(後編)

 今回は無事“まとも”なプラを終えて初日の宿である因縁の早明浦荘にチェックインした私とレスキュー“N”は前回と同じ大部屋にて“青春の苦笑い”をしながらミラーボールを遠い目で眺めていた。

 再度、早明浦ダムに舞い戻った実感を再確認した。私はトーナメントミーティングを兼ねた夕食会に出席するため集合場所である食堂にいき夕飯を食べたが…、レスキュー“N”は何を食べていたのであろう?…。ミーティング終了し部屋に戻ると、やはり眠い。前回はぎっしり20名以上宿泊していた大部屋には今回、小泉選手に、その付き人さん、さらに取材の人が二人の6人しかいない。まぁ、いつものように布団を引いている途中で即効じーちゃんが…。



 トーナメント初日、気持ちのいい朝である。即効タックル準備をすませスタート前のミーティングを終え順次スタートである。レスキュー“N”が心配しながら手を大きく振っている…。心の中で

「大丈夫!今回はやってくるよ」

■作戦名
 『ボディーウォーターのシェード打ちをじーちゃんに逢うまで…』

■タックル1(ジグへット)
 フック=がまかつ211(1.8g)
 ルアー=カットテール(#240ナチュラルプロブルー)
 ロッド=ウエダPRO4・シルフ(SL−510S)
 ライン=東レバウオ4LB

■タックル2(テキサス)
 シンカー=スゴイシンカー5g
 フック=スゴイフック#1
 ルアー=ゲーリー4inグラブ(#042ウォーターメロン)
 ロッド=ウエダPRO4・スマッシャー(SM−62B)
 ライン=10LB位

■タックル3(ダウンショット)
 シンカー=ネクスト1/16オンス
 フック=マスバリ9号
 ルアー=カットテールワッキーセット(#241シナモンソリッド)
 ロッド=ウエダPRO4・ファインライン(FL−60S)
 ライン=東レバウオ4LB

■タックル4(ノーシンカー)
 ルアー=カットテールワッキーセット(#241シナモンソリッド)
 フック=マスバリ9号
 ロッド=ウエダPRO4・スーパースプリットショットSP(SSSS−610S)
 ライン=東レバウオ4LB

■タックル5(ラバージグ)
 ジグ=半田ジグ・3/8オンス+ゲーリー4inグラブ(#002)
 ロッド=ウエダPRO4・シェーカー(SK−60B)
 ライン=東レバウオ8LB

 スタートして3分位のワンド(ワンド名は不明)に入り、カットテールのジグヘットリグを壁にキャストしてフォーリングしていると5投目にキーパーをキャッチ!幸先のいい一本から「これをメインに押し通すか…よし決定!!」速攻ランガンに入り最上流部まで午前中をかけて行きノンキーもポロポロ釣れながら10本程キャッチしリミットメイクは完了した。

 帰りながら入れ替えを3回繰り返し帰着。ウエイト2,478g。順位は30位

 予想以上に結構周りが釣れている…。2500gで団子に揉まれる(注・業界用語で中間あたりのウエイト、多くの選手が釣ってきている平均ウエイトであるため同じ位のウエイトでも順位が変わり、上は15番位で下は30番位になるという状況)

「まぁ、こんなモノか…」

 そして、ライン巻き替え等の明日の準備をしていると波平さん登場、たしかウエインに余裕で間に合うとレスキュー“N”から聞いていたが…。どうやら早朝より家を出たが、かなりロングドライブコースを強制的に楽しんでいた為(迷子?)のご登場であった。(笑)

 ここで、30分程笑談していたが波平さんには重用な任務があった。そうレスキュー“N”にも別の個人的な重要任務があるため最終フライトにのり帰還というレルキュー“N”をレルキューするという運送の任務が…(実は波平さんが宿泊する宿に戻るため高知市街に戻るので、そのついでに空港まで送ってもらったんだけどね)。

 さて、寂しがり屋2段の私がいくらミラーボールのある部屋とはいえ耐えられないと判断から、急遽宿を代えることにした。そうこの晩から無理を言って山木選手達と合流した。メンバーは山木一人選手、いしいその選手、浦田JBM選手(第2回目の登場・チェック、ヨ・ロ・シ・ク!何処で登場したか分かるかな?)清野JBM選手(初登場!!・笑いのわかるファンキーなナイスガイで気配り2段の腕前…笑)

 しかし、宿まで遠い。本当に遠い。そしてかなり寂しい道をひたすら走り続ける。清野君が一緒に乗っていなかったら絶対に行かないし、行けないでペンションランクルにて寝ていたろう。「サンキューキヨキヨ!(注・清野選手)」

 やっと宿に到着。「…お化け屋敷?」おばあさんが一人。案内された地下?にあるオレの部屋の隣りには何故か仏壇部屋が…。

「絶対オレの部屋から“もののけ”の気配がムンムンする…(涙)」
「ん?」 何故だか“キンチョール”と“ムカデキラー”なる殺虫剤が各部屋標準装備されている…?

