よく店先に書いてある。
おそらく、異動でいなくなってしまう人を送り出す会とか、逆にやって来た人、新しく入ってきた人を迎える会などに使える、という意味であろう。
で、「歓送迎会」の成り立ちを考えてみるが、「受注」+「発注」=「受発注」などと同じように、「歓迎」と「送迎」を合成したものだと思われる。
が、
「歓迎」と「送迎」は意味が対応していない。
「歓迎」はいいが、「送迎」は「送迎バス」などの例を見てもわかるように、「人を送っていくこと」と「人を迎えに行くこと」である。
「歓迎」に対応するのは、「
送別」であろう。
「歓迎」と組み合わせるときに「別」の字が嫌われたのだろうか。
『大辞林 (初版、1989、
三省堂)』によれば、「歓送」という語があり、これは「『歓迎』の対語として作られた語」だそうだ。
(000910 加筆)