ビアデータベースを作ろう

「知らぬ間にビール瓶がいっぱいたまってきたなあ。そろそろ整理をしなければ...」
「えー 国内の地ビールや世界各地の珍しいビールなのにとてもチャイする気にはなれませんです。
しかしビアデータベースとは 聞くだけでなんか大儀そう。第一それはなんですかえ?」

「ちょっと大きくでたけどその実は、買ったビールをデジタルデータにしてファイルの形で保存しようーという試みだわね」
「各社から季節ごとにいろいろな新商品が出るけどそのビールかな。」
「国産品もそうだけど、世界にはいろいろなビールがあるでしょ。それもだな」

「そういわれればその昔、珍しいものをちょっと置いていたけれど、次第に数が増えていってにっちもさっちもいかず、最後には捨てる羽目になったなあ。」
「ビンも少し位の数ならとも角、増えると重いし場所とるし大変なんですよ。」
「数が増えれば、地震対策もいるかも知れないしね。」

「それはそうと、ワイン愛好家なんかはラベルを取って保存されてますよね。」
「ラベル保存もいいね。それはビン本体が終わってからの挑戦だな。というのもラベルだけだとビン全体の雰囲気がわからないので、それも保存したいしね」
「なるほど。」
              

 

 

作成に必要なもの・準備するもの

 

デジタルデータにするビン

スキャナと取り込みソフト
ダンボールと白い紙

デジカメと取り込みソフト

エクセル等のファイル保存するためのソフト

 

スキャナの取り込み方式は大別して「CCD」と「CIS」方式の2種類があって、今回はビンそのままの形がほしいのでので
「CCD」方式が最適。
方式の見分け方:「CCD」方式はコピー機のように白い蛍光灯の光でスキャンします。



1.まずはスキャナ撮りに挑戦。

 

その昔、まだデジカメが30万画素をうろうろしている時代は、ビンなどの画像取り込みなどはスキャナに軍配が上がっていた。
しかし昨今はデジカメの画素数はもちろんのこと感度・接写などなどかなりの品質向上があった。
ひょっとしてデジカメは使えるのではないか?
というわけで今回はスキャナとデジカメの比較もチェックポイントだ。
まずはラベル付のビンをデータにして、その後「ラベル剥がし」に挑戦します。

さらに同時進行にて作成したデータを使ってエクセル上にデータとして保存していきます。



1−1.スキャン環境のチェック。

ビンをスキャンするのに、どういう環境がいいか是非知りたい。
ラベルの質感によっても見栄えが変わるとのことなので、ビンを3種類ピックアップした。
文字中心ももの、絵が中心のもの、金属の光沢があるものの3つ。
この3本をスキャナの上に並べて次の4パターンをチェック。

1.ビンの上には何も置かない。
2.ビンの上に全体を覆うダンボールカバーを置く。(中は白の画用紙を貼りました)
3.ビンの上に全体を覆うダンボールカバーを置く。(中はアルミ箔を張りました)
4.ビンの真中に手鏡を置いてから白画用紙を貼ったダンボールカバーを置く。


     
      (上にビンを置く)         (ダンボールカバーを被せた状態)  (カバー内の画用紙)


スキャナに付いているふたは取りはずした。
スキャナ時の部屋はカーテンをした薄暗い状態。スキャナのDPIは96です。

   
  (何も置かない)    (ダンボールカバーを置く) (ダンボールカバー:中アルミ箔) (ビンの真中に手鏡)

(スキャン結果)
スキャナの上に何も置かない場合はビンのシルエットはほとんどわからない。
かといって3つ目のアルミ箔ですと背景がしわしわでいまいち。
4つ目の手鏡を使えばその反射によってビン内部の色は出るようですが、バックが白くなるわけでもなさそう。
(角度にもよるでしょうが)
テストでは、2.の中が白画用紙のダンボールカバーが一番ましですね。
立体でも形が四角形のものはそれなりに撮れますが、ビンの場合は背景がきれいな白にはならないのがかなり問題だ。


今回使ったスキャナはエプソン社のGT-8700F。
今となっては結構古い機種だが、まあネットで使う程度の解像度でしたらまあまあの品質だと思います。

 

フォトショップからTWAIN_32のドライバを起動させ、EPSON TWAIN 5

にてスキャンしています。

 

 
1−2.解像度の適正を調査する

解像度を上げれば、その分小さなラベルの字もわかるが、その分データのサイズは大きくなる。
どの解像度が適切か調べて見よう。
3本目のビンのラベルの中央下の部分で確認してみる。

