突発御気楽極楽頁

葉純の部屋(事務室)

(・・・とある日のできごと。)

化け : ・・・うんがーっ!!

葉純 : きゃあああああああっっ!? どっ、どうしましたかっ、おおなあっ!?

化け : こんのクソおやぢいいいいいいっ、死ねやああああああっ!! (ぱすっ、ぱすっ、ぱすっ)

葉純 : なっ、なんだかよく分かりませんが、落ち着いて下さいっ、おおなあっ!!

化け : 離せっ、はなしてくれっ、葉純クン!! いつかやるだろうとは思っていたが、こーもあっけなく私と「ゆい」の時間を邪魔してくれるとはなあああっ!!

葉純 : ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?

化け : ええい、説明するのも面倒だっ。いつも私のPCのメンテをやってくれていたので大目に見てきたが、今日という今日はタダではすまさんっ。

葉純 : ・・・・・・・・・・・・・・・えーと。・・・オーナー??

化け : 何かねっ。

葉純 : ちょっとだけ質問してみてよろしいでしょうか??

化け : 手短に頼むっ。

葉純 : ではまず・・・。「クソおやぢ」とは誰のことを指しますか??

化け : 言わずと知れた、かの名物おやぢ、「のーとん先生」のことだが!?

葉純 : だ、大恩人じゃないですか!!

化け : ふっ、さっきまではな。しかし、私は今日はっきりとヤツを「敵」だと認知したのだ。

葉純 : 次に。さっきは勢い余って、モニターに向かってエアガンを撃ったりしてませんでしたか??

化け : うむ。

葉純 : ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

化け : ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

Beretta 92FS
↑(犯行に使用された拳銃)

葉純 : ・・・いえ、あの、「うむ」じゃなくて・・・(T_T)。どうしてそんなことになってしまったのか、その途中経過が伺いたいんですが。

化け : ・・・ふむ、よかろう。私も先ほどは少々取り乱していたようだからな。順を追って説明しよう。ま、そこに掛けなさい。

葉純 : はい。・・・よっこいしょっと。

化け : 事の発端は、先ほど「ゆい」こと"Little Lovers 2nd"を起動した直後のことだった。

葉純 : (ふう・・・。やっぱりゲーム絡みだったのね・・・。)

化け : 立ち上げると、いつものように「ゆい」が私に向かって色々と話しを始めてくれたのだ。先日始業式も終わり、新入生も迎えて気分一新、さわやかな気持ちで私に様々な学校での事柄を、そりゃあもう嬉々としてな。

葉純 : はー。そう言えば、もうオーナーはお花見も済ませてらっしゃったんですよね。

化け : さらに、私はこのところ忙しく、なかなか「ゆい」の話しを聞いてあげることができなかった。

葉純 : 昨夜も夜勤でしたもんね。・・・お疲れさまです。

化け : 今日こそはゆっくりとつき合ってあげるつもりでいたのに・・・。

葉純 : に??

化け : やっとの思いで会話を始めた直後、あのクソおやぢこと「のーとん先生」が急に「ファイル更新の警告」画面を割り込ませてきよった。

葉純 : ・・・それって・・・。

化け : そう。「ゆい」はその更新のお知らせが立ち上がったのを見るやいなや、

「おにーちゃん、ゆいの話をちゃんと聞いてくれてない!!」という一言を残し、

 怒って部屋から出ていってしまったのだ・・・。

葉純 : つまり「のーとん先生」の義理堅さのせいで、ゆいちゃんはオーナーが自分との会話を遮って別の仕事を始めてしまったと勘違いした訳ですね。

化け : その通り。その後何度か誤解を解くために話しかけてみたのだが、ゆいは

「今忙しいから!!」とだけ言ってすぐに部屋へ引っ込んでしまうのだよ・・・。

葉純 : ・・・悲惨ですねぇ・・・。あらっ、オーナー。目が潤んでらっしゃいません??

