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できる内容をめざして、いつも締め切りぎりぎりの原稿を書いています。以下は、先生のつぶやきの文章の一部です。
切り捨ててばかりいられない端数 (2001.2発行より)

2000年は「うるう年」でしたね。
うるう年にはこんな決まりがあります。

@「うるう年」は4年に一度設ける。
A100で割り切れる年は「うるう年」としない。
Bただし、400で割り切れる年は「うるう年」とする。

よって、100年後の2100年は「うるう年ではない」のです。
これは1年が365.2422日という微妙な数になっていることから起きます。
 4年に一度の「うるう年」は通常の年よりも1日多いので、100年間では、25日増えることになります。ところが、実際は1年間で0.2422日多いので、100年間では24.22日(およそ24日)なので、24日増えればいいことになります。つまり、この差を埋めるのがAの決まり、残りはBで調節しているのです。
細かい端数も「ちりも積もれば山になる」のがよくわかります。

 近年、学校で習う円周率が、3.14から3にされようとしています。計算は楽になるかも知れませんが、実際には、この端数が大きな違いとなってしまうのです。面倒だからといって、捨ててばかりはいられない端数たちです。
ヤッターという気持ち(2000.9発行より)

すごくたくさんの問題を目の前にして、やりたくなさそうな顔をしている子に、「また、今度にしようか・・・」と言ってみる。
すると、うれしそうな顔をして「やったぁ」という返事。
このヤッターには、楽になった、面倒なことから逃げられたという気持ちがあって、先生からするとあまりうれしい叫びではないのです。
でも、つらい顔をして問題を仕上げても、うれしそうな顔ひとつせずに、むっとして終わるのは、ただやらされただけで、きっとその子のためにはなっていないのだと思うのです。
 先生自身、キータッチを10分間で2000文字打つのを、ようやく達成して、思わず「ヤッター」という言葉をこの間言いました。行き詰まってイライラしたこともありましたが、つらくても自分からして、出来上がったものに「やったー、できた」と言える、この達成感の「やったー」は、満足と自信を与えてくれるし、次のやる気を生んでくれるものですね。


繰り返して身につく技(2000.11発行)

誰でも始めたばかりの頃は、時間がかかって大変ですが、繰り返しているとだんだん早くできるようになっていきます。これは職人の技に似ています。
例えば、小学校で3級に合格して、それっきり、そろばんには触らず、大人になったとします。当然、3級のやり方はほとんど忘れてしまうでしょう。 でも、はじき方は絶対に忘れないのです。これが繰り返して身についた技の部分だと思うのです。技は繰り返しで、その技術が広がります。なにも、そろばんだけではありません。勉強の仕方や仕事、料理や洗濯も・・
繰り返して学習していくものはすべて、技ではないでしょうか?
技は、人から教わっただけでは、自分のモノにはなりません。
工夫して自分のやり方にすることで、覚えられ、身について残るのだと思います。
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