(悪夢の)スーパーバスクラシック


そう・・・ 堀内事務局長の電話からこの物語ははじまる・・・

「SHINGO?クラシックの時カッパで、その(いしいそのプロ)がバスだから、土曜日の午前6時に会場に来て!(笑)」 「…?」 ガチャリ 「ツーツー…」 「…?」 毎度、堀内さんから来る電話の内容は理解不能が多い。

11月だというのに温かい日が続いているとある早朝。私はU・S FUN LAB研究室にて“ふッ”と目覚めて行く意識の中で…早々と終ってしまった1999年のSHINGOの“野望”を思い出していたように思う。

…回想シーン…

『…ノリノリ(死語)のSHINGOの勢いは止まらず今年のJBクラシックも逆転優勝し、その勢いでオールスタークラシックに初出場して、またも優勝!一気にメジャーの仲間入りをはたし、しがないリーマンからフルタイムバスプロ(フルタイムプータローじゃないよ)になって…ブイブイ言わせて、「天下取ってやるぜー!ワハハハー…」』

…回想シーン終…

実に子供の様な夢を見ていた“あの頃”から何年が過ぎて私は大人になったのだろうか…(まだ8ヶ月しか経ってないし、まだ子供と同じですよ!…by頭中妖精)


“ピピピー”“ピピピー”“ピピピー”…煩いなぁー…「…ハッ、ヤバイ寝過ごしたか!」早く起きなくて支度をして出かけなくては、JBクラシックに間に合わなくなる。眠い目を擦りながら愛車ランゾー(ペンションランクルともいう)に乗り、河口湖に急ぐ!

時に大会会場に付くとワールドメンバー達がトーナメントの準備を忙しそうにしている。知り合いのプロがいたので挨拶をすると「○○さん、おはようございます!」「おう!SHINGOちゃんも昨日生き残ったみたいだな?今日も頑張ろうな!」「…えッ?何?…」。…車を止めてイベントカーに行く途中に別のプロが「SHINGOは昨日何処で取って予選通過したんだよ?…」「…ハッ?何を?…」


よく意味は分らないが、どうやら私の知らないSHINGOが昨日(金曜日)からクラシックに出場して予選を通過したようだ…?。(何のこっちゃ)

「辛くて何度も言いたくないが、出場権利のない私(いしいそのプロも含む…涙)が今日の朝来たのは、明日罰ゲームで着る衣装の『衣装合わせ』の為であるから大会には出てないし、今日来ました。」と10名以上の選手に説明する寂しさと言ったら… また旅に出ることにした。


衣装を見た私は、旅に出る所でなく無意識に舌を噛み切って、じーちゃんの世界に行く程の衝撃だった。このままではヤバイ(死の予感!)ので飲んで酔う事にした。だけど寂しがりや4級の私は1人だともっとヤバイ(絶対死の予感!)ので飲み仲間を募集したら、皆さん大会で忙しく色よい返事がない(当然か?)

そんな中、今回優勝候補の一人で“芦ノ湖〜ズ”のリーダーである山木(寂しがりや初段)プロ達と飲む事になった。とにかく飲んだ。当然山木とSHINGOはスパークした。フロントから苦情は来るは、気が付けば2升のワインすら30分持たないは、午前1時過ぎまで飲んだ。


ここまで飲んで騒いで(笑)「やっとこれで明日あの衣装を着れるゾ」。と決心がついた。(“芦ノ湖〜ズ”の皆様、同室の某ワーメンの3名様、多大の迷惑をお掛けした事をお許しください。)

 


引っ張りに引っ張ってきた“クラシックへの道(怒涛編)”もクライマックスを迎えようとしています。(知らない内に怒涛編になっているし…)

クラシック当日!早朝…同室のワーメン達に代わる代わる「SHINGOさん!朝で
すよ!起きないんですか?もう僕達時間がないから先に行きますよ!SHINGOさーん!」「…起きてるよー…た・ぶ・ん…」「…じゃあ!行きますね!」バタン!

…。シーーン(静寂)

昨夜の(3時間前)酒が抜けぬままガンガンする頭を振りながら「あッ痛ッタタタ、何で頭が痛いんだ!またしても誰かにやられたのか?(錯乱中)」「何でココで寝てるんだ?ここは何処だ?誰か他に居たような?(錯乱中)」「…ハッ、やッ、ヤバイ!ゆッ、誘拐されたんだ!たッ助けを呼ばなくては…」ゴンッ!(柱に激突中)バタッ(転倒)。

・・・。シーーン(静寂)

「んッ、ん…ここは河口湖で、私はSHINGOで…(回腹中)」「昨日は山木達と飲んでいて…ハッ、ヤバイ(完全復活!)」(こんな自分が、かなり好き)

会会場に着くと、私と“いしいその”プロが着るステージ衣装を管理している筈の堀内事務局長の姿がない。スタッフに聞くも「?」の返事、予定が変わったのか?ボッーとしていると、ステージの上でバスの着ぐるみ(衣装)が生き生きと踊っている。

