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大学年



 あるメールマガジンを呼んでいたら、「大学年の息子」という表現を見つけた。
 意味がわからずしばらくほったらかして読み進んだのだが、内容から、「小学校の高学年」という意味ではないか、と見当をつける。で、ググってみた。

 用例は 100 ほどあったが、ほとんどが無関係なもの。たとえば
・チームのメンバー紹介で、
所属:○○
学年
:4 年
 というもの
・「大学 2 年生」などとしたいところで、「2」が抜けているもの。これは、「大学○年」がいくつも並んでいるページで、一部だけ「大学年」となっているものを指す。
・単なる誤変換。「○○大学弁論部」が「○○大学年論部」になっているなど。
・誤入力が疑われるもの。オックスフォード大学は「イギリス最古の大学年で」ある、など。
 という具合。

 だが、「大学生」「大学生の年代」を指すとしか思われない用例が 10 例ほど見つかった。
 例えば、名古屋グランパスエイトの広野耕一選手の紹介ページで、
≪主な代表歴≫中学年時(上牧中学校)U-15関西選抜、大学年時(愛知学院大学)U-22東海学生選抜
 とある。

 例えば、大学生の学年を「○年生」と言うか「○回生」というか、という東西差がある。これと同じように、大学生のことを「大学年」という地域があるのだろうか。
 だが、それにしては例が少ないし、学年が抜けているだけで本当は「大学 2 年」と書きたかったのかもしれない、どっちなのか断言できない例もかなりある。
 しかし、上にあげた例は間違いなく、「大学年 (少なくとも『大学年時』)」という単語の存在を示している。
 さてどうなのだろう。誰か教えてください。





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