- Foot ball ミーハーのつぶやき-

フットボールミーハーな私の極私的なつぶやきでごさいます。
見解がまちがってるとこも多いと思いますが気楽に読んでくださいね。

2003.5.17.sat
 
 ネドヴェドが好きになれない・・・
 
 昨日、チャンピオンズリーグ準決勝でレアル・マドリーがユベントスに3-1で完敗しました。私はレアル・マドリーのファンなので当然、マドリーを応援し続けていたのですが、なんとも出来がわるい。。。イヤ〜なムードは最初から流れていて負けそうな雰囲気が漂ってました。チームの状態も雲泥の差で、マドリーはケガ人および病み上がり(ラウル)と不安がありまくる1.5軍メンバーで形成され、一方のユベントスはスクデットを獲得したばかりで絶好調。そのチーム状態が如実に現れていた試合でした。とはいえ、常勝チームを応援している甘えなのか「結局、最後は勝ってくれるんでしょ」と思ってました。
 がっ、負けた・・・・・・。
 もうね、このやるせなさはどこに向ければいいんでしょ?
 この一週間は仕事が立て込んでて、睡眠時間がほとんどなかったのに、徹夜して見た試合がこれかい!!!ユベントスにパスを回されてどうするよ!?ちゅーか、フラビオはシュートを打つな!グティはもっとクレバーになれ!カンビアッソはもっと必死で追え!イエロは・・・。
 PKはジダンに蹴って欲しかったなぁ。解説の人も言ってたけど、あの時“止められる”という空気を感じてた人間は少なくないはず。本当に“たられば”が言いたくなる試合でございました。最後にラウール→ジダンで華麗なシュートが決まったのが唯一の救いではありました。ロスタイムのラウルのヘッドが決まっていたら、本当に最高だったのですが、そこまでは甘くはなかったみたいです。
 
 で、ですね、ココからが今回の本題。
今年のユベントスを牽引し、スクデット獲得に貢献したすばらしい選手「ネドヴェド」。実は私はですね、彼がなぜだか好きになれない。本当にすごい選手だと思うし、今年誰よりも輝いた選手だろうけど、その評価が上がれば上がるほど嫌いさが増す。昨日「なんでかなぁ〜」と思って考えてみたんですが、単純にいうとタイプじゃない。見た目とかの問題よりも(それも多少あるけど)、プレースタイルがタイプじゃないのです。クールっていうかクレバーじゃないからかと思う。
私が好きな選手は、ラウールにしろ、ジダンにしろ、アンリにしろ、中田にしろ、ストイックに自分のサッカー哲学を追うタイプ。
そして、それを体現し、その価値を勝ち続けることで周りに認めさせる天才(←この言葉が適切かどうかはわからないけど・・・)。彼らはスターではあるけど、“孤高の戦士”って感じがするのです。エゴイストで、ナルシスト、そして残虐性をそなえたクレバーな目をもつ選手。かなり大袈裟ですけど(苦笑)。
 あと、選ばれし者だけが持ちうる独自の華麗なリズムをもっている選手でもあると思うんです。ボールをもった瞬間にそこだけにスポットライトが当たり、時間が止まってしまうような、そんな手の届かない独自のオーラを持っている。私はそんなタイプの選手に魅せられようです。これは他の分野でもそうなんだけど、自分の力だけで切り開ける強さと潔さを持った生き方をしてる人が大好きなのですよ。(まぁ、私がそう見えるという勝手な思い込みですけどね。)だって、上記の選手はピッチの上では泣かないもの。きっと多分(笑)。

 ネドヴェドはすごい選手だとは思うけど、そんな独自のオーラは感じとれないのです。単にタイプの問題だろうけど、好きになれない。正直、今年のバロンドールの最有力候補だと思うけど、賞に輝くには何かが足りない気がするのです。(とはいえバロンドールの権威もどれくらいのもんだか?)
 
なーんてほざいても、結局、負け犬の遠吠えなんですけどね・・・。ちぇっ!!
 