解像度は96 150 200 240 300 の5パターンでチェック。
画像はそれぞれ100%での表示画像です。

         

96と150では字がちょっとわかりにくい。
200からは結構わかりやすくなる。
ビンそのものの画像はともかく、ラベルのスキャナ時は200以上でスキャンする必要があるようだ。  

   

1−3.ビン1本での画像データのサイズをチェック

1−2.で使ったビンまる1本分を取り込み、その画像サイズを調査。

 

  

画像はJPGの画質は3にて

1.96  横と縦  222 ×   852  ピクセル データサイズ 30k
2.150 横と縦  347 × 1331 ピクセル データサイズ 51k

3.200 横と縦  463 × 1775 ピクセル データサイズ 90k
4.240 横と縦  556 × 2130 ピクセル データサイズ 110k
5.300 横と縦  695 × 2663 ピクセル データサイズ 189k

データサイズはどれもさほど大きくはないが、どれも縦がでかい。
現在通常よく使われているパソコンの画面サイズ1280×1024の場合には
2.の150でも 縦が1331あるので、1024でははみ出してしまう。
以上から ビンそのもののスキャンだと1.の96で十分かもしれない。

 

 

1−4.3で取り込んだ96ピクセルでのデータをエクセル上に挿入。

    

 

96ピクセルで取り込んだ画像でもエクセル上では大きい。
画像の四隅をドラッグして画像を小さくしよう。
ひとまずはスキャナを使ってのデータの完成だ。
画像は全体図のほかに、表面ラベル・裏ラベル・肩ラベル・王冠などがある。
最終的にはこれらの画像で購入したビールの管理をしてみよう。




2.続いてデジカメ撮りに挑戦。

今回使用したデジカメはOLYMPUS社のμ770SW。

710万画素で2007年発売のもの。
見た目は普通のデジカメだが、これのすごいところは
1.なんとハウジングなしで水中10mまで潜って撮れる
2.1.5m耐衝撃  100kgf耐荷重 で 落下と衝撃に強い
3.マイナス10℃でも動作

つまりスキンダイブや沢登りやバイク林道かっとびなどで非常に安心できる代物で、さらには露天風呂の温泉にまで持っていけてしまうグッズです。
まあ今回の撮影にはあんまり関係がないですが、いうなればどこでも撮れるということですな。

 

2−1.デジカメの場合は、撮影環境によってかなり出来上がりが変わってきます。


背景が白いものを探したところ、うまい具合にスキャナの撮影で作ったダンボールカバーがあった。(左画像)
裏に白画用紙を貼ったのでちょうどよろしい。
(撮影条件は日中の外で曇りの日の日陰の場所)

ビンとカメラの距離は約40cmで、デジカメは接写モード。
画質は標準のHQ(3072*2304)にて。
実際に撮った時の全体図が右の画像。

 

撮影した画像をペイントソフトに読み込み、カット&ペーストでビンの部分を切り出す。
単にビンの部分を切り出しただけの画像だとサイズは横:565ピクセル 縦:2036ピクセルとかなりでかい。
(データサイズは341k)
次に切り出したビンの画像を解像度縦800で変換する。
変換後の横は222ピクセルになる。(データサイズは35k)
この程度のサイズだとパソコンで使うにはころあいだ。(スキャナにて96DPI時とほぼ同じ大きさだ)

なお撮影にフラッシュを使った場合は左のようにラベルの中心部分がてかるので、使わないほうがいい。

                       
(ビンの部分を切り出す)  (解像度を800程度まで落とす)       (フラッシュを使った場合)


  
2−2.では携帯のカメラは使えるのだろうか。

デジカメでのデータは想像以上にいいものだった。
とりわけ背景が白っぽく仕上がり、ビンのシルエットがわかりやすい。
もはやビンの撮影はデジカメに軍配が上がる。
では携帯のカメラで撮った場合はどうなのだろうか。試してみよう。
使用したのはF505iGPSで128万画素の携帯カメラ)


ビンとカメラの距離は約40cmで接写モード。
画質はSXGAのファインモード(960*1280)にて。
実際に撮った時の全体図が左の画像。(データサイズは87k)
デジカメの時と同じようにペイントソフトを使ってビンの部分を切り出す。

切り出した後の画像のサイズは(233*801)でちょうどころあい。(データサイズは34k)

撮影条件の違いで、ラベルの前面が空の光でてかっているが、なかなかきれい。
うーむ 携帯でも結構使える。

 

