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フレデリック・ペラシー

Frédéric PÉLASSY

フランス人ヴァイオリニスト,フレデリック・ペラシー氏を紹介する私設ファンページです。

最終更新日 2014/07/21

ペラシー氏のこと

フレデリック・ペラシー氏は,1972年生まれ,フランス,パリ出身。 技巧で魅了するタイプでも熱演で迫ってくるタイプでもありませんが,曲の魅力を独自の感性で引き出すセンスの良さ,繊細で透明感ある音色が魅力的な素晴らしいヴァイオリニストです。

彼の公式ホームページで私の大好きな曲を録音されていることを知り, 何とか入手して聴いてみたところ,その音楽性,美しい音色に魅了され,すっかりファンになってしまいました。 そして現在までにリリースされている全CD(計18枚)を入手するに至りました。

私が世界のヴァイオリニストの動向に疎いせいもあるとは思いますが,日本でペラシー氏の名前を聞くことはほとんどありません(残念ながら彼のCDも日本では入手しにくいのが実状です)。 彼のような素晴らしいヴァイオリニストがいることを一人でも多くの方々に知っていただきたいという思いで,このファンページを開設することにしました。 彼の演奏の魅力を少しでもお伝え出来ればと思っています。 サイトを訪れて下さった皆さんの心の中に微かでも彼の名前が刻まれることを願って...

ペラシー氏公式ホームページ → http://f.pelassy.free.fr/

(記2003/06/29)

ディスコグラフィ


ヴィヴァルディ:協奏曲集「四季」作品8
フレデリック・ペラシー(ヴァイオリン)
Pascal Vigneron指揮/Orchestre de Chambre du Marais
録音:2013年5月 Paris
QM 7070 Quantum (輸入盤)


デュボア:ヴァイオリン協奏曲
ラロ:スペイン交響曲
フレデリック・ペラシー(ヴァイオリン)
ズビニェク・ミューラー指揮/スロヴァキア国立コシツェ・フィルハーモニー管弦楽団
録音:2010年6月 dans la Salle de la Maison des Arts, Kosice, Slovaquie
BNL 112964 (P)(C)2011 SCAM/BNL (輸入盤)


ミヨー:クラリネット,ヴァイオリンとピアノのための組曲 作品157b
同:スカラムーシュ 作品165d
同:ヴァイオリン・ソナタ第2番 作品40
同:クラリネット・ソナタ 作品100
同:春 作品18
同:シネマ幻想曲「屋根の上の牡牛」作品58b
フレデリック・ペラシー(ヴァイオリン)
ジャン=マルク・フェサール(クラリネット)
エリアンヌ・レイエ(ピアノ)
録音:2008年7月, 10月 ベルギー,ブリュッセル王立音楽院
8.572278 (P)(C)2010 Naxos Rights International Ltd. (輸入盤)


バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ
フレデリック・ペラシー(ヴァイオリン)
録音:2006年9月
BNL 112952 (P)(C)2007 SCAM/BNL (輸入盤)

※ペラシー氏2回目の録音
※本CDは4枚組で,通常のステレオ2枚,DTS 5チャンネル2枚という構成


モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集 (K.296, K.304, K.378, K.526)
フレデリック・ペラシー(ヴァイオリン),タチアナ・パヴロワ(ピアノ)
録音:2005年12月 Studio Acoustique, Passavant (Doubs, France)
BNL 112944 (P)(C)2006 SCAM/BNL (輸入盤)

ペラシー氏2回目のモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ集で,1回目から15,6年経っています。 K.304とK.378は再録音です。

聴き始めるといつものようにすぐに彼の世界に引き込まれてしまいます。 私があまりモーツァルトのヴァイオリン・ソナタを聴かないためかもしれませんが, この演奏からは不思議とモーツァルトを感じることがほとんどありません。 彼の演奏はいつもの通り自然体で優しさに満たされ,決して我を強く主張するものではないのに。 何気なさの中にしっかりと自分の世界を形作っていて,聴き手を包み込むように音楽を聴かせる, こういったところに彼の15年間の著しい成長が感じられ,また, こういう方向に成長されたことにファンとして本当にうれしくなります。

録音は残響の少ない環境で録音されたもので,私の好みではあるのですが, 少し距離感があってわずかに鮮明さが失われているところが惜しいと思います。 ペラシー氏の音色は元々ふくよかで暖かいので,これを生々しく鮮明にとらえてこそ音楽がより生き生きしてくると思うのです。 この音色こそファンの最大の宝物なのですから。