「そのちゃん、何か人間として大切なモノを振っ切ったのかなぁ?」

感動の涙で前が見えない私の後ろから、

「SHINGOさーん、カッパの衣装着ないの?」

“その”ちゃんが声を掛けてきた。

「…エッ?、そのちゃん?、じゃバスの中は…だッ誰?」

「堀内さんだよ!私は司会をやる事に急遽なっちゃって…エヘッ」

エヘッってアンタ、嬉しそうに…(-_-;)

するとバスが生き生きと踊りながら「おーい!SHINGO早くカッパ着て“上”に上がれよ…寂しいじゃないか!(きっと笑顔)」(…コッチも嬉しそう)。

れにしても、この全長2m以上あるカッパの着ぐるみ…じゃなかった衣装は一人ではまず着られない、まずは背中にバッテリーパックを背負ってから中に入り後ろのファスナーを閉めてもらってから、スイッチを入れてアドバルーンのように空気で膨らませるタイプ(バスも同じタイプ)なのだから大変。中にいると妙に薄ら寂しく何故だか自然と涙が出てくる。なのに生き生きと踊る堀内事務局長…きっと家庭で何かあったに違いない(新婚なのに…)。

私も晴れ舞台に上がり、“喜喜と舞う哀愁”を新吾流家元当主である私が家庭で何かあったに違いない堀内事務局長と共に舞う。(あー、さらに涙が…)「今、笑ったヤツは皆殺〜し!」。


うこうしている内にクラシック最終日のセレモニーが始まった。大勢の観客がいる中、山下会長が挨拶を始め、各来賓者の話が華々しく進行していく。

司会の“いしいその”さん(裏切りもの〜)がテキパキと進めて行く、最終日を飾るのに相応しい晴天だった。私はカッパの衣装を着て晴れ舞台に立ち御来賓の皆様の心温まる祝辞を、あの世から孫のピンチのため迎えに来たじーちゃんの幻影と一緒に聞いている。

と、この危険な状況を察してか司会のそのちゃんが何やら・・・

「カッパの中は誰でしょう?えへッ」

だから“えへッ”じゃないっつーの!涙で前が良く見えない私にマイクを向けて貰っても…御想像通りです。笑えない笑えない。

無事?その場を凌ぎ?選手達のスタートが始まった。それにしても今年のクラシックは過酷なサバイバル方式を取ったため初日参加人数763人が最終日200人位しか生き残っていない。有名プロでさえ例外なく消えていき、さらに地球上に50人しかいない珍しい生物?であるワールドメンバーでさえも大敗して消えていき20人も残っていない。私がもし出場していても初日敗退でやはりカッパを着ていたに違いない…と思うほどである。


て、ボランティアスタッフとして裏方の手伝いをしていると話題はやはり『今年のクラシックウイナーは、誰か?』である先ほど戻ってきたパトロール艇(JB水陸両用車)からの情報を交えて「下野プロ、山木プロ、小野プロ、釘崎プロの中から出るぞ!」とウワサが飛び交う中、山下会長から「SHINGOちゃん!この後ウエインしてくる選手を舞台に上げて、そのちゃんと司会をしなさい。」「カッパじゃなければ何でもやります!やらせてくだい。」という事でカッパは私の身体から離れていった。(成仏合掌!)

き成り上であるが、素のまま舞台に上がり大勢の観客の視線に目眩を感じながらマイクを持って、そのちゃんと司会を始めました。当然緊張と昨夜の酔いのためか上手く喋れずそのちゃんに突っ込まれてばかり(ゴメンネ!そのちゃん、いつものSHINGOになれないで、たぶんいい大人のフリがしたくて…反省)。

いくら減ったといえ生き残ったバスプロ全員舞台に上げる訳ではない優勝に絡む選手又はビックフィッシュを持ってきた選手を堀内事務局長が選び舞台に上げていく、舞台裏を知っている私とそのちゃんは、そんな事は顔にも出さずにインタビューを進めていき無事ウエインが終了した。しかし、堀内事務局長が予想外だったのか、ポツリと「舞台に上げてなかった…か、んッー?」言った一言が気に掛かるが…、この時点で私やスタッフ達は下野プロが取ったと確信していた…はず。(または釘崎プロ)表彰が始まると…、

なんと優勝したのは桂川いたるプロであった。これにはかなりの人達が驚いたに違いない。が3日間の成績をみるとブッチギリである。それに到(いたる)さんとはかれこれ5年以上も仲良く付き合っている。さらに小山ファミリーの一員でプロ4やゲーリーファミリーのバスプロであり苦労人でもある。『おめでとう!いたる到さん』(池袋プリンスでのパーティーは、面白かったね!)

こうして、今年最大のイベントであるクラシックは幕を閉じていった。久しぶりにバス釣りに行きたくなってきたゾ…。こうして、禁断であり禁句であったクラシックの思い出も涙で前が見えないまま書き終えて、今一度“バスプロ”って因果な商売にドップリ浸かっていくSHINGOがいました(涙)これからも応援してください。2000年も頑張るぜー!


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