連番入力


 ViViは構造化文書の作成を支援するために、連番の自動入力機能を備えています。 そのUIは行頭記号と同一ですので、そちらも参照して下さい。

第一節 連番記法

 連番とは、半角または全角のピリオド、マイナス記号を含む半角または全角の数字列、漢字数字列(一二三、、、) に連番接頭辞、連番接尾辞を付加したものです。 接尾辞と数字の間には一つまたは複数の半角スペースを入れることもできます。 接頭辞、接尾辞は標準で以下のように設定されていますが、 タイプ別プロパティの "入力" タブで修正することもできます。

  • 連番接頭辞

        第,§,(,(,【,[,[,○ ,● ,◎ ,◇,◆,□,■

  • 連番接尾辞

        部,章,節,),),】,],]

 もうお分かりでしょう、連番とは以下のようなものです。

    第一章
    5節
    §2.3
    1-2-3 (ロータスじゃないってば)
    (1)
    10)
    【987】
    ■ 0123

 文書で連番をどのように使うかは説明不要ですね。構造化文書を記述する最も オーソドックスな記法ですから。

第2節 連番の自動入力

 前節で定義された連番文字列が(半角スペース、タブを除く)行頭にある場合、行末で [Enter] を入力すると、次の行に連番文字列が自動的に生成されます。この時、連番と言う くらいですから、数値が+1されます。

    第一章 病は菌から_//  ここで [Enter] を押す。

    第一章 病は菌から
    第二章 _

ピリオドを含む場合は最後の数字が+1されます。

    §1.2.3 目の上の炭坑夫_//  ここで [Enter] を押す。

    §1.2.3 目の上の炭坑夫
    §1.2.4 _

また、数字の先頭に0が付いている場合は、0の付いた数字を生成します(あたりまえか?)。

    ● 0012 油断体脂肪_//  ここで [Enter] を押す。

    ● 0012 油断体脂肪
    ● 0013 _

第3節 連番の参照入力

 「うんうん、こりゃ便利そうだ。目次を書く時にはいいかもしんない。でも、本文では連番の ついた行は連続してないぞ。先に連番の行だけ入力して、後で本文を入れろってか?」 とか、思ってるでしょ?
 しかしご心配には及びません。そのためにちゃんと連番の参照入力と 修正機能があります。

 行頭記号の参照入力と同じように、[Alt]+[↑]、[Alt]+[↓] で すでに入力している連番を参照することができます。
 例えば、

    第一章 病は菌から
     ほんぶんのほんぶんはほんぶん。はんぶんのはんぶんははんぶんじゃく。
    _

で、[Alt]+[↑] を入力すると、

    第一章 病は菌から
     ほんぶんのほんぶんはほんぶん。はんぶんのはんぶんははんぶんじゃく。
    第二章 _

となります。

第4節 連番の修正機能

 次のように、ピリオドで連番の階層を持った文書が簡単に生成できます。

    1. 病は菌から
      1.1 クララちゃん
      1.2 コリーちゃん
    2. ヤンマーは坊から
      2.1 ベム
      2.2 ベラ
      2.3 ベロ

 まず、最初の番号だけは手動で入力します。行末で [Enter] を入力すると、 "2. " が自動生成されます。

    1. 病は菌から
    2. _

 ここでおもむろに、[Alt]+[→] を押してみて下さい。"2. " が "1.1 " に変化します。

    1. 病は菌から
    1.1 _

すなわち、[Alt]+[→] は、"N1.N2...Ni" を "N1.N2...(Ni-1).1" に変換します。
インデントを手動で修正し、行末で再び [Enter] を入力すると、ピリオド以下が+1 されていきます。

    1. 病は菌から
      1.1 クララちゃん
      1.2 コリーちゃん
      1.3 _

ここで、[Alt]+[↑] を3回入力します。そうすると、

    1. 病は菌から
      1.1 クララちゃん
      1.2 コリーちゃん
    2. _

となります。あとは同様の手順で文書を作成できます。


【参考文献】

    [1] ichikawa@lm.fujitsu.co.jp (Itaru Ichikawa): <4uorpc$qa0@sakura.lm.fujitsu.co.jp>, 1996, fj.jokes