20. 吾妻山 (2024m)
(’73/3,’76/4,’80/4,’81/3 登頂)

「スキーリフトが普及して以来、大部分のスキーヤーはそれのみに固執して、美しいタンネの森に処女雪を踏んで行く醍醐味を忘れたかの感がある。吾妻山のスキーの魅力は、その広い区域のワンダリングの楽しさにある。」と深田久弥氏は書いています。
私の吾妻山との関り合いの初めは、’58/3にZ氏に連れられH君と3人で行った五色温泉→家形山→一切経山→野地温泉→土湯のスキーツアーでした。このツアーは深田氏の言う通りの醍醐味でした。

吾妻山と言うと、吾妻スカイラインのある福島県側を指す様に思われ勝ちですが、吾妻山の真髄は山形県側の西吾妻山を中心にしたスキーツアーにあると、私は声を大にして主張したい!
15年のブランクを経て、西吾妻山のスキーツアーに挑戦したのは、天元台スキー場が出来て、標高1800m近くまでリフトが延びた後でした。ここを起点として多彩なツアーコースが展開しています。
どのコースも素晴らしく、4月初旬でも粉雪を満喫できます。しかし、指導標が殆ど整備されていないので、ルートファインディングを誤ると、遭難の危険性が大です。’73/3の時も大平コースの途中で、コースを見失いビバークを覚悟しましたが、運良く目印の避難小屋「不忘閣」を見つけることが出来て、事なきを得ました。


コース図はたいまつ社「山岳スキーコースガイド」ースキーアルピニズム研究会著(峰岸常之氏監修)ーより引用(赤線は踏破コースを示す)

’73年3月17〜19日
藤十郎から大平コース ルートを見失って思案投げ首中!
’76年4月3〜4日 西吾妻山→小野川湖 山岳部精鋭8名(馬力はあるがスキー下手が多い)で
行きました。西大巓からが一般コースですが、途中のデコ平が緩斜面なので、この時滑った西吾妻
山からの尾根を辿るコースの方が、格段に素晴らしい。但し、下部で沢を渡る場所の選択が難しい。
’80年4月 天狗岩→若女平→白布高湯 , 東大巓→明月荘→栂森→大沢駅コース
職場の若手社員F君とO君を誘って約15Kmの長い大沢コースに挑戦。
彼等は今や会社の重鎮になっていて仕事一筋、スキーも縁遠くなってしまいました。可哀想!!
若女平コースは膝上までの新雪にも拘らず、軽い雪なのでパラレルターンが良く決まって感激しました。
’81年3月28〜30日 天狗岩→若女平→白布高湯 , 西吾妻山→西大巓→小野川湖 
メンバーは前年と同じF君とO君、そして山岳部員ブンちゃん
写真左から、(1)天狗岩にある吾妻神社 (2)磐梯山遠望 (3)西吾妻小屋から滑降開始
 (4)眼下の小野川湖に向う
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スライドショー

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