4月号
揖斐川河口
山口 一郎太
久し振りに寒い冬となった。これだけ寒いと釣行するのが億劫になる。
そこで今回は,車を横付けしてすぐに竿を出せる場所を紹介したい。
■揖斐川河口
揖斐川の河口は,11月から翌年の3月までが投げ釣りによる
イシガレイの季節となる。ここは夏場にはキスやチヌ・セイゴなどが
釣れる。

ベテランによると,10年ぐらい前までは40センチオーバーの
カレイがよく釣れたとのことである。最近では40センチを越える
イシガレイにはなかなかお目にかかれない。しかし,餌屋さんには
50センチぐらいの魚拓が貼り出されている。今でも釣れるのだろう。
向かい側に長島温泉の遊園地の観覧車が見える。それに向かって
50メートルぐらい投げると砂地になっている。夏場はキス狙いの
キャスターが多く,いったん場所を決めると移動するのが困難だ。
しかし冬場は閑散としており,移動して探っていける。
ベテランは100メートル以上投げているが,70〜80メートル
ぐらい投げればよいと思う。岸から数メートルのところに小さなテトラ
があるので,巻き上げの際にオモリを掛けないように。餌は青イソメ
でよいと思う。
大潮で,特に昼ごろの下げ潮のときは,川の流れが重なって速くなる。
20号のオモリだとあっという間に流される。
ここは小潮の潮止まりの時間帯が釣りやすい。またオモリは,
スパイク型を名古屋テンビンにつけたものがよいと思う。
竿は3.6〜4.2メートルの投げ竿を2〜3本用意する。
この場所は,カレイ以外に寒ボラ・マダカ(当地方ではフッコを
そう呼ぶ)も釣れる。なお,ここから約6キロ上流は揖斐川と長良川が
合流する地点で,そこに長良川河口堰の建設が進んでいる。この堰が
完成すると,この釣り場にも何らかの変化があらわれるのだろうか?
●釣行メモ
釣況問い合わせは,佐野釣りエサ(電話0594-21-0546)へ。