92. 大 山 (1731m)
(1989年11月12日 登頂)

大山は“ダイセン”と読みます。山陰地方では“山”を大抵“セン”と呼んでいるようです。
中国・九州地方の山は、東京から遠いのと交通費が掛るので、なかなか行くチャンスがありません。
そこで会社の出張の機会を利用して、登ることを考えました。
大山(だいせん)は、広島での会議を月曜日に開くように策略し、土曜日の米子行き夜行バスで出掛けました。

大山寺→弥山(みせん)→剣ガ峰→ユートピア小屋→大山寺の縦走コースを歩きました。(下図の赤線コース)
弥山から剣ガ峰への縦走路は、崩壊が激しいヤセ尾根で左右が切れ落ちている為、高度感があり微妙な
バランスが要求される難コースです。滑落事故もしばしば起きていて、二度と通りたくないと思ったコースでした。

深田久弥氏も「私を感嘆させたのは、その頂上のみごとな崩壊ぶりであった。東西に長い頂稜は、剃刀の刃のように
鋭くなって南面・北面へなだれ落ちている。まるで両面から大山を切り崩しにかかっているふうに見える。」と記しています。
深田氏が登ったのは、少なくとも“日本百名山”初版発行の1964年以前ですから、現在では崩壊も更に進行していて
危険な状態になっていることでしょう。もはや立ち入り禁止にすべき段階になったと思われます。

山と渓谷社「北陸・近畿・中国の山々」よりCOPY

大山寺(だいせんじ)
参道入り口
弥山(みせん)より
大山最高峰「剣ガ峰」(1731m)方面を望む
弥山頂上(1711m)
剣ガ峰頂上 遠くに見えるのは
三瓶山?

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