5月号
津・日本鋼管の突堤
山口 一郎太
ツクシが出る春先は,私にとっては最も調子のわるいシーズンとなる。
むしろ1月,2月の厳寒期の方が釣果がよい。
この号が発売されるのは4月上旬,そのころには多少とも調子が上向いて
いることを期待したい。
■日本鋼管の突堤
今回紹介する釣り場は,津にある日本鋼管の突堤である。総延長2キロ
にも及ぶテトラ帯があり,夏から初冬にかけてはキス・カレイ・クロダイ
などが投げ釣り,ウキ釣りで釣れる。釣り人用の駐車場は三箇所ある。
とにかく賑わう釣り場である。

その点,冬から春先にかけては閑散としており,のんびりと竿出し
できる。
対象魚はアイナメである。産卵を終えたアイナメが幾分か活性を
取り戻し,ポツリポツリと釣れる。25センチオーバーが1回の
釣行で2〜3匹は釣れる。ただ,30センチオーバーとなるとかなり
難しい。
餌は青イソメを1匹まるごとつけた方がよいと思う。餌取りが
ほとんどいないし,大きな青イソメはアイナメの目にとまりやすい。
テトラはかなり大きい。中にスポッと入れるほどである。
このため荷物は最小限にしておきたい。
竿は短くても(1.5メートル),長くても(6.3メートル)
使用可能である。短い竿なら足もとの穴を攻めればよいし,長ければ
遠くの穴を攻められる。好みの竿を使えばよい。
一つの穴を攻めてアタリがなければ,テトラ数個分移動して
探っていく。これを繰り返せばよいと思う。
釣り場は,図に示した突堤の両側である。根元から先端までは
1キロ近くある。三角錐のテトラを組み合わせて作られており,
上の方は平坦で比較的歩きやすい。
先端部分は,夏場はクロダイのポイントといわれているが,
冬場のアイナメはあまり実績がない。