Speak about Speech/Sentiment Subjects: Shuno the Fault-finder




日本語における数学




人一倍
 よく「一倍って元の値と同じだから『人一倍』ってのは人並みってことだよね」という与太を聞く。
 たまに本気でそう思っている人もいるようだが、「倍」という語にはそもそも「二倍」という意味がある。「3 の倍」がいくらになるか考えてみるとよい。

必要以上
 「以上」はその値自身も含むから、「必要最小限」も「必要以上」を満たす、という解釈もできないではない。
 まぁ、「以上」−「以下」という対応はあるのに、「未満」に対応する語がないのだからしょうがない。

 この二つの現象は、数学の理論と、日本語の理論とを混同することによって起こる。
 早い話、単なる誤用である。




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