My Hitchcock's Ranking
1 めまい 6 裏窓
2 北北西に進路をとれ 7
3 サイコ 8 レベッカ
4 フレンジー 9 私は告白する
5 疑惑の影 10 断崖


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ALFRED HITCHCOCK FILMS 鑑賞のアドバイス

 生涯,サスペンスというジャンルにこだわり,53本の作品を撮った希な監督.54本目に企画していた作品もサスペンスという徹底ぶり.まず,これを真似をできる監督は何処にもいないだろう.
 「私は人生の断片を切り取らず,ケーキの断片を切り取る」と言うヒッチコック本人のの言葉通り,観客が喜ぶ娯楽映画をつくり続けた.彼がいなければ,間違いなく映画の歴史は変わっていたと思われる.彼を崇拝する監督は山ほどいるだろう.
 ヒッチの作品のどれから観ればいいのかというと,やはり脂の乗りきった全盛期の「見知らぬ乗客」から「鳥」までの作品をまず観ていただきたい.ヒッチの面白さを誰も止めることができないほどの勢いなのだ.その中でも,後半の「めまい」「北北西に進路を取れ」「サイコ」「鳥」の傑作を続出させた1960年前後は特に素晴らしい.もちろん,どれもサスペンス的要素が濃厚な作品ばかりだが,恋愛もの,アクションもの,精神異常もの,パニックものと結構ジャンルの幅が広い.そして,どれも一級品の作品ばかりだから驚かされる.私のヒッチコックベスト作品は,この時期のものばかり.この4本から始めて全盛期の作品をできるかぎりフォローしていただきたい.
 次に観て欲しい時期は,渡米してからの作品.この時期の作品もどれも良くできていて面白いのだが,完成度において,全盛期の頃より少し劣るといった感じ.観終わった後,何かしら少々不満が残るといったところ.その中で,「レベッカ」「疑惑の影」は,全盛期の頃の作品に匹敵するものである.この2本に満足されたら,「断崖」「逃走迷路」「白い恐怖」「汚名」の4本は押さえておいた方がいい(できれば「救命艇」「パラダイン夫人の恋」も).どれもヒッチコックを語るには外せない作品だ.「ロープ」は,全編ほとんど1カットで撮り上げた意欲作で,アイディアは面白いが,作品自体は面白味に欠けるので,興味のある人は観ておくといいでしょう.はさみ(編集)を使わないヒッチコック作品なんて,気の抜けたコーラみたいのです.
 イギリス時代の作品は,私も後期の数本しか観ていないので,あまりはっきりしたことは言えませんが,どうしてもアメリカ時代の作品のための習作のように思えてしまうのです.ヒッチコック・マニアになりたい人は押さえておくといいでしょう.
 それから,最後に,つまらなくなったという評判の「マーニー」以降の晩年期の作品について.この作品群の中で,万人に必ず観ておいて欲しいのは「フレンジー」.これは全盛期の頃の作品と同等の面白さを持った作品です.また,「マーニー」「引き裂かれたカーテン」には,かなり秀逸なシーンがあるので,ヒッチコック・マニアは観ておくべきでしょう.


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