※本CDは2枚組で,1枚は通常のステレオ,もう1枚は同じプログラムでDTS 5.1チャンネルというちょっと変わったパッケージになっています。 DTSの方は再生環境がないので聴いていません。

(記2006/12/27)


"... per due violini, basso ed organoed organo ..."
J. C. バッハ:協奏曲ロ長調,協奏曲ヘ長調,協奏曲変ホ長調
ハイドン:協奏曲ハ長調(Hob.: XVIII: 10)
F. X. ブリクシ:オルガン協奏曲第三番ニ長調
ドヴォルザーク:バガテル作品47
アルビノーニ:アダージョ(2つのヴァイオリン,チェロ,オルガンへの編曲版)
フレデリック・ペラシー(ヴァイオリン)
エヴァン・ロスシュタイン(ヴァイオリン)
フローレント・オーディベルト(チェロ)
ヘルガ・シャウアルト(オルガン)
録音:2005年6月
Syrius SYR 141398 DSR (P)2005 SCAM (C)2005 SYRIUS (輸入盤)

※2枚組で,1枚は通常のステレオ,もう1枚は同じプログラムでDTS 5.1チャンネルというちょっと変わったパッケージになっています


シューベルト:ロンド作品70(D895),ソナタ作品162(D574),ファンタジー作品159(D934)
フレデリック・ペラシー(ヴァイオリン),藤野ゆかり(ピアノ)
録音:2003年4月
BNL 112929 (P)(C)2004 SCAM/BNL (輸入盤)

なんと和やかな演奏であろうか! まるで気のあった仲間内でのホームコンサートのような,奏者や聴衆の笑顔が目に浮かんでくるような, そんな気楽さが漂っています。 CD録音でこんな雰囲気をつくり出せるところ,いかにもペラシー氏らしいですし,ペラシー氏をおいて他にはいないのではないかと思います。 強奏部でさえそれが変わらないところがすごいです。

共演のピアノも,控えめ過ぎず,出しゃばり過ぎず,お互いを気遣うようにぴったりとつけているところが微笑ましいです。 ペラシー氏のこの語り口の優しさは,藤野さんのピアノの支えがあるからこそ,という気がしてきます。

録音は,会場の雰囲気を巧く取り込み,その場で聴いているような気分にさせるものですが, 少し距離感があり,ペラシー氏の色彩豊かな音色がややくすんでしまっているところが少々残念です。 こういう録音だからこそ和やかさを感じるのかもしれませんが,もう少し鮮明さ,透明感があって欲しかったと思います。

それにしても,こんな雰囲気のCDは本当に数少ないと思います。 これからもこのデュオで,お二人ならではの演奏を聴かせて欲しいと期待します。

(記2004/06/10)


ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61
同:ロマンス ト長調作品40,ロマンス ヘ長調作品50
フレデリック・ペラシー(ヴァイオリン)
ペーター・フェラネツ指揮/オストラヴァ・ヤナーチェク管弦楽団
録音:2001年10月
BNL 112918 (P)(C)2002 SCAM/BNL (輸入盤)

端正で慈しみと暖かさに満ちた表現が心地良い好演奏です。 ベートーヴェンを意識したのか,全体に慎重で,遠慮がちに感じられるのが少々残念ですが, 透明でほのかに甘く美しい音色はペラシー氏そのもの! 最初は物足りなさを感じましたが,聴くほどに味わいが深まってきました。 彼の成熟ぶりの一端がうかがえて,うれしく思います。

録音は,ソロがオーケストラから明瞭にくっきりと浮かび上がる好ましいものです。 オーケストラも過剰な残響を伴っておらず,すっきりとしており,好感が持てます。 協奏曲の録音としては,かなり良い方に入ると思います。

なお,カデンツァについて,曲目リストにはロドルフ・クロイツェル(Rodolphe Kreutzer)と記載されているのですが, 私にはクライスラーのカデンツァに聴こえます。 誤記か,はたまた私の聴き違いか...

