Game
- それは納得できひんわ-
Text by 矢野

 

自分を変えたい気持ちはあるけれど、ある日、突然、誰かに半強制的に変えられるのはイヤだ。それもお金はらってだよ〜。「あなたのためなんだから」(←この言葉、嫌い!)なんて言われてもねぇ、刺しはしないけどキレるでしょ??私はキレます。
2月に観にいったマイケルダグラス主演の『Game』はまさにそんな風だった。内に引き籠っていた中年の金持ちオヤジが弟(←最悪な奴)の申し込んだ“Game”に巻き込まれてさんざんな目に合う、っていうはなしなんだけど…。けど、その過程で主人公のオヤジは自分自身を見つめ直し、人を信じられるようになったりするんだが、どうにも腑に落ちない。私なら人間不信になるよっ!!
途中まではハラハラドキドキさせられて、かっこいい映像と、丁寧な心理描写で面白かったのに…。
ショック療法も時には効果的だと思うけど、すぐ元に戻るのでは?自分なんて、何年も(自分と)格闘して地道に変えて行くもんじゃないのか?お金をつぎ込めばなんとかなるもんなのか?じゃぁ金の無い奴はどうすんねん!
娯楽映画的には(それなりに)楽しめたけど、共感できないラストおかげで“金返せっ!!”言いたくなったのでした。
あぁやっぱり、ブラピの「エブンイヤーズ インチベット」にしとけばよかったな。


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