28.燧 岳 (2346m)
('58/3'88/5 登頂)

尾瀬は、私に山の魅力を教えてくれた思い出の山です。
その後50年間もその魅力にかどわかされて、その就縛から逃れられ無くしてくれた罪深い山でもあります。
18才の夏に、初めて尾瀬を訪れた時は、まだ木道も整備されてなく、湿原を踏みつけて太股まで沈み込んでしまうこともしばしばでした。アヤメ平の湿原が絶滅してしまった責任の一端を、我々も負わなければならないかも知れません。

’58年3月、燧岳のスキー登山を計画し、Z氏、Y女史と3人で出掛けました。
この時の4日間、あの広大な尾瀬は私達だけのものでした。
長蔵小屋の二代目長英氏から「積雪期の燧岳登頂は女性で3人目です。」と言われてY女史は大喜びでした。(彼女は、この年の8月苗場山で遭難死してしまいました。良き山仲間を失って残念でなりません。)
私達だけのために、長蔵小屋、山の鼻小屋の人達が入山してくれて、快適に泊ることが出来ました。今から思うと、何と贅沢で幸せな山旅だったかと、つくづく想います。

その30年後、Kくんと5月連休に桧枝岐側の御池から燧岳にスキーで直登しました。
滑降コースとしては、こちらの方が快適です。



たいまつ社「山岳スキーコースガイド」ースキーアルピニズム研究会著ー峰岸常之氏監修(’81/1初版)より引用(赤線は踏破したコースを示す。)

’58.3.21  戸倉→大清水→三平峠→長蔵小屋
    3.22  長蔵小屋⇔燧岳       
    3.23  長蔵小屋→皿伏山→アヤメ平→山の鼻小屋      
    3.24  山の鼻小屋→至仏山→鳩待峠→戸倉

                                                          (写真はZ氏提供による)

燧岳から尾瀬沼に
向って滑降する
燧岳をバックに記念撮影
セルフタイマーに遅れる
氷結した尾瀬沼上を横
断して皿伏山を目指す
シールを利かせて
快調に登る
山の鼻小屋からの
至仏山
山の鼻小屋からの
燧岳
至仏山への登り 至仏山中腹から尾瀬ガ
原越しに燧岳を望む
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スライドショー

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