 夕食後みんなで談笑していると、“キンチョール”の意味がわかった「出た――!!」そうここは虫の楽園と思えるほどの虫達が…キンチョ−ル発射!!「…我々は助かったのか?…」さらに夜も深けて来ると「ぎゃ−!」とそのちゃんが1m程座ったまま飛び上がり、「出た――!!」と全員がこれまた1m程座ったまま飛び上がった。

 目の前を30cm程のムカデが部屋を縦断中であった。そうここは“ムカデ”の楽園でもあった。

“ムカデキラー”発射!!!「…(放心)…」

 でも楽しいメンバーで楽しい(?)一時あった。が、明日は?という不安は置いといて即寝、じーちゃんの方がいいやと思える程怖いのはなぜ?…気絶…。



 起床、何だかけだるいが…。2日目スタート!

 “もののけ”に取り憑かれたかのように昨日と同じコトを繰り返しながら、『ボディーウォーターのシェード打ちをじーちゃんに逢うまで…』作戦を敢行した。そこに、昨夜山木に教えてもらったジグへットのリアクションを加えてランガンを繰り返していく…暑さで朦朧とする中…。

 …我に返ると3キロを超えていた。そして、ウエイン。これまたウエイン会場までが長いことながいこと…全身さらに汗を噴出しながらウエインバックに入ったバスを担いで上り坂を歩く…。

ウエイト3,092g 順位は9位

 “ジャンプアップ!”総合で7位に・・・でも明日釣ってこないことには意味がない。

 明日の準備をしメインタックルの3本のライン巻き替えをしたりロッドの入れ替えをして夕方にキヨキヨ(JBM・清野選手)とお化け屋敷?じゃなかった、ばーちゃんが一人で夜な夜な仏壇で何かを唱えている暗く寂しい宿に向かった。

 夕食時は静かな環境の中であるがワイワイガヤガヤとにぎやかな時間である。山木もいい成績だったので明日がたのしみ状態?かな。やはり夜は昆虫達ち格闘し眠りについた。



 3日目スタート!

 ここまできたら『ボディーウォーターのシェード打ちをじーちゃんに逢うまで…』作戦を本当に死ぬまで敢行するコトにした。だけど、なかなかバイトがない。初バイトは9時過ぎに何気なくキャストした壁に着水と同時にバスがひったくっていった。貴重なキロフィッシュである。

 連チャンバイトはないが移動する度に反応がある。ウエイン40分前にリミット達成!US・FUNLAB製のトーナメントマーカーがライブウエルの中を楽しげに泳いでいる。

 中流からウエイン会場までを一気に下り橋周りに残り時間をかけ1本入れ替えに成功してウエイン。昨日以上に…全身から汗を噴出しながらウエインバックに入ったバスを担いでのウエインである…。

結果3,000g 3日目の順位3位

総合4位お立ち台!

 久々なお立ち台へ登った。久しぶりにSHINGOの名前がコールされた時は感無量であったがお立ち台に上がれるとは思わなかったので何もコメントは考えていなかった。

 猛暑のせいか、お立ち台はさらに暑く全身汗が噴出しながらのコメント(注・詳細はバスマガ参照)

 この結果はまさに、今回アシストしてくれる常光君、四国チャプター役員の方々、レスキュー“N”、SHINGO荘の波平さん、スポンサー各位、心の師匠である小山さん、寂しがり屋な私と遊んでくれた山木、そのちゃん、うらちゃん、きよきよ、スポンサー各位に大感謝。



 しかし、家路の遠いコト。なんとか月曜日の会社に間に合うよう高速道路をブッ飛ばすが大阪を超えた辺りから意識がなくなる回数が増え、たぶん21時頃に大津SAで琵琶湖をみたら、「あと6時間で家か…」と実感したとたんに急に眩暈がして意識が飛んでしまい、気が付けば朝の7時である。我が人生で初めて月曜日に会社に行けなかった…。(反省)