KI DS


presented by 「B girls」

NO,4「マリィのお仕事」


「琥珀ちゃんを助ければいいんですね?まかせてください!」
マリィは朗らかかつさわやかな調子だ。

「ちょっとまってください!!ここは”セント ルティ島”なんですよ!
こんなところにいる人を簡単に信用していいんですか!?
誰かも知らない人なんですよ!」
この中でゆいいつの常識人は声をはりあげた。
船内アナウンスが趣味だけあってさすがに声のとおりがちがう。

「あら?まともな発言ねぇ♪」
「サニア…苦労人だな…」
例のごとくヤナギとシエラは見物することに決めたようだ。

「わたくしたちはこの島の番人ですのよ。」
砂姫はやんわりと答えた。
「ところであなたがたはいったい??」
砂姫はサニアの横にすすみでた。

背の高さからいったらマリィと匹敵するものがあるだろう。
しかし、その内側から発するものはずいぶんとことなる。

「私の仕事ですって??もちろん、おしえてさしあげますとも、
世界の海をまたにかけ、数々の困難(こぜりあい)をのりこえて、
悪しきものたち(とりあえず気にくわないもの)と戦い、
(私とおじいさまのための)美しい未来を創造してゆく!!っというお仕事ですわっっ」

「…なんか言葉の端々に少し脚色があったような??」
「…少し??ずいぶんあったと思うぞ、サニア」

砂姫はそのロングコートのマリィの迫力におされて、何も言えずにいたが
ようやく口を開いた。

「えっっと??ごめんなさい。よくわからなかったので、もうすこし簡単に
いっていただけるとわかるんですが。」

マリィはそんな砂姫を少しあわれむようにしてから口を開いた。
「そうねぇ…簡単にいうとこの星の一部をになってるってことかしら?」
っと、さらにわかりにくい説明をはじめた。

「まぁ!?すごいお仕事なんですのね?」
首をかしげながらも声を上げて笑った。

マリィもそれにあわせて笑うと、
「まぁ、もっと簡単にいうと地域に愛される海賊だ。」

どこをどうしたらそうつながるのか?
いっぺん、いや一度といわず二度三度と、
彼女の内部構造を見てみたいところだ。

マリィと砂姫はたのしげに、なおもわらいつづける。

「案外、気が合うんでしょうか?」サニアは不思議がっている。
「正反対だから、ここまで違うと逆にあうのかもしれないわねぇ♪」
「あんなに笑ってるキャップ、なんか逆に恐いかも。」

「まぁ、大変なお仕事なんでしょうね。でもいろいろなところにいけてうらやましい
ですわ。わたくしも昔は…いえ、なんでもありませんわ。」

海賊に対するイメージはこんなものでいいのだろうか?
と、すこし疑問はのこるところだが
『わたくしも昔は…』
とはいったい何か気になっている海賊の皆さん(除く1名)
は、もうなすすべなしとしゃがみこんで思い思いの行動をはじめてしまっている。

お年寄りがマリィにはなしかけた。
「海賊?あなたもしかしてそのさっきっからかついでいる怪しげな物体は…」
「え?さすがはおばあさま!このレオナルドに目がいくとは!!」

そんなにでかいもんかついでたら誰だってきづきます
と、おもっている海賊の皆さん(除く1名)
は、もう呆れ顔。

「これは、祖父のかたみのようなものなんです」
「かたみ…」
「ええ、かたみのようなものです」
自慢げに、もってみますか?などとすすめている。

「そう、そうなのね。」
おばあさんはつぶやくと、
「マリィさん。琥珀を、助けてくださいませんか?」

「ええ、ですから助けるっていってるじゃないですか」
マリィはゆったりとした笑いをうかべる。

「では、これを。」
おばあさんは、自分のしているネックレスをはずすとマリィにわたした。
「琥珀にちかずくと反応するようにできています、これをたよりにしてください」

おおきな紫の石。
まるで行く先を暗示するかのようにきらりと光った。

「さぁー、いくわよ。みんなついてきな!」

マリィはおばあさんに一礼すると、さわやかな森には不釣り合いな
黒ずくめの服と、銀に光るレオナルドと、信じられないほど低めの声で
森をきた道へとひきかえしていった。



次回につづく


海賊、海賊と言えばバイキング。バイキング?お一人さま2000円3:00まで(笑)〜99/5/21


あとがき

ちょっとは読みやすくなってきたとおもいます。
やっと、島を脱出です。

そのうち、母船の人々もでてくるでしょう。
キャラがかぶんないように努力しなくてはいけませんね〜
がんばりますぅ!!

ああ、はやくあのキャラをだしたい!(うずうず)
どんな人かっていうとね…
まぁ、でてくるまでのおたのしみってことで(いつになることやら)

やっと島を脱出だね。
マリィたちは琥珀ちゃんをうまく助け出してくれるのでしょうか?
きっと ひとすじなわではいかないんだろうね。
なんていってもマリィだもん。
私は前にマリィが「野郎ども、ついてこい!」と言ったのを聞いたことがあるよ。はは。

DIVA,今回もサンクス!

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