2−3.ビール缶の場合を調査。

スキャナは金属などのてかり物には弱いと聞く。
実際はどうだろうか。
スキャナとデジカメと携帯カメラの3つで「アサヒ スーパードライ 神戸空港 マリンエア缶」でテストしてみた。
左より順に スキャナ・デジカメ・携帯カメラの順である。


      

 

 

画質や撮り方はビンと同じである。
スキャナ時の画像サイズは 228 × 467 
デジカメ時は           406 × 770
携帯カメラ時は          279 × 549

なおHPにアップしている画像は、再度高さを「220dpi」にて変換をかけている。

スキャナは思った程にはひどくはなかった。が、てかりはないが色がいまいちだ。
デジカメは色は出ているが画像サイズを小さくするとなぜかピントがボケ気味になった。
携帯カメラは正面に写り込みが見られるが色・ピント共まあまあだ。


スキャナは写り込みはないが色がいまいちだし、デジカメ・携帯は、共に写り込みのためしましまになっている。

缶の場合は当人が許せるものでの方式がいいかもしれない。




次はラベル剥がしに挑戦。

3−1.ラベルはがし方法のいろいろ

ラベルはがしもいろいろな方法がある。
どの方法がいいかは、ひとえにラベルを貼るのに使われている「のり」による。
まずはその方法から

 

粘着透明シート方法
粘着透明シートを使ってラベル自体もしくはラベルの表面部分を剥ぎ取る方法。

市販品としては「ワインラベル用」として売っているが、結構割高だ。(15cm四方が12枚位で1000円前後)
その他透明のカッティングシートなどいろいろあるがお勧めは図書カバー用のフィルムだ。
これは35cm×2mのラップ状シールで任意のサイズにカットできるうえ価格も600円前後とお徳だ。
ラベル剥がしスプレー・溶液方法。
液剤をラベルの上もしくは接着面に塗ってラベルを剥がそうという方法。

これもいろいろな種類がある。おそらくラベルの接着剤によっていろいろなタイプがあるのだろう。
今回は、ホームセンターなどにまま置いている「雷神」でテストを行なう。
液状タイプもあるが、今回はラベルの上から吹き付けるだけでOKらしいスプレーのものを選んだ。
灯油を代わりに使ってもものによっては結構使える。
水ひたし方法。
水分でラベルののりをふやかして剥がす方法。

基本的には40度前後のお湯にラベル全体をつける。
風呂の残り湯を利用するなどすればかなりのコストパフォーマンスがあるが、「のり」によっては全く歯が立たないラベルもある。
ドライヤー方法
ラベルののりを熱で溶かしてはがす方法

この方法はのりの種類による。経験ではべたつく感じののりに向いている。
熱を使うので火傷には注意だ。
カッター剥がし方法
カッターでラベルとビンの間をちびちび剥がしていく方法

あとちょっとではがせる時の第二の方法として使う場合も多い。
指先がかなり繊細でないとあっという間に怪我をする可能性があるので、個人的にはお勧めではない。
とくに旅先などの自宅とは違う環境では使わない方がいいかも。

 

同じ銘柄のビンが4本あるので、上記の方法から

1.粘着透明シート方法
2.ラベル剥がしスプレー・溶液方法
3.水ひたし方法
4.ドライヤー方法
を試してみる。

結果はどうあれ、同じ銘柄のビンのラベルなので、使っているのりも同一だ。
だからこの結果は、ラベル剥がし方法の優劣を決めるというよりも、このラベルののりに対してはこの方法が有効だった
ーに過ぎないと考えていただきたい。
(なおラベルを剥がす前には、スキャナ・デジカメ等でビン本体の画像を撮っておこう。)

 


実験に使ったラベルは大山Gビールの各銘柄。
地ビールとしては大きい目の500ccだ。
地場産業復興の一貫で登場した地ビールが多かった中で、この銘柄は当初より非常に完成度が高く、まあ私の好みの銘柄だな。

 

3−2.粘着透明シート方法


用意するのはカバーフイルム・はさみ・布きれ・コルクだ。
まず布きれでラベル表面のほこり等をふきとる。
続いてカバーフイルムをあて、ラベルよりも一回り大きめにカットする。
カバーフイルムの裏紙には5mm単位での方眼線があるので切り安い。
裏紙を剥がしてラベルにつける。

  

