Speak about Speech/Sentiment Subjects: Shuno the Fault-finder




パソコン用語の浸透



 パソコンの世界が起源で、そこから一般に浸透していった表現 2 つ。

〜モード
 ある状態にあることをさす。共起する動詞は「入る」である。
 「帰宅モードに入る」と言えば、「帰宅準備をする」「帰宅するつもりになっている」という意味。「昨日、帰ろうとしたら上司に残業くらっちゃったよ。帰宅モードに入ってんだからやめてくれよな」という風に使う。
 これは、例えばワープロソフトなどで文字を入力した際、後続の文字が後にずれて新しい文字がその位置に追加されるのが「挿入モード」、その位置にあった文字をつぶして新しい文字と置き換えるときが「上書モード」と呼ばれる。このような状態遷移から起こった表現である。

〜な
 もとは「真っ赤な」「大柄な」の「な」で、形容動詞や連体詞の語尾。これを、名詞を中心に、あらゆる品詞の単語に接続させるのが、パソコン通信風。
 例えば、スポーツ好きな人に呼びかけるときに、「スポーツ好きな皆さん」ではなく「スポーツな皆さん」という風に使う。
 これは現在、一般に浸透中である。

 次に、パソコン通信から外部に出るのは、相手の話す内容を肯定する場合の「御意」ではないかと踏んでいる。




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