95年5月の様子 

 5月に入り、一日一回ザザザ〜ッと雨が降る日が多くなりました。

パナマのスコールには傘は役に立たないと聞いていましたが、ちゃんと傘を売っていました。$5〜$20までさまざまですが、高いから長持ちするわけではなく、結局は当たり(けっこう丈夫)かハズレ(初めから壊れている)だそうなので、わが家も$7の傘を買いました。 

Telefono

 5月15日(月)やっと電話が通じました。

 番号は 001ー507ー269ー4231です。FAXも同じです。

 パナマに着いてから一カ月以上も電話が通じず、とうとうアパートの前を通って行くINTEL(電話会社)の車をつかまえて、主人は英語で、私は日本語で、そしてあてなはバブブ・・と「今すぐアパートに来て電話をつけてくれ!」と訴えたのでした。

 その2日後に電話が通じるようになったのですから、主人の英語がすばらしかったのか、私の日本語が怖かったのか、あてなのバブブ・・が良かったのか・・・・

 とにかく行動したのが功を奏したようです。スペイン語なんて怖くない!!!

 Ropa

 毎日、最低2回は着替えるパナマでは洋服がたくさん必要です。しかし、まだ船便で送った荷物が届かないのでパナマで洋服を買わなければなりません。

  真也

 パナマ人は日本人の体型に割りと近いためか、ぴったりサイズのズボンがたくさん買えました。日本にいたときよりも裾上げの長さが減ったような気がすると言って喜んでいます。

 ただ、買ったお店に裾上げを頼んだところ、布を切らずにまつり縫いしただけ。しかも頼んでもいないのにダブルの裾になっていました。裾上げは奥さんの仕事のようです。

 それに、Yシャツなどは、日本の製品の方がぴったりです。輸入ブランドのシャツは手が長袖のものが多く、それも指先まであるような長い袖なので純日本人体型の主人にはとても着れません。半袖シャツでも袖がひじまで来てしまうくらいですし、何と言っても形状記憶シャツが無いのは残念です。

 富美子

 ブティックはたくさんあるのに、なかなか合うサイズがありません。・・と困っていたらありました。ジュニアの12歳用がぴったり!しかし、デザインに問題があって、Tシャツやポロシャツ以外は子供用という訳には行きません。そこで、仕立屋さんに頼むことにしました。布と仕立代で約100$。でも、家に呼んだ仕立屋さんの着ていた服はえりが裏表反対に縫われているのでした。・・どんな服ができることやら・・。

 心理、侑理

 子供用のTシャツなどはたくさんの種類がありますが、こんなに暑い国なのに半ズボンをほとんど見かけません。また、家の中でも靴を履いている国なのに、質の良い靴下を売っていないので困っています。日本の靴下は品質最高なので、大事に履くようにしています。ところがある日、靴下がひどく汚れたので、アメリカ製の『クロロックス』という漂白剤に浸けたところ、ゴムが全てだめになり、靴下が3倍くらいの大きさに伸び切ってしまいました。(その靴下はサンタさんのプレゼント用にとってあります。)

 あてな

 お祝いやお下がりでたくさん洋服をもらったあてなは、我が家で一番の衣装持ちです。

「女の子はかわいい服がたくさんあっていいわ〜。」とあれこれ着せています。

 しかし、道行く人に必ず聞かれることは、「Nino?(男の子か?)」です。ピンクのスカートをはいていても「男の子か?」と聞かれるのはなぜ?と不安になっていると、パナマでは女の子は生まれるとすぐ、あるいは1カ月くらいで耳にピアスをし、どんなに髪の毛が少なくても頭にリボンをつけ、首がすわってなくともヒラヒラのドレスを着、

歩かなくとも靴を履かせます。

 あてなはピアスもリボンもヒラヒラも靴もないので男の子と間違えられたということが分かり、まあ、ひとまず安心というところです。

 学校のようす

  5月12日(金)に全校遠足がありました。行き先は『サミット公園』というジャングルの中にある公園です。動物園のオリの中には鳥や猿がいますが、オリの外にも同じ鳥や猿がいます。主人、心理、侑理は、船便の中にいれた敷物がまだ届かないために校長先生のお宅のテーブルクロスを4分の1ずつ貰いました。途中でスコールが降り、スイカ割は学校で行いました。去年は公園でスイカ割をして、スイカが割れたとたん、現地の子が「わ〜っ。」と来て、すいかを盗んで行ったそうですが、今年は無事食べることができました。侑理は、スイカにひびを入れたこと、、心理はオリエンテーリングで2位になったことが一番楽しかったそうです。主人は自分のクラスの子が1人いなくなったので探していたら、現地校のバスに乗っていたそうで、なぜ2年生にもなって周りが日本人じゃなくて変!!と気が付かないのか?と不思議がっています。

 現地に溶け込むとはこういうことなのでしょうか?

  買い物

 5月21日(日)のこと。 中国人の八百屋さんに行くと、おいしそうなアスパラガスが並んでいました。日本で売っている2倍くらいの量で、$3.90程の値段です。輸入ものなのでパナマで採れる野菜に比べて値段も高いし、この機会を逃すと次はいつ入荷されるか分かりません。それで我が家でも早速買って食べました。

 そして 翌週の28日(日)に又、その八百屋に行くと、今度は長さが半分くらいのアスパラガスが売られていました。わたしがそれを見て、「わ〜っかわいいアスパラ!芽を出したばかりなのかな?」と言うと一緒にいた方が、「腐った所を切って行くから短いんだよ。」と一言。来週の6月4日(日)にはこのアスパラガスは、頭だけになっているかも知れません。