(記2005/02/28)


ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品77
ショーソン:詩曲
フレデリック・ペラシー(ヴァイオリン)
ペーター・フェラネツ指揮/スロヴァキア国立コシツェ管弦楽団
録音:1998年11月
BNL 112891 (P)(C)1999 SCAM/BNL (輸入盤)

ブラームス:ヴァイオリン協奏曲,透明感ある輝かしい音色が本当に美しい! これほどまでに美しいブラームスがあっただろうか,と思います。 それでいて,ここぞというところでは力強さも発揮して聴き応え十分です。 なにより,全曲にわたって推進感がみなぎっているのが素晴らしい。 巨匠風のもったいぶったところがないところも良いです。 本当に感激しました。 ブラームスの協奏曲は私の好きな曲でCDを集めていますが,その中でも最もお気に入りの一枚に仲間入りしました。 ショーソン:詩曲も同様に繊細で美しく,抒情溢れる表現に引き込まれました。

録音もなかなか良いです。 ヴァイオリンの音がきちんとフォーカスされて明瞭に聴こえますし,音色も自然でペラシー氏の美しい音色を堪能できました。 オーケストラの音もレンジ感十分で,締まった音で捉えられています。 ソロとオーケストラのバランスも理想的に思えます。 素晴らしい演奏が良い録音で残されたことに感謝!

(記2003/08/02)


モーツァルト:教会ソナタ集
K.67, K.68, K.244, K.69, K.212, K.274, K.145, K.328, K.144, K.225, K.241, K.245, K.336, K.224
フレデリック・ペラシー(ヴァイオリン),ゴルダン・ニコリック(ヴァイオリン)
ジャン・マリー・トロテロー(チェロ),ジョルジュ・ベソネ(オルガン)
録音:1998年8月
BNL 112883 (P)(C)1999 SCAM/BNL (輸入盤)

ヴァイオリン二本と通奏低音(チェロ,オルガン)というトリオ・ソナタ形式の曲です。 この曲集はペラシー氏のこのCDで初めて知りました。 室内楽でこんな愛らしい曲があったなんて,ちょっとした宝物を発見したときのような心躍る気持ちにさせてくれました。 もともと教会ソナタは教会でのミサの合間に演奏された短い器楽曲らしいのですが, そういった成立の背景から想像される曲想とは異なり,シンプルで明るく楽しい曲ばかりです。

ここでもペラシー氏の伸びやかで透き通った音色が美しく響きます。 積極的な表現意欲も感じられ,活き活きと躍動感に満ちていて,これ,本当に教会ソナタなの? と思ってしまいます。 どちらかといえばモーツァルトの中ではマイナーな部類に属する曲集だと思いますが,この楽しい演奏を聴いていると, なんでもっと演奏されないんだろうと不思議に思います。

他の共演者の演奏もなかなか良いのですが,中でもオルガンのチャーミングな響きに心惹かれました。 単なる通奏低音に終わっていません。

録音がこれまた素晴らしい! 室内楽の録音としてまさに理想的と思える出来です。 各楽器が極めて明瞭にすっきりと捉えられており,低域から高域までレンジ感も十分にあります。 音色も自然で透明感があります。 楽器の定位もカチッと決まっています。 オルガンなどは,メカニカルな動作音までしっかりとらえられていて,なかなかリアルです。 残響を伴っているものの,後方でフワッと広がる感じであり,全く邪魔になっていません。 これなら残響の嫌いな私でも納得の優秀録音と言えます。

(記2003/11/12)


ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ集
HWV359a, HWV358, HWV364(Op.1-6), HWV368(Op.1-10), HWV370(Op.1-12), HWV373(Op.1-15)
フレデリック・ペラシー(ヴァイオリン),ヴィンセント・ワルニエ(チェンバロ)
録音:1996年4月
BNL 112875 (P)(C)1997 SCAM/BNL (輸入盤)

暖かい音色で繊細に歌われる旋律が,オルガンの豊かなハーモニーに見事に溶け合っています。 ロマンティックな雰囲気に溢れており,まるで映画の一シーンを見ているかのような錯覚に襲われます(特に短調の曲)。 ヘンデルを聴いている,バロック音楽を聴いている,という感じがしません。 モダン楽器による素直なバロック演奏だと思うのですが,そこからこれほど情緒豊かな音楽が紡ぎ出されていることに驚きます。

ペラシー氏は解説書の中で,通奏低音にオルガンを選んだことについて,「ヘンデルのソナタの豊かな和声を強調することが主目的」と述べています。 この試みはそういう意味で成功しているばかりか,ペラシー氏の美点を引き出し,前述のように豊かな音楽を生み出すことにもつながっていると思います。 数あるヘンデルのソナタ集の中でも最も好きな演奏の一つに挙げられますが,それだけに私の大好きなHWV361(Op.1-3),HWV371(Op.1-13)が収められていないのが本当に残念!

