up R.E.M |
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だんだん肌寒くなってきて今年もあと残りわずかっ…、なんていうこの時期は毎年決まって後悔の嵐が頭の中を暴走する。「私、今年1年なにやってきたんだろう…」なんて寝る前に考えて、やたら落ち込む。そんなことは“考えたって仕方のないこと”とは分かっているんだけど、“理想の自分と現実の自分を比べてみては落ち込む”そんなアホみたいな一人遊びを幾夜もくり返す。青臭い妄想狂。まさにその通り! 1人でゆっくりと噛みしめたい音。そんな音が詰まったこのアルバムは、私のこの冬1番のヘビーローテーションなのである。 Text by 浦山 |
今回のはいい。解放感がある。めちゃ明るいし。前からR・E・Mは聞いてはいたけどあまり好きになれなかった。今イチ冴えない風貌やいつまでも大学生バンドみたいな雰囲気(最近はわけわからん)とかその他モロモロ。でも1番の原因は悟りきった暗さかもしれないと「UP」を聞いて思った。インタビューでもマイケル・スタンプが実は楽観主義者だと認めていたけど、しぶといことは確実。じゃなきゃアルバム11枚も出せないだろうし。アメリカのマイケル・スタンプ、イギリスのモリッシー、日本のエレカシの宮本(?)か。毎日朝起きて、ご飯食べて、服もたたみつつも「俺は絶望してるんだー!!」と頭を掻きむしってる感じ。そこが好きだし信用できるしウットシイところでもある。1曲目の流行を取り入れたデジタル・ロックのヘナチョコさ加減が情けなく心地良いです。 Text by 矢野 |