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SHUNJI IWAI FILMS 鑑賞のアドバイス
ここでは,岩井作品ファンのひんしゅくをかうことを恐れながらも(もちろん,私もファンです),あえて単純な基準により岩井作品を分類してみたい(私は,彼のつくったTVドラマを「GOHST
SOUP」「FRIED DRAGON FISH」「打ち上げ花火〜」3つしか観ていないので,それ以外の作品については,ここでは触れない).その単純な基準は,以下の3つ.( )内はその条件を満たすと思われる作品.
[A] ノスタルジー
(「GOHST SOUP」,「Love Letter」,「打ち上げ花火〜」)
[B] 少女の可愛らしさ
(「GOHST SOUP」の鈴木蘭々,「Love Letter」の酒井美紀と中山美穂,「打ち上げ花火〜」の奥菜恵,「FRIED
DRAGON FISH」の芳本美代子 ,「四月物語」の松たか子)
[C] カットバックによる感動(後述)
上記の分類に登場しない作品について補足をしておくと・・・
個人的な趣味の問題かもしれないが,私はどうも「スワロウテイル」「picnic」のCharaには魅力を感じない.また,「スワロウテイル」の主人公の伊藤歩を可愛いとも思えなかった.山口智子は嫌いではないが,「Undo」の役柄は可愛いというものではなかった.
上記の[A][B]の分類を元に以下の分類をしてみる.
@ [A][B]のどちらにも属する作品
「GOHST SOUP」「打ち上げ花火〜」「Love Letter」
A [A][B]のどちらかに属する作品
「FRIED DRAGON FISH」「四月物語」
B [A][B]のどちらにも属さない作品
「Undo」「picnic」「スワロウテイル」
上の分類は,私にとっての岩井作品の善し悪しに深く関わっている.簡単に言えば,@お気に入りA観る価値ありB観ても観なくてもどちらでもよい,となる.Bの中の「Undo」「picnic」は,娯楽性の低い自主映画のような作品で,一般受けするとは思えないので,最初にこの2本を観ない方がいいと思う.「スワロウテイル」については,単純に[A][B]の条件で分けてしまえないほど様々な魅力を内包しているが(他の作品もそうだ!と突っ込まないでね),若干,間のびしていることは否めないだろう.つまりは,@ABの順に鑑賞することをお薦めしたいということです.
最後に,冒頭に書いた「カットバックによる感動」について触れてみたい.これは,映画ならではのワクワクするシーンだが,具体的に例を挙げてみると・・・
○「GOHST SOUP」のラストの幽霊たちにスープを渡すシーンと主人公の忘れていた過去のカットバック.
○「打ち上げ花火〜」のラストの主人公が思いを寄せる子とプールで戯れるシーンと主人公の友人たちが自分の好きな子の名前を叫ぶシーンのカットバック.
このカットバックの有無が岩井作品の善し悪しを左右することはないが,岩井作品の付加価値というか,あるとその作品がより輝きを増し魅力的になるといった感じがある.だから,今後もその感動の瞬間を内包する作品を期待したいと思うわけです.
ここでは,あまりに単純な分類で作品の善し悪しを分析したので,この内容に不満な方も多々みえることと思いますが,岩井作品を観るときの1つの目安にはなるのではないでしょうか?