厳冬期の北岳(3,192m)頂上

私の「山とスキー
(1950年代)

私の登山事始めは‘54年7月の尾瀬であった。
この当時の尾瀬にはまだ木道が整備されていなかったので、
一寸でも道を外すと腰まで泥まみれになることがしばしばであった。
山小屋に着いてまずするのは、汚れたズボンを洗うことであった。
それでも尾瀬ヶ原一面に咲き乱れた日光キスゲに感嘆して、
そのまま登山に嵌まり込んでしまった。
‘55年夏は日本第2位の高峰“北岳(3192m)”に登った。
重いザックと降雨で3日目にやっと頂上に辿り着いた。
現在の北岳は日帰りも可能な山になってしまって隔世の感がある。
北岳にはその後夏冬各2回ずつ登った。
‘50年代は北岳その他南アルプスの山々にのめり込んだ時代であった。

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