SEGA TV game

 SEGAのDreamcastのゲームにはすばらしいものが多い。PSとの比較でなく、個別のゲームで、よさを論じていくべきである。

 最近のDCのゲームはきわめてセンスがよく、かつ、面白い。こういったゲームを生み出せるセガは、いつかPSをやぶってくれると信じる。

 宣言: 私、セガの味方です!

特にすばらしいゲームを推薦していく。

ハウスオブザデッド2★★★★★

 ガンシューティング。これで町のうごめくゾンビどもを倒していく。町のつくりなどが、雰囲気でてるし、なにより美しい。
 ボスキャラは個性的で魅力がある。特に「マジシャン」は登場の仕方といい、そのアクション、デザインなど、見とれてしまう。

スペースチャンネル5★★★★★

 私にとっての「ゲーム史上最高傑作」。主人公うららが、モロ星人におどらされている地球人を解放して、最後に銀河の陰謀をあばいていくというゲーム。モロ星人のおどりのとおりにコントローラを入力する。画面構成、主人公、音楽、ゲーム内容すべてが完璧。類をみないオリジナルゲームである。センスがよく、カメラアングルなどは非のつけようがない。マイケルジャクソンも本人の承諾をえて、出演している。

 日本では絶賛されながらも、10万枚程度にとどまっている。米国での大活躍を期待したい。どうも、DCユーザはマニアが多く、このゲームのすばらしさをよく理解できないようだ。

 うららというキャラも、健康的なお色気があり、今後DCの代表的キャラになっていくと思われる。彼女のモーションモデルとなったダンサーNAHOちゃんのダンスは興奮する。

 私はこのゲームがしたいために、DCを購入した。

クレイジータクシー★★★★★

 スペースチャンネル5にしても、このゲームにしても、「遊んでみないとすばらしさがわからない」というゲームがセガには多い。でも、このようなソフトこそが真のゲームなのでしょう。

 アメリカ西海岸の町でタクシーのドライバーになって、客を目的地に送りとどける。歩道走ろうが、地下鉄の線路はしろうが、海の中だろうが、ジャンプしようが、なんでもOK。

 そのドライブ感覚が爽快である。

ROOMMANIA#203★★★

 最初、何がなんだかわからない。言われたとおりに進めていると、このゲームの意味がわかってくる。
 主人公はどこにでもいる大学生。アパートで無気力にごろごろしている。あーめんどくさい、と1人でくさっている若者である。

 ここに自分が神様になって、彼に人生に介入する。この介入が功を奏して、彼がなにかアクションをおこすと、それがきっかけになって、彼の人生は大きく変わって波乱万丈になっていく。そのきっかけというのが、本当に些細なことなのだ。

 たとえば、主人公が彼女とつまらぬことで喧嘩してしまう。このままでは、はいそれまでよ。
 しかし、ここで、コントローラで電話をしつこくクリックする。主人公がそれをきっかけに電話をすると...

 大きな、いつくかの4つの物語(シナリオ)が組み込まれており、うまく彼に行動をおこさせて、誘導すると、面白く、感動的な人生を送らせることができる。

 「人生はささいなキッカケで、大きく変わる。充実したものにも、波乱万丈のものにもなる。ちょっとした自分のやる気や行動で。」という開発者のメッセージがきこえてきそうである。

 しかし、おしいかな。おしい!
 そのシステム、シナリオ、発想はすばらしいのだが、いかんせん、そのキッカケ作りの事象の選択がさみしい。だって、部屋の中にはあんまりクリックするべきものがないから...プレイ自身はパタン化されてしまうのだ。

ゴジラジェネレーション

 ゴジラを操作して、町、自衛隊などたたきつぶすゲーム。

 こんな★を付けたら、ゴジラファンに怒られそうだ。しかし、ファンでないと面白くないのではなさけない。操作は難しい。なれれば、町並みをこわすのも楽しいかもしれないが、なんの爽快感はない。火を噴くのが難しいだけ。これ5000円を超えるというのは、...

