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◇寝台特急:国内最長列車 廃止のお寒い舞台裏

 寝台特急「トワイライトエクスプレス」(大阪−札幌)の来春廃止が正式に発表された。運行するJR西日本は車両の老朽化のためというが、本当の理由は新幹線のためである。信越本線碓氷峠と同様に、日本全国で新幹線至上主義のため在来線が滅ぼされようとしている。
6月12日付の毎日新聞に私たちを代弁するまさに正鵠を射た記事が掲載されたのでここに紹介します。碓氷峠関連の画像を追加してます。全国各地で碓氷峠廃線と同じような愚行が繰り返されつつあることをよーく考えてみましょう。















このコーナーでは、鉄道網を守るための記事や書籍、活動等を紹介していきます。







《鉄道網を守れなかった碓氷峠での負担増》
【横川-軽井沢間の場合】

  
  【廃止前(信越本線碓氷峠)】     【廃止後(代替バス輸送JRバス)】
 横川-軽井沢間 11.2Km  →  横川-軽井沢間(碓氷バイパス経由) 23Km
 所要時間;    17分    →  所要時間;(道路状況で遅れます)   34分
 運賃;     230円    →  運賃;               510円
   差額; 280円 往復で560円の負担増
 
新幹線のために「横川-軽井沢間」は遠くなってしまいました。
所要時間は2倍に、運賃は倍以上になりました。負担増は往復で560円/大人1名です。


《鉄道網を守れなかった碓氷峠での負担増》
【松井田-中軽井沢間の場合】

  
  【廃止前(信越本線碓氷峠)】       【廃止後(代替バス輸送JRバス)】
 松井田-中軽井沢間 22.2Km  →  松井田-中軽井沢間(碓氷バス乗車)34Km
 所要時間;    36分      →  所要時間;(時間帯で異なります。)1時間28分
 運賃;     400円      →  運賃;              950円
  差額;550円 往復で1100円の負担増 
 
新幹線のために「松井田-中軽井沢間」はもっと遠くなってしまいました。
JR1社の運賃だったのが、JR→バス→しなの鉄道 計3社の初乗り料金が加わります。
所要時間は約3倍に、運賃は倍以上になりました。負担増は往復で1100円/大人1名です。
中学生以上の家族4人で移動した場合の負担増は4400円です。

新幹線のために横川-軽井沢間の在来線は廃線になり利用者の負担は激増しました。
所要時間は2倍~3倍に、運賃は倍以上になりました。
峠越えの人には負担が増えた一方でJRでは年間に数千億円もの利益を上げています。
JRの利益の一部を碓氷峠に回してもらえれば廃線にせずにすんだのではないでしょうか?
JRの利益は並行在来線の地域住民からの搾取で成り立っていることを忘れてはなりません。





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バックグラウンドの写真; 碓氷峠廃線直後の横川駅の風景 線路を分断する車止めが設けられた峠に向かう線路