じゃ、この世界について、
私が知っていることを教えるとするか。
異端者ハンターRPGワールドガイド
西暦1999年。
世界は二つあった。
人間界、それと妖魔界。
新都庁や北海道庁など、世界各地に次元の裂け目
・・・ゲートと呼ばれている・・・
があり、二つの世界を繋いでいた。
妖魔。
この種がこの世界にやってきたのは遥か昔のこと。
日本有史以前よりこの二つの種の友好は続いていた。
そして、昔からある天皇にはポーリーと呼ばれる半人半妖の一族が就いていた。
ポーリーは二つの世界を顕著に現すもので、
世界のバランスが崩れると外見から内面までどちらかに傾いてしまう。
それだけでなく、世界そのものが内部破壊を起こしそうになる。
そこで、人間と妖魔の生息数を調整することでパワーバランスを保ち、
世界を安定させていた。
しかし、最近ゲートから未許可の妖魔が人間界に流れ込み、不穏な動きを見せていた。
中でも上級妖魔と呼ばれる人に近い形の妖魔は、
人間界の征服をたくらむような者もいた。
その未許可の妖魔、「異端者」を封印すべく結成されたのがライアットである。
過去、結成当時はバウンティハンター同様無許可の出来高制の仕事だった。
しかし、異端者の増加に伴い国家警察も重い腰を上げ、
警視庁直属の対妖魔特殊部隊、
警視庁特殊2課ライアット班対妖魔特殊部隊、
通称「バスターポリス」を結成し、
ライアットも登録制にして、国をあげて妖魔ハントを援助している。
一方、
妖魔世界も異端者には厳しく、異端者ハンターである「魔討士」が存在している。
彼らは異端者を地獄の底まで追い、殺すのである。
彼らはパワーバランスは気にせず、
妖魔達の汚点である異端者を許すことは出来ないと言う考えの下、
異端者を狩っていた。
人間達の行う封魔はパワーバランスを保ちつつ異端者を処理することが出来る。
しかし、
魔討士は異端者を処理してしまうのだ。
彼らが天変地異の片棒を担っていることは否めないが、
それよりも重要なのは自分達の汚点を晴らすことなのだ。
異端者ハンターRPG基本ルール1.世界より抜粋。
俺が知ってるのはこのくらいだ。
あとは、自分の目で、耳で、確かめてみな。
おっと、一つだけ忠告してやろう。
どんなに明るい道でも決して一人で歩くな。
どんなに狭い道でも、一人で歩くな。
隙を見せれば、奴らはいつでも襲ってくる。
それがいやなら、二人以上で過ごすことだ。
死にたくなければ年長者の意見は聞いておくものさ。
そうだろう?
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