 私が、発売当初、正価でこれとDCをかってたら、「SEGAからは未来永劫かわない」と誓ってたかも。

 ちょっとこのゲームはいただけない。逆キラーソフトと言える。3DOでいうと「チキチキマシン猛レース」に匹敵する。

ゾンビリベンジ★★★

 ゾンビを、いろんな武器を使って倒しながら、ある男の陰謀をあばいて、阻止していくゲーム。シューティングゲームにストーリをもたせてある。

 特に非の付け所がないのに、なんとなく面白くないゲーム。グラフィックもきれいだし、かなりステージ数も多い。不思議である。完成度が高くても、そのまま面白さにはつながらないようだ。「なぜ、あそこまで非の付け所がないのに、面白くないのか」を今後、考察していきたい。

あつまれ!ぐるぐる温泉★★★

 ネットに接続して、知らない人間とも遊べるトランプ、麻雀、将棋である。ネット接続のよさを堪能できるゲームであり、この点電脳戦機バーチャロンと双璧であろう。SEGAもこのゲームがこんなに長く楽しまれ、モデム活用を促進するとは思っていなかっただろう。ファンがしっかりついたゲームである。

 現状、サーバ接続料金も月料金で安価で提供されているので、インターネット接続固定料金、テレホーダイなどと組み合わて、安心してゆっくり遊ぶことができる。

 私は麻雀しか興味がないのであるが、コンピュータとでは決して楽しめない、人間味あふれた対局ができるのは大変うれしい。やはり、麻雀は単にアガリだけを楽しむのではなく、相手の人間がミスをしたり、あがって得意がったり、人のくせを見破ったりするところがいいのであると実感させられる。

 用意されている、髪型、顔などのパーツを組み合わせて、ネット上に自分のアバターを作れるし、名刺交換なども可能である。そういえば副題が「友達100人つくろうよ!」だった。

 対局の勝敗によって個人の持つスキルレベルを示す数値が変化していく。このため、やや対局拒否?的な行動が参加者に見られる(90ポイントの人間は、50ポイントの初心者とやりたくない。負けるとポイント的に痛いし、勝ってもうまみがない)が、そこも生身の人間のコミュニティらしさである。

 面白いのは、スポンサーがついて、いろんな冠大会が行われていることである。ハトヤが温泉宿泊券、明治製菓がチョコレートを商品に出したりして大いに盛り上がっているようだ。これが常にファンをひきつけている。

 SEGAもこのゲームの成功をもとに、さらに充実した温泉ゲームを出してほしいものである。

ライセンシー作品

セブンスクロス(NEC)★★★

 なぜ、今?このゲームなの?という声が聞こえてきそうだ。DCではじめてのRPGである。このゲームには「泣かされた」「頭にきた」人がほとんどであろう。購入して、「遊んでいる」という状態になった人の割合はきわめて少ないと思われる。ほとんどは、最初の10分くらいで、「なんじゃ!こりゃ」となっただろう。
 ゲーム内容は、生物として弱肉強食の世界の中で、進化しながら、その世界のなぞを解いていく、SF的なPRGである。
 RPGであるから、もちろん、最初は弱く、レベルアップによって次第に強くなっていくのである。状況は、原始の世界での、アメーバからはじまる。アメーバになって、自分を進化させていく。ところがこの世界に最初にでてくるのが、カニである。このカニの行動速度ははじめから実に速いのだ。遠慮がない。そして、強い。また、逃げているうちにあきらめてくれることは絶対にない。見つかれば(すぐに見つかるが)、すぐに追跡してくるが、いくらにげても絶対にあきらめてくれない。
 んで、自分はアメーバ、相手はカニである。したがって、ゲーム開始早々、カニに食べられて終了である。何度やっても、瞬時に食われてしまう。全力で逃げていて、やっと追いつかれないという状態なので何もできない。このゲームはカニとのレースゲームと断言している人もいる。
 この段階をなんとか、突破すると、実は面白いゲームにと変わっていく。進化するための「DNAシート」というものがマニュアルを読んでもさっぱり意味がわからないのだが、そのうち、意味を悟る。そうすると(3時間くらいたってから)、やっとゲームの仕組みがわかるのである。
 ここまで、プレイヤーがきてくれれば、このゲームのよさがわかるのだが、それは無理だろう。みんな、30分くらいであきらめて「もうやめた」となる。RPGゲームの開発で非常に重要なのが、「難易度・パラメタの調整」だそうであるが、それが適切でないと思われる。DNAシートも面白いシステムなのだが、マニュアルの説明文では意味のわかる人はほとんどいないだろう。
 結局、DCのゲームはつまらんという誤った認識を世間に与えてしまったのかも知れない。実に残念である。どのRPGも、ワンパターンの中世の剣・魔法ものである点を思うと、本当に貴重なゲームなのだが。ゲーム自身は大変面白く、斬新なアイデアである。

