ビールつくりでの補助暖房 二次発酵編


ホットクッションは使えるか!? 二次発酵編
「寒い季節での発酵温度の保ち方」でホットクッションを使った二次発酵の保温方を紹介していますが、これはその実測データです。
ほぼ25℃程度を保っており、結果的には非常によろしいです。
冬場で、泡の立たないビールができた時など、この方法をされるとよいですね。
(熟成後でもOKですよ)
下手に他の方法でやるよりも温度変化も少なく短期間で二次発酵ができるかもしれません。
(二次発酵後は、3週間程度は冷暗所に寝かせ熟成させて下さい。)

1.実験用器材  
使用したホットクッションは50Wを使用
温度計測用に使用したのはビールの大瓶で、ビール溶液の代わりに水を入れた。
デジタル温度の計測ポイントは瓶の中央地点(瓶底より10cm上部)にセット


2.実験スタート
 
ホットクッションの下には、断熱保温用としてウレタンパッドのついている100均の竹マットを敷く。
温度計測用瓶以外に、実際に15リットルの瓶詰め溶液を置いた。
内訳は1.5ペットボトル4本 大瓶4本 0.5ペットボトル13本
計測瓶はクッションの中央に置く。
多分ここが一番熱くなる場所だろう。
計測期間中は、外側にダンボールをかぶせておいた。
サイズは奥43cm 横50cm 高さ40cm 厚さ4mmで、隙間はテープで目張りしておいた。

 

計測温度は8種類をチェックした。
・計測瓶の水温
・ホットクッションの表面温度
・箱内の空気温度及び前回計測時からの最大温度と最小温度
・室温(床上温度)及び前回計測時からの最大温度と最小温度

各温度を48時間目までは1時間毎、それ以降108時間目までは2時間毎に計測した。
スタート時の計測用瓶内の水温は21.2℃
計測用以外の容器の温度は15℃
室温は13.1℃
実験開始日は12月4日 終了日は9日
なお計測期間中は、暖房をほとんど入れていない。

3.実データ表  
温度チェックシートは次のものです。

これではわかりにくいので、箱内の最大と最小及び室温の最大と最小を省いた分でグラフにしてみます。
なお期間中の室温の最高は15.0℃ 最低は6.5℃でした。


4.総括
瓶の水温の最大値は26.4℃でした。
ただし室温が10℃以下の場合はほぼ24℃台に維持されるようです。
計測用の瓶はど真ん中においているので、他の瓶は3〜4℃低いと思われます。
実際に二次発酵させる場合は、2日目に瓶の位置を入れ替えるとよいでしょう。
今回は108時間計測しましたが、72時間(3日間)程度で十分に二次発酵ができているかと思われます。 
ホットクッションを利用した二次発酵は非常に手軽で確実です。ぜひお試しください。


『戻る』