My Miyazaki's Ranking
1 未来少年コナン 6 風の谷のナウシカ
2 となりのトトロ 7 紅の豚
3 ルパン三世 カリオストロの城   8 もののけ姫
4 天空の城 ラピュタ 9 魔女の宅急便
5 千と千尋の神隠し 10 ルパン三世

番外(演出・監督作品以外)
長靴をはいた猫, アルプスの少女ハイジ, パンダコパンダ

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HAYAO MIYAZAKI FILMS 鑑賞のアドバイス

 私にとって,宮崎アニメは,「アルプスの少女ハイジ」「ルパン三世」「長靴をはいた猫」を始め,幼い頃から慣れ親しんできたものばかりなんです(この3作品は,演出は手がけてないものの,作品に深く関わっている).宮崎アニメと言うと,演出以外の作品まで含めてしまうと異常な数になってしまうので,ここでは,彼の演出作品についてのみ触れてみたい.
 まず,初演出作品のTVアニメ「未来少年コナン」.とにかくこれは凄い.キャラクターやメカデザイン,テーマ性など細部に至るまで,これ以降の宮崎アニメのエキスがほとんどつまっていると言っても過言じゃないだろう.これ以降の作品は,「未来少年コナン」の発展形と言ったら言い過ぎかな.私は「宮崎アニメを1タイトルだけ紹介してくれ」と言われたら,迷わず本作品を推薦する(でも,このシリーズを全部観るなら,他の演出作品を全部観た方が早く済むかもしれないが).アニメにしかできないことがてんこ盛りなのが一番の魅力でしょうか.
 次に劇映画.作品数もそれほど多くないが,駄作もないので,とにかく長編劇映画はすべて観て欲しい.
「ルパン三世 カリオストロの城」「天空の城 ラピュタ」
 活劇の楽しさと宮崎駿の少女趣味全開の作品.アニメオタク必見です.前者は,コメディの要素が強く軽く楽しめますが,後者は,メッセージ性が強い傾向があります.宮崎アニメが「自然に優しいアニメ」と呼ばれる要素が「風の谷のナウシカ」「となりのトトロ」などの他の作品と同様にこの作品にも多く含まれています.宮崎監督本人は,自分の作品が環境問題についてのプロガバンダ作品に使われることを嫌がっているようですが.
「風の谷のナウシカ」
 とにかくその世界観とナウシカのキャラクターの凄さ.これに尽きます.ナウシカは,理想の女性像というより,理想の人間像,いやほとんど神様仏様といった感じ.彼女のキャラクターに魅了された男性たち(女性も)は,どれだけいることだろう.少し前に流行った「新世紀エヴァンゲリオン」の人気キャラクター綾波レイとは,同じ人気キャラでもキャラクターの深さが全然違います.それから,これは映画もさることながら,原作の漫画が凄いんで,映画が気に入らなくても必ず原作は読んで欲しいです.壮大なスケールに圧倒されること間違いなしです.
「となりのトトロ」
 感傷的な単なるノスタルジー映画と言ってしまえばそうかもしれませんが(そんな簡単に認めるなって?),こんな強力なノスタルジー映画はあまりお目に掛かれません.これは,大人が子どもの頃を懐かしむだけでなく,子どもまでが楽しんでしまう作品だからです.ノスタルジーを越えたノスタルジーといった感じですね.また,日本人とは?と振り返るきっかけになる作品にもなるかも知れません.余談ですが,「パンダコパンダ」のパパンダがトトロのルーツですので,興味のある人は要チェックです.
「魔女の宅急便」
 他人の原作の作品なので,他の宮崎アニメとは少し毛色が異なっていますが(少女の自立に焦点を当てるという,とっても日常的な内容です),その原作の料理の仕方が彼らしくて好感が持てます.なにしろ,作品のラストのクライマックスに原作にない「飛行船からの救出」を用意したんですから.このことから活劇を愛するサービス精神旺盛な宮崎監督の作家性が感じられます.何気ない日常の積み重ねをメインとした作品でも,クライマックスに非日常を持ち込み,劇的にしてしまう.このことは,「となりのトトロ」のラストの「迷子の捜索」からも伺われます.
「紅の豚」
 持ち前のサービス精神から,今まで他人を元気づける作品を作り続けてきた宮崎監督が,「俺も淋しいから元気づけてくれよ」とポロッと弱音を吐いてしまった.これは,そんなちょっと情けない作品なのです(でも,私は,自分とダブらせて観てしまい,結構気に入ってますが).若い娘さんたちは,淋しいおじさんたちをいたわってあげましょう.まあ,そんな映画です(言い過ぎかな?).
「もののけ姫」
 これは,「前作は我ながら格好悪かった」「若いもんに俺の本当の力を見せてやるぜ!」って感じでおじさんパワーを全開させてつくった,宮崎監督のライフワークです.黒澤明監督で言えば,「乱」に相当する作品で,「七人の侍」みたいな活劇の楽しさはないんで,「ラピュタ」や「カリオストロの城」みたいなものを期待しちゃいけない(そうできるシーンはいくらでもあるけど,そんなことに興味がないんですね).だからといって,「面白くない」と一言で片付けれるかというと,そうじゃない.画のあまりの迫力に圧倒されちゃうんです.面白味に欠けるんだけど,傑作だと言わざるを得ない.そんな作品です.

 もう,監督を辞めると宣言した宮崎駿.ベルイマンのように,そうい言って何度もつくってくれることを今は祈るしかないです.とにかく,凄いもんつくっちゃったんだから,しばらく休んで鋭気を養って欲しいですね.

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