録音も響きが豊かで,ロマンティックな雰囲気を醸し出すのに一役買っています。 私はどちらかというと響きの多い録音は好みではありませんが,ヴァイオリン,オルガンともしっかりと音が捉えられており(オルガンはメカニカルな動作音も聴こえてきます), ペラシー氏の美しい音を損なっておらず,それほど悪い印象はありません。

(記2003/07/13)


ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
フレデリック・ペラシー(ヴァイオリン)
ビストリク・レジュハ指揮/スロヴァキア国立コシツェ管弦楽団
録音:1995年1月
BNL 112874 (P)(C)1995 SCAM/BNL (輸入盤)


ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集 (No.4, No.9「クロイツェル」, No.10)
フレデリック・ペラシー(ヴァイオリン),横山幸雄(ピアノ)
録音:1994年12月
BNL 112864 (P)(C)1995 SCAM/BNL (輸入盤)


ジュリアーニ:ソナタ 作品25
コレッリ:ソナタホ短調 作品5-8
ロカテッリ:ソナタニ長調
パガニーニ:協奏的ソナタ,カプリース第24番,カンタービレ
フレデリック・ペラシー(ヴァイオリン),フィリップ・ヴィラ(ギター)
録音:1994年11月
BNL 112855 (P)(C)1995 SCAM/BNL (輸入盤)

まるでサロンコンサートのような,そんな気楽で和やかな雰囲気が最高! これはもう理屈抜きで楽しい! ペラシー氏の演奏はどれも楽しげで歌心に溢れています。 難曲もなんのその,技巧を誇示することも技術的難度を感じさせることもありません。 何といっても暖かく芳醇な音色が素晴らしい。 ペラシー氏の本領がいかんなく発揮されています。 ヴィラ氏のギターも地味ながら堅実に下支えしていています。

コレッリのソナタは私の好きな曲ですが,ロマンティックに料理されていてコレッリだということを忘れてしまいそうです。 パガニーニのカプリース第24番もギター伴奏つきということもあって,一つの小品として技巧を感じさせることなくニュアンス豊かに表現されています。 パガニーニのカンタービレは,もうペラシー氏の独壇場です。 他の曲はこのCDで初めて聴きましたが,どれも楽しく聴くことが出来ました。

録音も私の大好きな典型で,自宅のリビングで弾いてもらっているのを間近で聴いているような,そんな親近感がたまらなく好きです。 主音の邪魔をする響きが全くなく,ヴァイオリンとギターの音がこの上なくストレートに,生々しく伝わってきます。 人工的な匂いが強く現実感のない録音が多い昨今(特にメジャーレーベルに多い!), 手作り風の素朴な録音ながら,手を伸ばせばこの手で触れられそうな実在感のあるこの録音は貴重です。 これからもぜひこの路線でお願いしたいです。

蛇足ですが,コレッリのソナタ作品5は,現代楽器による演奏がほとんどない(全集はグリュミオー盤だけか?)という寂しい状況です。 密かにコレッリのソナタ全集を録音してくれないかと期待しています。 現代センス溢れるコレッリは,なかなかの聴きものだと思うのですが。 いかがでしょう?ペラシーさん! (出来ればヘンデルのソナタのようにオルガン伴奏で聴きたい...こんな望みは私だけ? やっぱり無理でしょうねぇ...)

(記2003/10/08)


ハイドン:ヴァイオリン協奏曲集 (Hoboken VIIa-1, 3, 4)
フレデリック・ペラシー(ヴァイオリン)
ジャック・フランシス・マンツォーネ指揮/チェコ弦楽アンサンブル
録音:1992年9月
BNL 112834 (P)(C)1993 SCAM/BNL (輸入盤)

なんと瑞々しい演奏であることか! 第一楽章,第三楽章の若々しくびのびとした,溌剌とした表現,緩徐楽章のしっとりとした表現, ペラシー氏の美しい音色が活かされ,どこを取っても本当に清々しいです。 弦楽アンサンブルの伴奏(第三番はオーボエ2,ホルン2を追加)もソロに負けず劣らず清々しい演奏を聴かせてくれます。

