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(・・・とある日のできごと。)
化け: ふうーっ。・・・やっと帰ってきたか。「ギリギリ人」になってから随分経ってしまった(汗)。葉純クンは元気かなぁ・・・。
葉純: あっ、オーナー!!
化け: あっ、葉純クン。
葉純: お 帰 り な さ あ あ ー い っ !!
化け: ああっ、ドップラー効果を残しながら通り過ぎないでくれたまへっ?!!
葉純: ぷぷっ、冗談ですよ(^^)。お体の方はもうすっかりよろしいのですか??
化け: うむ、心配をかけてすまなかった。どーも今年は夏に嫌われたらしくて、結局1シーズン無駄になってしまったからなぁ・・・。
葉純: 海や山へは行かれたんですよねぇ。
化け: 一応、子供のキャンプがあったからな。そう言った意味では「日焼けした夏」ではあったのだが。
葉純: 体力が・・・。
化け: うん、既にオッサンの域に達しつつ・・・ってコラ。
葉純: ああっ、私ったら余計な誘導を?!!
化け: ほほう・・・。どうやら葉純クンはおみやげがいらないよーだのぉ。
葉純: あっいえっ、申し訳ありませんでした(T_T)。
化け: うそうそ。ちゃんと買ってきたから安心なさい(^^)。キミには日頃から欲しい欲しいと言われていたこれだ。
葉純: えっ、これってまさか・・・。
化け: 『竹久夢二』の画集だよ。先日、リハビリも兼ねて慰安旅行に行ったのだが、たまたま選択コースに夢二の記念館があったのでね。
葉純: あ、ありがとうございますっ!! 覚えていて下さったんですね・・・。
化け: もちろんさ。・・・しかし改めて見ると、夢二というのは不思議な絵柄だねぇ。
葉純: そうなんですよ。「キレイ」とも「華やか」とも違う、・・・なんて言うか、陳腐な言い方になってしまうんですが、「大正ロマン」って言葉がぴったりで。
化け: ふんふん、なんとなく解るなぁ。暖かさが違うって言うか・・・。
葉純: 蛍光灯とかじゃなくって、オイルランプの橙色の色なんですよね、イメージ的に。
化け: ・・・・・・・・・。
葉純: どうかなさいました? オーナー。
化け: いや。こんなにはしゃぐ葉純クンを見るのは初めてではなかったかな、と(笑)。
葉純: そうですね。でも、本当に嬉しいんですのよ。ご主人様。
化け: ご、ご主人様 ?
葉純: あら、いやですわ。わたくしったら。殿方の前ではしゃいでしまって、はしたない。
化け: と、・・・殿方って・・・。(はっ) ・・・なんか、思考が大正時代にトリップしとるよーだが、まさか葉純クン。私の留守の間に・・・。
葉純: ええ。この小さな箱のスゥイッチを押すだけで、わたくしにもできましたの。
化け: やはりっ!! DCの新しいソフト、『まぼろし月夜』を一人でプレイしたんだね??
葉純: はい。ですからわたくし、ご主人様のお役に立てるようにこれからは少しずつげぇむをしてみますわ。
化け: ううーむ・・・。ま、いいか。悪いコトではないんだし。
葉純: あやめさんって可愛い方ですわねぇ・・・。もちろん当時の教育というものを手放しで認める訳ではありませんが、でも現代の女性には少しばかり見習ってただきたい部分も多うございますわ。
化け: う゛・・・、なんか別人だな。フォントも微妙に違うし(笑)。まぁ今日は喜んでもらっただけでも良かった。さて、私はもう休むよ。
葉純: はい。ではご寝所のご用意を・・・。
化け: ああっ、いいよいいよ。私はちょっとばかりやることがあるんで、夜具は自分でのべるから。
葉純: 左様でございますか?
化け: それに、今日は葉純クンにも感謝の気持ちでいっぱいだからね。今まで留守をありがとう。
葉純: そんな、もったいのうございますわ。
化け: では。
葉純: はい、おやすみなさいませ。
(To be continued...)
化け: ・・・・・・・・・・憑依(うつ)った、な(滝汗)。