7月号
四日市・富双突堤
山口 一郎太
今年のチヌは絶好調である。場所は四日市・霞ヶ浦一帯だ。
特に富双突堤では4月早々から35センチ級のチヌが上がっている。
30センチクラスのアイナメがくることもある。不思議とガシラは
こない。
小さな餌取りは少ない。釣れれば小さくても30センチを超える
チヌか、25センチを超えるアイナメである。
■富双突堤
昨年はサバが異常発生した。夏には20センチぐらいのサバが
バンバン釣れた。四日市市から伊勢市にかけての漁港や荷出し港
はサビキ釣りの放列だった。
サビキ釣りの間でそっと落とし込みをやると、結構大きなガシラ
が釣れた。チヌは8月の半ば過ぎから好調になり、12月ごろまで
続いた。
回遊する魚(グレ、サンバソウ、サバ、アイゴなど)や
根魚(アイナメ、ガシラなど)の釣況は年によってまったく
異なる。これは気象、海流、餌となるプランクトン、貝、ゴカイ
などの発生状況でかわってくるのだろう。しかし、とにかく
今年のチヌが絶好調であるのは確かだ。
富双突堤の両側についているイガイの量も今年は多い。
したがって、餌はこのイガイか、そこを這い回っている堤防ガニ
をつかまえればよい。干潮のときは、堤防からおりてイガイや
カニを取ることができる。
仕掛けは図に示すものでよいと思う。
アイナメを釣るのであれば、この仕掛けに本虫か青イソメ
をつければよい。