2003.4.10.thu
 
「トリコロールたちとの日々〜Les Yeux dans les Bleus〜」
(レ・ズュー・ダン・レ・ブルー=ブルーたちへの視線)
 
 昨日、ずーと見たいと思っていた「トリコロールたちとの日々」のビデオを入手。さっそく見たのですが、期待を裏切らない感動的な映像でウルウルでした。
 これは、1998年のフランスワールドカップでのフランス代表を追った映像で、当時NHK・BSで放映されたもの。このワールドカップでフランスは激戦を勝ちつづけ自国開催を優勝で飾るのですが、この映像はそんな試合をメインにするのではなく、ロッカールームや練習場、移動の車内や宿泊先のホテルの様子など、監督や選手が素顔で語り、笑い、涙する姿を撮っています。(これが岩井俊二監督が日本代表を追った『六月の勝利の歌を忘れない』の原形になっていることも有名な話。)
 私は2002年のKOREA/JAPANで本格的にサッカーファンとなり、ジダンファンにもなったのでこの映像すごく見たかったんです。が、日本ではビデオにもDVDにもなっておらず、本家フランスにはあるのですがおフランス語&英語字幕・・・ぜんぜん分からんヤン!って嘆いていたら神様はいましたねぇ。レアルマドリーファンサイトBBSへの私の書き込みを見た親切な方が、ダビングして送ってくれました(感謝!)
 ビデオを見てまず思ったことは、“青春のキラキラしたところを切り取った美しい記録だなぁ”ということ。誰もが、ひとつのこと(優勝)を志し、はるか先にあるその輝く星ごとく目標に向かって真剣に取り組み、力の限り努力する。彼らの見るものはひとつで、その目になんの曇りもないんです。クサイ表現だけど、これを青春と言わずしてなんといおう・・・。若いとか年よりとか関係ないんですよね、みんな熱くて、クサクて、真剣。その中から生まれるドラマはウソ偽りがなく、真摯に心に響きます。
 そんな中でもカメラはジダンを中心に追います。ジダンも若くって、今より髪は濃い(笑)。見た目どうり積極的な性格ではないようだけど、意外と陽気で、鼻歌なんかも歌ってて楽しそうなんです。この頃もスターだったけど、彼はこの後もっとスターになったから、周りからのプレッシャーはさらに倍だっただろうし、代表の試合をこんなに楽しめたのってこれが最後?なんて勝手に感慨深くなったり。
 そんなジダンがメディカルチェックを受けながら、テレビに映る自分を見て「目もキレイだし、けっこう男前だよな」とつぶやくシーンがあります。それを受けたドクターは「喋らなければね」と答えるのですが、いやいや喋っても充分に男前。でも、ボールを持たすとさらに男前でござます。あと、ジダンで印象的なのはレッドカードを受けてロッカールームに1人引き上げたシーン。“しょんぼり”っていう表現がぴったりくるほどの落ち込みようで、ベンチに座りゆっくりとシューズを脱いだあと、手にしたシューズをポロっと落とすんです。全身の力が抜けて“ポロっと”落とすシューズ。彼の言い様のない後悔と自責の念をヒシヒシと感じました。そんな光景もカメラは淡々と追うだけなんだけど、真実の姿がそのまま伝わり、ストレートに感動します。本物の輝きのあるものには、なんの装飾もいらないということを改めて感じましたね。
 ジダンの他にも今はアンリやトレゼゲ、ピレス、ヴィエラなど、今のサッカー界を背負うスターたちの若いころの姿が残っており、とってもお宝映像です。その中でも、トレゼゲは特に若い!帽子を目深にかぶり、控えめな態度に警戒心の強さが垣間見れるのですが、彼が最後の決勝戦、ゲームオーバーの前に大泣きしてアンリと抱きあう姿はホロッとします。若い彼にはこの戦いの日々がすごいプレッシャーだったんだろうな・・・大袈裟にいうと少年から大人になる瞬間を見たような気分にもなりました。優勝できてよかったね!
 となことで、この映像はすばらしいです。サッカーファンでなくても、その中で繰り広げられるドラマは青春映画のようで充分に楽しめます。見れる機会があれば、ぜひいろんな人に見てもらいたいもんです。(つくづく、ダビングしてくれた方ありがとう!)この勢いで、他の2シリーズ「2002年W杯までの軌跡」「2002年W杯、韓国での1次リーグ敗退」も買ってしまおうかなぁ〜言葉はわからないけど(苦笑)
 

 

 

 

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