でした。
でも移動するのは大変だけど、
それぞれお庭に行くと
「雨もまたよろし」
雨も悪くないな…と思わせる
独特なにおいや木々の色がしました。
宝泉院では入口でこの木魚を
ぽこっとたたいて上がります。
今までは隠れ家のような場所だったけど、JR東海のCMで紹介されてしまったので、これからは混み合うかもしれません。
ちょっと残念な気が…

宝泉院の入口の木魚。ぽこっ といい音がします。

沙羅双樹の花
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。
たけき者もつひには滅びぬ、
ひとへに風の前の塵に同じ。」
とは有名な平家物語の冒頭ですが、これがその沙羅双樹の花です。
散る時にはぽとりという音がするとか。
この木は大原の道端に咲いていました。
今回は時間もなく、あちこちは
行けなかったけど、雨が降っていたせいかそれなりの情緒が感じられて、古典の世界に思いをはせました。
蓮華寺を見てから比叡山が見えるか心配もあったが、円通寺に行く事にした。
庭にむかう廊下で、どうか見えますように、と願ったがほとんど見えなかった。
それでも少しずつうっすらと見えてきた。
この後、清水から産寧坂・二年坂そして祇園と歩いてきました。
石畳の道も雨でぬれてしっとりと
した風情がありました。
でもやっぱり、もう少しゆっくりと時間が
あったらよかった…と思った旅でした。

石畳の道

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