概要


■ vi モード

 vi モードでは UNIX で標準的に使用できるスクリーンエディタである vi のコマンドが実行できます。 vi は挿入モード、コマンドモード等のモードを持っていることが最大の特徴です。 モードを持つアプリケーションは一般的には良くないとされますが、これは初心者にとって分かりづらいからで、 エキスパートには関係ありません(それにViViはモードによってカーソル形状を設定できるので、 モードの認識が楽になっています)。むしろ、 vi はこのモードを有効に使うことでコマンド体系を高度に最適化し、 様々な編集操作を最低限度のキーストロークで行えるようになっています。
 したがって、慣れない人には解りづらい体系かもしれませんが、一旦慣れてしまうと vi でないとプログラムのエディティング効率が上がらないひとも少なくありません。
 かく言う筆者も古く(1982年かな)からの vi 派で、物好きにもこんなものを実装してしまった次第です。 ViViで vi を勉強し、vi 使いが一人でも増えたらほんとにうれしい限りです。

 ただ、ViViは vi と完全に互換性があるわけではないので、本当に細かい挙動が本家と異なったり、 めったに使用しない機能が無いこともあります。これは筆者が現在 vi と ViViを同時に使用していないからあまり気にならないのかもしれませんが、どうしてもこの機能はないとだめだ、 という方はご一報くだされば検討したいと思います(ただし無条件に実装することはありません。 ViViは vi クローンではありませんので、バランスや作業量も考慮の上で採否を決めます)。

 UNIX vi との違いについてはUNIX vi との相違点を参照してください。

 vi を使用した経験の無い方はvi の基本をまずお読みください。

 また、windows 用の vi クローンもいくつか存在していますので、そちらも併せてご利用ください。

■ vi モードへ

 vi モードを使用するには、共通プロパティーシート "vi" タブの "vi モード有効" オプションをONにします。そして Escape を入力すると、めでたく vi モードに移行します。 vi モードかどうかはステータスバーの右端に表示されますが、 共通プロパティの "カーソル" タブで、 挿入モード、vi モードのカーソル形状を異なるものに設定しておくことをお勧めします。 そうするとモードが変わったことが一目瞭然です。
 vi モードから挿入モードに移行するには iIaA 等の挿入コマンドを入力するか、 またはIMEをONにするだけです。逆に Escape を入力した場合、IMEは自動的にOFFとなります。
 ViViはその時のIME状態を覚えており、挿入モードに移行した時は、 以前のIME状態を復元することができます(IME状態復元オプションがONの場合)。
 デフォルトでは、vi モードでもコントロールキーを押すコマンドはViViのコマンドが実行されます。 Ctrl+F はページスルロールではなく検索です。 どうしても vi と同じでなきゃいやだという人は、「その他」-「共通プロパティ」 "vi" タブで、 vi コマンド優先オプションをONにしてください。