3月号
霞ヶ浦
山口 一郎太
冬場の伊勢湾は北西風の強い日が多い。土・日にしか釣行できない私のような
サラリーマンにはその休日と,風がなく,しかも潮がぴったりと合うと
いうのはほとんど奇蹟に近い。
しかし,とにかく竿を出せる休日が待ち遠しい。たとえその日の潮が
わるくても,また季節風が強い日であろうとも,釣行しないわけには
いかないのである。
■霞ヶ浦
さて,そうなると釣り場がある程度限られてくる。少々の風にも負けず,
潮にもさほど影響されず,ある程度の釣り味ある魚を釣るとなると,
やはりテトラでのガシラ釣りだろう。
場所は,シドニー通りをまっすぐに行ったところのテトラである。
ここは北西側に防波堤があり,風を防げるので結構暖かく釣りができる。
家族連れならすぐ横に海釣り公園がある。
対象魚はガシラであるが,アイナメもくる。サイズはどちらも15〜
20センチといったところだ。
竿はチヌ用の3.6〜4.5メートル。これだと足もとからやや遠い
テトラの穴まで届く。道糸は2号で,クセのないものをリールに巻く。
ハリスはフロロカーボンの1.5号ぐらいの太めを使う。
餌はイシゴカイか青イソメを。イシゴカイなら1匹掛け,青イソメなら
三等分にして使う。どちらも食いは同じだと思っている。
テトラの場合,いうまでもないが,足場が不安定なので道具は最小限に
したい。餌箱はプラスチック製などでベルトにつけられるもの。小道具は,
ハリと3Bぐらいのオモリを数個ずつ1個のフィルムケースに入れる。
それをポケットに入れておけばよい。これだと竿を一本持っているだけの
姿であり,テトラの上をかなり自由に動き回れる。
平均サイズは18センチぐらいであり,三〜四時間で20匹前後釣れる。
ガシラ十数匹に対してアイナメは数匹程度である。
釣れた魚を入れるためにスーパーなどの買い物袋をたたんでズボンの
ポケットに入れておく。
冬場なので,袋に入れておいても特に問題はない。もちろん車のトランク
にはクーラーボックスなどは入れておく。
なお,このテトラから300〜400メートル先に霞一文字堤がある。
ここはほぼ四季を通じてチヌが釣れる。冬場でも落とし込みを
やっている人の姿をよく見る。暖かくなったらここのチヌ釣りを紹介
したい。
●釣行メモ
付近にはコールタール基地や工場があり,土・日でも大型車の通行が
多い。路上駐車はダメ。必ず駐車場(無料)に止めること。
満車になるということはない。