シートとラベルの接着度を上げるために堅いものでこする。
どうもコルクがちょうどころあいのようだ。
よくなすりつけた後に、端からゆっくりとラベルを剥がす。
がなかなかきれいには剥がれない。
仕方なくアートナイフを使ってラベルとビンの間にナイフを入れる。
シートを切らないように注意して剥がしていき完成だ。

  

3−3.ラベル剥がしスプレー・溶液方法


用意するのはスプレーとタイマーだ。
説明文には、ラベルの上に直接スプレーすることと書いてあった。
その後1−2分放置してからヘラなどでめくり取ることとある。
まず2分放置してみた。がまだ取れにくいので5分間放置した。
カッターは使わずに、ゆっくりと剥がす。途中くっついているところは再度スプレーして剥がした。
最終的には一部切れた部分もあったが、まあまあきれいに剥がせた。

   


3−4.水ひたし方法

48度のお湯に5分間つけてみた。(5分後の温度は43.5度になっていた)
ラベルにもよるのだろうが、このラベルはまだしっかりとついていた。
仕方なくさらに20分つけてみる。
剥がしにかかるが、のりがしっかりしているわりには紙がもろくなっていて続けるうちにぼろぼろになった。
どうもこのラベルはこの方法では無理のようだ。

    

3−5. ドライヤー方法

のりによっては非常に効果がある場合もあるらしい。
ただ素手でビンをつかんでいると非常にあつい。
しかも結構電気代がかかる感じなので途中まで剥がしてその後は灯油方法を試すことにした。

  


3−6.灯油方法

いわばラベル剥がしスプレー・溶液方法の簡易版。
灯油なので入手し易いし、ラベル剥がしスプレーよりもコストパフォーマンスが高い。
また揮発性もラベル剥がしスプレーより弱いので、5−10分間放置する場合も都合がいい。
指もしくはブラシ等でラベル全体に塗り、そのまま10分放置し、静かに剥がしていく。
感じとしてはラベル剥がしスプレーとほぼ同じだ。


  


3−7.このラベルでの評価

剥がしたラベルの状態を目視する。

表面がきれいのは、「粘着透明シート方法」だ。
これはラベル表面をシートで覆ってからはずしているためだろう。
ただ表面がシートに覆われている分、光を反射しててかっている。
スキャナで読み込んでみたが特に支障はなかった。

2番目にきれいのは、「ドライヤー方法」だ。
これはラベル裏面ののりを柔らかくして剥がしていくので、ラベル表面はあまり影響を受けないからだろう。

3番目は「ラベル剥がしスプレー」を使った場合と「灯油」を使った場合だ。
剥がす時点でラベルを180度曲げながら剥がしていくのでラベル表面に力がかかり
印刷部分がはがれてしまうのである。

ついにラベルを剥がすことができなかったのが「水ひたし方法」だ。
最後にはラベルの紙がボロボロになったので、このラベルを使うことはできなくなった。
使われているのりによっては4−5分でつるっとはがれるのだが、今回のようなのりだと
ナイフを使ってもらちがあかないこともあるので要注意だ。

それぞれのラベルを200DPIにてスキャンし、それを高さ220ピクセルで変換したのが次のデータだ。
下記の左が「粘着透明シート方法」
中央の左部分が「灯油」方法で、右が「ドライヤー方法」
右が「ラベル剥がしスプレー」だ。
「粘着透明シート方法」以外はラベル全体の色が薄くなっている。

       



4.データベースを作ろう

購入した地ビールのデータベースを本格的に作りたい場合は、市販のデータベースソフトを購入する必要がある。
が、数枚のラベルといくつかのコメントを入れたいだけの場合だとそこまでの必要はない。
エクセルやワードを使ってもそれなりのことはできる。

エクセルを使った場合:
1シートに1銘柄もしくは1ブランドでの運用が妥当だろう。
大山Gビールの場合だと、1シートに1銘柄では、1シート内はピルスナーとなる。
1シートに1ブランドの場合は1シート内に、ピルスナー・ペールエール・ヴァイツェン・スタウトの4銘柄が入ることになる。
ただ問題は、画像の表示が、リンクを貼っての表示ではなく、画像を貼り付けての場合には、その画像をコピペして他のソフトに持っていった場合に、オリジナルの解像度を再現できない点だ。
つまり もともとの画像データを持っていないと、一旦エクセルに貼り付けた場合はデータ自体が変化してしまう。

画像データを別に保存しておかないといけないが、エクセルを使い慣れている人にはとっつきやすいだろう。

    
    (1シートに1銘柄の例)      (1シートに1ブランドの例)