ペラシー氏の個性がいかんなく発揮された演奏なのに,彼の個性が前面に出てくるのではなく, 純粋にハイドンの音楽そのものが聴き手に届いて来る,そしてペラシー氏と我々聴き手との間でこのハイドンの楽しい音楽を共有している, まさにそういった感じがします。 これぞ音楽の原点! 素晴らしい。 こういう好演がモダン楽器から生み出されたことを本当にうれしく思います。

録音は,各パートの音が明瞭に捉えられ,さらにその上にソロがくっきりと浮き出ており,小編成の協奏曲として非常に好ましい録音です。 各楽器の音の捉え方,音色,ソロとオーケストラのバランス,どれを取っても水準以上だと思います。 一点不満を述べるとすれば,音像がやや右チャネルに偏っており,ヘッドホンでの聴取でわずかに違和感を感じることくらいでしょうか。

(記2003/08/25)


バッハ:ヴァイオリン・ソナタ集
フレデリック・ペラシー(ヴァイオリン),アンヌ・ロベール(チェンバロ)
録音:1992年6月, 1993年9月
BNL 112831 (P)1992, BNL 112858 (P)1994 SCAM/BNL (輸入盤)


ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲
フレデリック・ペラシー(ヴァイオリン)
ヴォルフガング・バドゥン指揮/Bonn Jugend交響楽団
録音:1992年1月
BNL 112827 (P)(C)1992 SCAM/BNL (輸入盤)


ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集 (No.1, No.5「スプリング」, No.7)
フレデリック・ペラシー(ヴァイオリン),クリストフ・シモーネ(ピアノ)
録音:1991年11月
BNL 112821 (P)(C)1992 SCAM/BNL (輸入盤)


フランク:ヴァイオリン・ソナタ
フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ
フレデリック・ペラシー(ヴァイオリン),クリストフ・シモーネ(ピアノ)
録音:1991年6月
BNL 112817 (P)(C)1991 SCAM/BNL (輸入盤)


モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲集 (K.216, K.218, K.219)
フレデリック・ペラシー(ヴァイオリン)
ジャック・フランシス・マンツォーネ指揮/プラハ・スーク室内管弦楽団
録音:1991年3月
BNL 112807 (P)(C)1991 SCAM/BNL (輸入盤)

若々しいストレートさが気持ちの良い好演です。 著名なヴァイオリニストの演奏のように突出したところがあるわけではありませんが, そういった演奏では聴くことの出来ない純粋さ,美しさを湛えています。 これぞ若いからこそできる,そして若いときにしかできない演奏だと思います。 このモーツァルトの美しい音楽とペラシー氏の瑞々しい感性の波長がバッチリ合っている感じです。 ニュアンス豊かな美しい音でペラシー氏の持ち味がいかんなく発揮されていることは言うまでもありません。

解説書によると,カデンツァはペラシー氏自身の作曲のようです。 曲にまったく違和感なくつながっていますし,ちょっぴり躍動的な味付けもあって, なかなか聴かせます。

解説書に収録風景の写真がありました。 小さな教会でこじんまりと収録されたようです。 響きが多少あるものの,楽器音が自然でつややか,好ましい録音に思います。 またマンツォーネ氏とのショットもありました。 まだまだ若い青年です(18歳くらいですから当然ですが)。 この楽しそうな表情,すごくいいですねぇ。

(記2004/03/05)


ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ全集 (FAEソナタより「スケルツォ」を含む)
フレデリック・ペラシー(ヴァイオリン),クリストフ・シモーネ(ピアノ)
録音:1990年7月
BNL 112786 (P)(C)1990 SCAM/BNL (輸入盤)

素直で堅実,丁寧に仕上げられた好演です。 しかも渋い! 若者らしい素直さが気持ちよく,また一方で,本当に17歳か?と思える落ち着きある表現に驚かされます。 技術的にもしっかりしていますし,アンサンブルも見事(ただ一カ所第一番第一楽章の最後でのアンサンブルの乱れが残念!)で, 安心して音楽の流れに身を任せられます。

しかしながら,最近の録音と比較するとあまりにも大人しく,ペラシー氏の個性が発揮されているかというと, 残念ながらそこまではまだ至っていないかな,と感じます。 17歳のブラームスに求めるのは酷だとは思いますが... これも将来の再録音に期待したいところです。

