2005年2月某日
ラーメン二郎 大豚ダブル野菜多め 800円【目黒】 お店の地図
風吹きすさぶ2月の某日、わたくしミスターノドゴシは至高のひとくちを求めて中目黒に降り立った。

覚悟はしていたが予想どおりの大行列。
「この寒さの中、外で待てってかぁ・・・」と独り言をつぶやきながらそれでも列の最後尾に着いた。
あまりの寒さについついドナドナを口ずさむ ♪あ〜る晴れたひ〜るさがりい〜ちばぁへつづ〜く道〜♪
歌いながら恨めしそうに中で食べている脂ぎった豚男を睨むが、千と千尋の神隠しのパパとママの
ようにブヒブヒとどんぶりから顔を離そうとしない。

この雄豚がぁ!!
お前にお似合いなのはこの残飯だよっ! と残飯を無理やり食べさせ折檻するシーンを想像しながら
順番を待つ。(←寒さで壊れてる・・・)
頭の中で豚男をチャーシューに加工したところでやっとカウンターに座る。もちろん注文は大豚ダブル!

大とは麺の量の大小の大、豚ダブルとはチャーシューの量を2倍という意味である。

そして満を持して登場したのがこの作品↓↓↓
ん〜苦節20分、ようやっと食べれるときが来ました。
「いっただっきまぁーす!」と大量の麺を口に運んだ瞬間に悲劇は訪れました。
「アッチーーーーッ!」心の中ではこう叫んだつもりですがまわりの人にはどう聞こえたでしょう・・
表面を覆っていた背脂が冷めないうちにしかも大量に啜ったらそりゃ熱いにきまっとるがねーと
島根弁でツッコまれても文句は言えません。
のっけから火傷の痛みに耐えながらそれでも懲りずにハイスピードで啜ります。

そろそろ味の感想を言わなきゃですね。
スープは醤油とんこつ、表面に浮かぶ背脂と一緒に口にいれた瞬間すぐに次のひと口に行きたくなる。
これだけこってりしたスープでなぜそこまでガッツク?と自分に聞いてみるが答えは出ない。
そんなくだらない質問に答えてる時間があるなら迷わず目の前のどんぶりにヒアウィゴー状態である。
クラッシュにんにくとちょっぴり大味な出汁味が渾然一体となって、なんとも言えない懐かしい味をかもし出している。

次に麺、超極太の麺は今までに食べた事の無い食感である。例えるならすいとんの具を棒状に
伸ばしたカンジ?(←例え下手やな〜)
ん〜次第に「これホントにらーめんかぁ?」という疑念が湧き上がる。しかしそれと平行して「でもこの食感クセになるカモ」と思う。

そして麺の上にたっぷりと乗ったもやしとキャベツとチャーシュー。
チャーシューは薄切りではなくぶつ切りで、豚ダブルで注文するとこの肉片が「ひょっとして嫌がらせ?」
と思うくらいに大量に乗って出てくる。
この肉片が柔らかくて適度に脂身があって、味、食感ともに◎!これだけ量があっても余裕で食べれる感じです。 ごはん大好き人間のわたくしとしては、この豚ならごはん6杯はいけるよなぁとひとりごちつつマイごはんを 持参しなかった事を後悔してしまいました。(←本当にやったら怒られますよ・・)

また、これだけ脂ギトギトのラーメンを最後まで完食できるのはひとえにこの大量の野菜である事は疑いないでしょう。 くったくたに柔らかくなった野菜を噛んだ時に出てくるエキスが口の中に砂漠のオアシスのような安らぎをもたらします。

巷では二郎中毒の人を称して「ジロリアン」と呼ぶそうですが、そういった人を虜にさせる何かをこのエッジの効いたラーメン からビンビンに感じ取れました。
背中に並んでいる人たちの視線を感じつつ、彼らから見ればわたくしも立派な雄豚に見えるのだろうなぁ
と思いながら、そんな事お構いなしにブヒブヒとどんぶりに顔を埋めるように貪り食べるのでした。

注:大豚ダブルはその脂と量から素人さんにはお薦めできません。まずは小豚からどうぞ。


本日の豚足度 95%
本日の満足度 90%
中毒レベル 1杯/2週間


文責:ミスターノドゴシ