ワードを使った場合:
1ページに1銘柄もしくは1ブランドでの運用が妥当だろう。
印刷した場合は結構使い易いが、PC上だとページ毎に閲覧するのは結構大変かも。
またワード上の画像はエクセルと同じようにオリジナルの解像度を再現できない。

  (1シートに1ブランドの例)


画像を2重保存することなく、銘柄ごとの閲覧ができるソフトがないか探していたところ、
アドビのフォトショップアルバムミニ3.2という画像の整理ソフトがあった。
無料で使うことができ、デジカメからの取り込み、画像のサムネール表示、キーワード検索、画像の編集、CDへの書き出しなどもできるので、今回これを使って試してみる。


4−1.アドビのフォトショップアルバムミニ3.2のダウンロードとセットアップ

2007年11月時点では 次のページからダウンロードできる。
http://www.adobe.com/jp/support/downloads/3616.html

必要なシステムで注意する点は、Windows2000ではインストールできない点だ。XPもしくはVistaでないと動かない。
その他の注意点はダウンロードページを参照いただきたい。

  


4−2.画像の準備とディレクトリの構築

ラベル剥がしで使った「大山Gビールのラベル」で構築してみる。
ラベルは共通の表ラベル以外に、各銘柄が記載されている肩ラベル、銘柄と製造年月日・賞味期限の記載がある裏ラベル
2.のデジカメで撮った全体画像 上からスキャンした王冠 の5種類だ。

ディレクトリの構築は好みだが、一例としてはこうなる。
                 
       

大山Gビールのディレクトリ下に共通の表ラベルと王冠の画像データが入り、各銘柄のディレクトリ下には ビンの全体画像、肩ラベル、裏ラベルが入っている。


フォトショップアルバムミニ3.2を使う場合はこのディレクトリの構築は非常に重要なので自分が納得する階層で構築しよう。


4−3.フォトショップアルバムミニ3.2の起動と操作

このソフトは端的にいうならば、データへのリンクの記憶とサムネイル表示のソフトだ。
だから自分自身が画像ファイルを保存して持つということはない。
取り急ぎ起動させてみよう。

起動時に、どこにある画像を読み込むかのダイアログが出る。

    

画像の保存場所がハードディスクの任意の場所の場合なら「その他のフォルダ」を選ぼう。
選択画面がでるので保存先のフォルダを選ぶ。(ここでは国内)
ここからがポイントだ。
画面の右下に 「サブフォルダから写真を取り込む」にチェックを入れよう。

       

そして「取り込み」をクルックすると選んだフォルダ以下のサムネールが表示される。
横1行が1フォルダに対応している。 これで簡易DBの完成だ。 
なお 複数の画像を取り込んでも、表示は一種類だけで、複数の種類に分けての表示はできない。




4−4.キーワードの登録

このソフトは一つの画像に対して複数のキーワードをつけることができる。(ソフトでは名札と呼んでいる)
たとえば、大山Gビールのピルスナーの全体画像に 「三ツ星」 「2007年」 「鳥取」の3つを登録してみよう。
画面右上の「整理」ボタンをクリックで「コレクション」と「名札」のタグが表示される。
「新規」のプルダウンメニューで「新規名札」を選び、新規カテゴリーに「味」を登録する。

    


新たにできた「味」に右クリックでメニューをだし、名前に「三ツ星」を入れよう。

    


これで「味」のカテゴリーに三ツ星が登録された。必要あらば「一ツ星」「二ツ星」も登録しておく。
同じ要領で 「年」のカテゴリーに「2007年」を 「都道府県」のカテゴリーに「鳥取」を登録しておく。
 


つぎは画像にキーワードを登録する。
サムネイルの画像を選び、右クリックでメニューがでるので、「味」の「三ツ星」を選ぼう。
これでこの画像に「三ツ星」のキーワードが付加された。





検索する場合は、名札のリストから検索したい項目をチェックするだけでよい。
検索は複数選択できる。(左側に双眼鏡アイコンが出る)
検索結果は左側にサムネールで表示される。
(注:サムネールをダブルクリックすると画像は大きくなる)


         


4−5.その他

このソフトは名札以外にも「コレクション」という概念がある。
例えば「私の好きな地ビールベスト10」というコレクションを作成し、好きな地ビール10枚をそのコレクションに入れて1位から10位までの画像を表示できる。
他にもCDに書き出したり、印刷したり、画像の加工やPDFファイルの作成などもできるなど結構いろいろできる。
が、私もその詳細はまだよくわからないのでいずれ紹介するとしよう。


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