犬たちの話

今までに飼ってきた犬たちの話をしたいと思います。
父の仕事で南アフリカに引っ越すと言われた小3のとき、私は「犬が飼えるよ」の言葉に大喜びしました。
それまではマンションだから犬は飼えない、と言われていたのに自分の家で犬が飼えるようになるなんて!
嬉しくて毎日犬の図鑑や写真集を眺めては犬のいる生活に夢膨らませていたのがつい昨日のようです。
シャーリを飼う前に私のまわりには4匹の犬たちがいました。種類も大きさも性別も様々、性格も様々。
どの犬とも思い出がたくさんあります。


1.
コジローの話。
 犬種:雑種(シェパード×コリー)
 性別:メス
 誕生日:?
南アフリカの家で私を出迎えてくれたのはコジローでした。
父の前任の方から譲り受けた犬で、3歳半くらいとのことでした。
さすがシェパードとコリーのMIX、頭がよくて要領のいい子で、とても優しいで子した。
大の食いしん坊で、隙をみてBBQ用のお肉をぱくぱく食べてしまったことも・・・。
そしてその尻尾は強力で、嬉しがりのコジローは家の中の低いテーブルの上にあったガラスのコップをいくつも倒し、コジローが家の中にいるときには私はよく「尻尾を振り過ぎないように」コジローの尻尾を制御していたものです。
我が家にやってきたレオのいいお母さんになってくれ、レオとゴローがけんかすると間に割って入りました。 
私が大きい犬が好きになったのは、ひとえにコジローが優しかったからだったと思います。

        
先に南ア入りした父が送ってくれたコジローの写真。              1986年4月撮影   
毎日眺めていました。                 


    
1985年8月撮影                                   親子の平和な時間↑


2.
レオの話。
 犬種:コッカースパニエル(「アメリカン」として買ったものの、多分イングリッシュ・コッカースパニエル)
 性別:オス
 誕生日:1984年4月27日
南アフリカに引越してから少しして家の近くのショッピングセンターのペットショップで家族一致で飼った犬でした。
レオの本名(?)はレオ・ジークフリート・オブ・ゴールデン・ビューティでしたが誰も呼ぶことはありませんでした^^。
血統書ではアメリカン・コッカースパニエルとなっていましたが、大人になるにつれて、アメリカンというよりはイングリッシュ・コッカースパニエルに成長していきました^^。耳と足の飾り毛が豊かで、ドイツでは雪が降ると雪玉がたくさんついてしまって歩けなくなるほどでした。
レオは人が歌っているのを聞いて一緒に歌う子で、十八番は宇宙戦艦ヤマトでした。歌う犬として父の会社の社内誌にも載りました。

レオは、今思えば、一昔前のしつけ書によく見られる「リーダーを目指すタイプの犬」でした。ゴローが家にきてからは自分より体の大きいゴローに毎日挑み、ドイツに引越してからは、いつか父に叱られてから父に挑むようになってしまいました。父がちょっとでも声を荒げると途端にヴー、ガー、とすごい形相で唸り、威嚇するようになりました。
そのときはなぜレオが狂暴化したのか全く分からず、レオのもともとの性質と、飼い主だった私たちがレオの行動の原因になっていたとは私は思いもしませんでした。知人からはレオはボスになろうとしていると説明されましたが、レオはボスを目指していたわけではなく、単に、ゴローなり、父なり、目の前の存在がこわくて、前へ前へ突き進んでしまっただけだったのかもしれません・・・。私が犬とその飼主さんの役に立ちたいと思ったきっかけは、そんなレオの存在があったからでした。

     
1986年3月撮影              1984年6月撮影(右の写真のレオの左のお尻はコジロー母さんのお尻

3.
ゴローの話。
 犬種:シェパード
 性別:オス
 誕生日:?
ゴローは南アフリカの駐在を終えて日本へ帰られる方から譲り受けました。
もともとは日本で生れた子で最初の飼い主が日本から南アフリカに連れて行った子だったのだそうです。
おそらく日本でしつけをしっかり入れた子なのでしょう。我が家の3匹の中では一番「物分りの良い」子でした。
家の敷地に日本人以外の人が入ってくると噛みつかんばかりに吠えたてる番犬である反面、私がプールで泳いでいると溺れていると思って飛びこんで来てくれるような、家族を守る精神あふれる子でした。(犬かきで沈められそうになること多々ありましたが)
ゴローとコジローが並んでいるところはなかなかの迫力で、日本ほど治安のよくない街でも、私たちはとても安心して暮らすことができました。


     
1986年4月撮影                                1986年2月撮影

4.
ジークの話。
 犬種:トイ・プードル
 性別:オス
 誕生日:1991年8月21日
ジークは日本に帰って来てから飼った子です。家に来てすぐのときに環境の変化に不安になったらしく、ただただひたすら家の中を走りまわった挙句、体力切れでぐたっとなり、死んでしまう!と母を焦らせましたが、その後は元気になりました。ジャンプが得意で腰を悪くしましたがこれはプードルの性でしょうか。
年をとっても「子犬ですか?」と声をかけられる若々しいジークはわがまま放題ですが幸せそうに暮らしています。
人の膝の上で丸くなって眠るのが大好きな甘えッ子です。

     
2003年8月撮影                             2000年3月撮影

5. シャーリの話。
 犬種:ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
 性別:メス
 誕生日:2002年8月14日
 シャーリのことは、自己紹介のページを見てくださいね♪


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