録音も,それほど残響の多い環境で録音されたのではないようなのですが,少し距離感を感じ, 音色がわずかにくすんでしまっているのも残念に思います。

(記2004/01/23)


バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ
フレデリック・ペラシー(ヴァイオリン)
録音:1990年5月
BNL 112781 (P)1990 BNL Productions, BNL 112790 (P)(C)1991 SCAM/BNL (輸入盤)

ペラシー氏17歳の時の全曲録音。 十代での録音ということで,若者らしく,奇を衒うことのない素直で自然な表現だと思います。 ただ,「若さ溢れる溌剌とした演奏」という感じではなく,どちらかといえばゆったりと落ち着き払い, 丁寧に,正統的にまとめ上げたという感じです。 大人しく地味な演奏ですが,伸びやかで繊細でニュアンスに富んだ表現に心惹かれます。

録音は残響が多く明瞭感が失われているばかりか,ペラシー氏持ち前の美しい音色が損なわれてしまっており, この点が残念でなりません。

17歳という年齢での全曲録音で,なおかつこれだけの仕上がりを見せているところに本当に驚きます。 しかし,最近の充実した録音を聴くにつけ,今現在の彼の演奏を聴いてみたい! というのも正直なところです。 再録音を切に望みます。

(記2003/08/01)


モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集 (K.301, K.454, K.304, K.378)
フレデリック・ペラシー(ヴァイオリン),クリストフ・シモーネ(ピアノ)
録音:不明(1989年頃?)
BNL 112767 (P)1989 BNL PRODUCTIONS (輸入盤)

謙虚さとモーツァルトへの愛情が感じられる,穏やかで繊細な好演奏です。 時折ドキッとするような大人びた表情を見せるところにペラシー氏の感性の素晴らしさが表れていますが, 一方,シモーネ氏に遠慮してか,大人しく抑え気味で自分を出し切っていないようにも感じられるのが不満と言えば不満です(もちろん,最近の録音と比較して聴くからそう思ってしまうのでしょうけど)。

録音は,響きが少し多めに取り込まれていますが,音の輪郭は失われておらず,印象は悪くありません。 私としてはもう少し明瞭な方が好みではありますが。 ヴァイオリンとピアノのバランスがややピアノ寄りで,もう少しヴァイオリンにフォーカスして欲しかったと思います。

(記2006/12/27)


Appendix: ペラシー氏の日本語表記について

ペラシー氏の日本語表記について,ファミリーネームを「プラシー」としていましたが, ペラシー氏のご友人(なんと日本人!)から「ペラシーと発音します」と教えていただきました。 有り難うございました。 おそらく正しい欧文表記は"Pelassy"ではなく"Pélassy"("-e-"にアクサン記号がある)ということだと思います。 ということで,このページの表記を全て「ペラシー」に変更しました。

(記2003/11/12)


Frédéric Pelassy氏の日本語表記を,本ホームページでは「フレデリック・プラシー」としています。 日本のサイトでは,ファーストネームを「フレデリク」,ファミリーネームを「プラッシー」,といった表記をされている場合もあります。 問題はファミリーネームの"Pelassy"です。 私の友人であるK.N.さんのご友人にフランス語に詳しい方がおられましたので,その方に伺っていただいたところ,

  • フランス語では"-s-"のように一つだけであれば「ジ」と濁る音になり,"-ss-"のように重なると濁らなくなる。 英語のような感覚で促音になる表記は基本的にはない。
  • "Pelassy"では,"e"ではなく"y"にアクセントがくる。「プラッシー」と表記すると「ラ」にアクセントがあるように発音してしまいがちで好ましくない。
  • 以上から考えて,「プラシー」がふさわしいのではないか。
とアドバイスをいただきました(有り難うございました)。

だた,CDの解説書の表記では,"Pelassy"と"Pélassy"("-e-"にアクサン記号がある)が混在しており,後者の場合には"é"にアクセントがきて「ペラシー」となるとのことでした。 どちらが正しいかはわかりませんが,ここでは「プラシー」で統一することとしました。

また,「英語」表記は基本的にはアクサン記号を省略して,単に"Frederic Pelassy"と表記しようと思っています。 公式ホームページでも英語版はアクサン記号が付いていませんので,「英語」ということであればこの表記でも良いのではないかと思っています。

(記2003/06/29)(一部追加2003/07/05)