おといれ(ワカ)★

 私は音符が読めないし、もちろんかけない。だから作曲などできない。しかし、ここに魅力的な売り文句のソフトが現れた「マイクに向かって、鼻歌をうたえばそれが音符になる」という「おといれ(ドリームシーケンサ)」である。私はひきつけられ、購入。しかし、マニュアルをみても、鼻歌のあたりはほんの少ししか書いていない。いやな予感。
 マイクをつけて、鼻歌をうたう。そして採譜された曲を再生。なに?これ。めちゃくちゃなランダムに限りなく近い頭がおかしくなるような超ウルトラ・ホンキートンクな音がガアガアなるだけだ。おかしい。
 やり方を間違えているのだろうと、何度もやりなおすがうまくいかない。困り果て、ホームページを見ると、みんな私と同じことをいっている。つまり、この鼻歌機能は事実上、使い物にならないのだ。開発者は、忠実にサンプリングするとそうなる、という理屈をいっている。その理論は正しいのだろう、でも、うまくできないものを販売時の宣伝文句にしてはダメではないか。家庭用ゲーム機なので、実験機ではないのだから、家庭で楽しめないような機能をいれて宣伝してうるのはやめてほしいものだ。ゲームなのだから。
 もちろん、このソフトは鼻歌機能だけではない。音楽シーケンサとしては機能充実しているし、よくできている。簡単に作曲できるし楽しめる。この通常のシーケンサ機能はいいのである。ただし、MIDIの編集などはできない。開発者いわく「これはゲームですから」
 鼻歌機能は期待しないで使ってほしい実験的おまけです、とでも宣伝文句に書いてあれば、納得できるのだが。SEGAの人間が、自分でこの鼻歌機能を使ってみて、HPに書いているのかを聞いてみたいものだ。

クールボーダーズバーン(UEP-SYSTEMS)

★★★★

 かなり前に発売されたゲームをなんでいまさら?という意見もあるが、いいものはいいので紹介する。スノボーでゲレンデをはじめとして、いろんな場所を滑りまくる。アナログスティックを使った操作感、滑らかに展開する画面によるスピード感。その2つが組み合わされた爽快感。展開する風景も美しく、実に素晴らしい。

 基本操作は難しくないし、トリッキーなプレイをしたくなれば、更に難易度の高い操作にチャレンジすることもできる。だから、自然にゲームに没頭できる。

 このような秀逸なゲームが、話題にもならないで、存在しているところが、DCソフトの面白いところであるといえようか。PS2で、ER SSXが話題になり発売されているが、爽快感はそんなに負けていない。

 なお、DC用のソフトで、本ソフトのほかにスペースチャネル5などの素晴らしいソフトも、いくつかが価格改定されて再発売されるようである。ぜひ、まだ遊んでいない人はそれを機会に購入してほしいものだ。

DEAD OR ALIVE 2(テクモ)★★★★★

 格闘ゲーム。特別ページも参照されたい。DCをもっていて、PS2版をもっていないのであれば絶対に買いのゲームである。(PS2をもっていても、DCとこのゲームを買う人がいるらしい)

 脅威的な高画質のムービーが流れ、その画質のまま、コントローラで操作できるゲームシーンに自然に移行する。光源処理、色使いが特に素晴らしく、一画面一画面がそのままアニメのセル画のような美しさである。

 女性のキャラが多く登場するが、これはコンピュータでは描画しづらい苦手なもののはずである。それは女性は「丸み」で構成されているからである、ポリゴン集合体が得意のデジタル処理では難しい。が、それでもこのゲームでは巧みに表現できている。またキャラの動きに従って、髪、コスチュームの端、剣の紐などが、はためくが、これも完璧である。テクモも画質には自信があるらしい。

 DC版で採用された「ユーザプロファイルシステム」によって、ユーザが遊びこむほどに、多くの新機能が堪能できるようになっている。選べるコスチューム、背景なども増加していく。初回限定版では、更に「デジタルビーナス」と呼ばれる機能が組み込まれている。これも、やりこむことで、使えるようになる。ユーザプロファイルも、デジタルビーナスも機能の内容は詳しく発表されていない。遊びこんでくれれば自然にわかりますよ、ということなのだろう。

 こういったゲームが家庭で楽しめるようになったとは、いい時代になったものだ。DEAD OR ALIVE 3がいまから楽しみである。更なる完璧な人体表現のゲームとなるだろう。