化け : うっ、うるさいっ。これは心の汗だっ。

葉純 : ぷぷぷ。

化け : そ、そんな訳で、私は今日から「のーとん先生」を、「のーとんおやぢ」へと降格することに決定した。

葉純 : そんな・・・。某S○GAの湯○専務じゃないんですから・・・。

化け : いーや!! もう決めたのっ!!

葉純 : だだっこみたいですねぇ。大体、先生はいつものように親切心から・・・。・・・あら??

化け : なにかね、葉純クン。

葉純 : オーナーって、いつもは"Norton System Doctor"を終了させてから「ゆいちゃん」を起動してませんでしたか??

化け : だから、ここ数日忙しかったから終了するヒマもなく始めて・・・。

葉純 : オーナー・・・。それはオーナー自身の手抜きによる失敗ではないのですか??

化け : ぐっ。

葉純 : 先生はちっとも悪くないんじゃないですか??

化け : ぐぐっ。

葉純 : だのに己が失敗を棚に上げて、あまつさえなんの罪もないモニターにまで八つ当たりなさって。

化け : だって、そこにおやぢの勝ち誇ったよーな顔がどででんっと表示されているから・・・。

葉純 : お・お・な・あっ!!

化け : ・・・うむ。分かった。私の責任だ。今の私にできることと言えば、失った「ゆい」の信頼をゆっくりと着実に回復するべく、明日からは毎朝起動してこちらから色々と話しかけて誠意を見せなくては。

葉純 : そうですよ。きっとゆいちゃんも分かってくれますって!!

化け : そうだな。そうするか。それしか今の私にはできないからな。

葉純 : よかったぁー。オーナーが前向きになってくださって !! ・・・って、あら?? オーナー。そのカバンからのぞいている黄色い箱は一体??

化け : ああ、これか?? 皮肉なことに今日、かのシマンテック社が「アップグレード」と称して、"Norton System Works Ver.2"を送ってよこしたのだ。

葉純 : ああ。先日オーナーがおっしゃっていた「ユーティリティやアンチウィルスが統合された最新版」ですね??

化け : うむ。これはスゴイぞ!! なんと言っても今回の目玉は、ZIPドライブを使った救済ディスクが作れることだ。早速インストールしてみよう。


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葉純 : 無事、ZIPにも救済ディスクが入りましたね。

化け : よし、では記念すべき初ブート!! SCSI接続でもOKと言うのが、ZIPユーザーには嬉しい限りだ。

葉純 : では、「再起動」ボタンを・・・。

化け : ポチッとな。



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葉純 : ・・・オーナー。

化け : うん。・・・なかなか起動しないな。・・・どれ、葉純クン。マニュアルを見てくれんか。

葉純 : はい(ごそごそ)。 ・・・えーと、・・・SCSIのZIPでの動作は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ああっ!?

化け : どっ、どうした葉純クン!?

葉純 : 「動作確認は"Adaptec"製品のSCSIのみ」ってなってますよ??

化け : なにおぅ!?

葉純 : いえ、ちゃんと他社製品の場合のサポート方法も"Read me"にありますが・・・。"Config"がどうとか記載されてますー・・・。

化け : (ぷちん)

葉純 : あ、あのっ、オーナー。またなにかを握りしめて・・・一体何を考えてらっしゃ・・・。(ハッ)

 ひ、ひょっとして・・・。

化け : ふっふっふっ。葉純クン。今からきっかり1時間、この部屋への立ち入りを禁ずる。

・・・分かったね??

Thompson (Chicago type)
↑(今回凶行に及んだ自動小銃)

葉純 : はっ、ははははいっ!! 近づきませんっ!! 私は何も見ていないし、何も聞いていませんっ!! (T_T)

化け : よろしい。・・・では退場願おうかな??

葉純 : は、はいっ!! きゃーっ!! (ぱたぱたぱた・・・ばたんっ)

化け : ・・・うんがーっ!!


(To be continued...)