ビール酵母で甘酒は造れるか? にトライ!

とはいっても理屈から考えるとできないはず。

甘酒は米のでんぷんを米糀の力をかりてブドウ糖などの糖類に分解するもので、糖をアルコールにするアルコール発酵とは違い、ビール酵母及びその酵素が活躍する局面ではないと考えられるからです。

しかしながら、実験してみるのも楽しいので、そのレポートをお知らせします。

              

 

作成に必要なもの・準備するもの

 

もち米 手元にあったもち米を使いました。 200g使用。
ビール酵母 一次発酵後にできたおりを200g使用。

 

1.もち米をよく洗って、やわらかめのおかゆをたきます。

 

水の量は、もち米の3倍にし、一般の炊飯器で炊きました。

 

2.炊き上がったらおりを混ぜます。

炊き上がったら、しゃもじで切るようにしてかき混ぜ、60度ぐらいまでさまします。

この温度はでんぷんを糖に変える酵素力が一番活動します。

(酵母自体はこの温度では死滅します)

 

 

3.温度60℃で24時間保温しました。

 

通常は半日から1日でできるようですが、2日かけてみました。

使った器具は、60℃を+−2℃に保つ専用容器です。

炊飯器の保温状態でも使えないことはないですが、温度が70℃戦後と若干高めです。

 

 

4.出来上がり

左のものは、市販の甘酒です。右が今回作成したもの。

味はほのかに甘く辛党ならまあまあうまいと思うかもしれません。

が、本物をなめてみると違いは歴然で、無添加の本物は本当に甘いです。

ビール酵母で造ったものは、ちょっぴり甘く、かつ苦いですね。

おかゆとして食べるには甘く、甘酒として飲むには物足りない一品でした。

今回は大失敗。(理屈からは成功かも)

 

見た目は色の違いを除いて、粒の感じや舌触りはほとんど同じ

 


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