戦国TURB(NEC)★★★★

 不思議な感覚のアクションRPG。ファンタジー風の3D画像、キャラなのに、内容はトンでる。ネコ族とひつじ族の戦争で、ネコ族の隊長になって、複数の部下を連れて闘う。膨大なステージ数で、1つのステージごとにアクションステージがある。敵を37564(みなごろし)にすると、そのステージクリアとなり自陣が増えていく。こうして進んでいくうちに、ストーリが進み、戦争の謎が解かれていく。

 戦争中に、多くの味方、敵の兵士が死んでいくが、この戦争のきっかけというのが、ひどいもの。多くの犠牲が最後は笑って済ませられてしまう。また、うさぎ族を、改造してネコ族に改造して兵士を増やすことができる。うさぎ族がいやがっても、改造してしまうが、改造失敗があり、どっちでもない、よくわからない生物になってしまう。それでも、ああ、失敗しちゃった、で終わり。

 戦争の残酷さ、戦争時の人命の軽視をさりげなくコミカルに表現できていて、うまいと思う。

 ゲームとして、大変面白く「はまる」。ファンも付き、続編というかファン用のゲーム集まででた。最初は「なんじゃこりゃ?」やってるうちに「おお、面白い」というゲームである。

バイオハザード コード・ベロニカカプコン★★★★

 素晴らしいムービーシーンとグラフィック、ストーリーで、バイオハザードがまるで映画となったようだ。画質向上のために、臨場感が増し、恐怖が倍増する。ゲーム構成も、ゾンビの登場や、アイテム・武器入手などのバランスが絶妙である。また、ゾンビ登場のシーンなどもドキッとする演出になっている。素晴らしいゲームであります。

 このバイオハザードを見ると、ゾンビリベンジと面白さの差がわかったような気がする。バイオでは、出るぞ出るぞ、ほら、出た、きたぞきたぞ、ほら、もうかまれるぞ、というサスペンスがこめられている。これが醜悪さと組み合わされて、はじめて、ゾンビの恐ろしさが表現されるのだろう。考えてみればゾンビ映画もそうでしたね。また、場所のイメージも、ストーリ展開とあわせて、考えてある。

リアルサウンド − 風のリグレット(WARP)★★★★

 飯野氏率いるWARP社の作品。サターン版についでDC版を開発。

 画面は、真っ黒、または、イメージ写真(ストーリとは直接関係なし)だけ。全てはラジオドラマのように、ステレオサウンドで展開される。要所、要所で、選択肢がだされ、それによって、ストーリが分岐する。
 内容は、初恋ものラブストーリ。

 ストーリーは、なかなかよい。出だしも、恋人が突然失踪するという話しで、なかなか引き込むし、その後の展開も、初恋のラブストーリらしい雰囲気がでている。

 このゲームは、豪華キャストで有名。菅野美穂が非常にいい。彼女のあの話し方が、ヒロインの性格とどんぴしゃである。菅野美穂を想定して脚本をつくったのでは、と思えるほど。

 この音ドラマを聞いていると、彼女が実写で演技したTVドラマが頭の中で、あたかも流れているように感じる。最後まで聞くと、菅野のいたずらっぽい笑顔が脳裏にのこる。音だけなのに不思議である。

 彼女の起用はいいけど、あとのキャストや音楽で「金」をかけすぎではと、ひとごとながら心配する。篠原涼子や、矢野顕子の歌など..

 また、おまけディスク、ハーブの種、点字でのメッセージなども入っている。

 1ストーリはじめると、どうしても最後まで聞いてしまうと思う。1ストーリは、なんと5時間。昼の1時から開始して、夜の6時までかかるので注意。夜からはじめるとエライことになる。

 売上成績はあまりよくなかったようだが、このゲームで4800円なら、もう安いに決まっていると思うのだが。

シーマン(ビバリウム)★★★

 DCをささえたソフト。夜中、おじさんの人生相談をしている、頭が人間の魚が出ていくる有名なコマーシャルのあれである。

 あのCMはすごいインパクトだったようで、ほんとに人生相談に応じてくれると思っている女性は多い。

 買ってみてプレイすると、そんなに感動する、すごい、といった類のゲームではなく、のんびりとシーマンの成長を見守る、といったものである。CMにつられて買った女性たちも、飼うのが難しく最後までほとんどいってないのではないか?

 売り上げ、DCへの貢献度は抜群であるが。ゲーム内容の面白さはそんなに大騒ぎするほどのものかな。うーん。

過去の「SEGA TV Game特別ページ」アーカイブ

 1:ファンタースターオンライン

 2:ブロードバンドアダプタ