読感03年07月

03/07/05読了『ゆうきまさみのはてしない物語 天の巻』
 なかなか含蓄のある内容でした。「野次馬は匿名性に守られている。だからこそ事件に参加
してはならないのだ。」(p.119)「熊本県で、女性市議が、男性県議に胸をわしずかみにされた
事件、性的いやがらせだ女性差別だって、そりゃそうなんだけど、これってそれ以前に痴漢て
いわないか?でなけりゃ暴行だよね?県議ともなると警察ザタにならんのかな?」(p.170)「で、
若い人がおかしくなっているのは、その前の世代がおかしいからなんですよと。」(p.204)など気
になりました。
03/07/06読了『カリン島見聞記 上』
 漫画同様な雰囲気。
03/07/08読了『プレップ民法』
 ようやく読了。読むつもりでかってから何年経ったことでしょう。
03/07/10読了『あたらしい憲法のはなし』
 憲法第1条は天皇の地位ついて述べるとともに、主権が国民にあることが示されているとい
うことが、それらしく書かれています。でも、主語が天皇なのに、国民に主権があることがはっ
きり示されていますと断言することは妥当か。国民主権が副次的な要素であるという印象を憲
法第1条からはぬぐえないと考えます。もちろん、それがよいのか悪いのかの価値判断は含ん
でいません。
03/07/13読了『禁断聖域の伝説』
 ちょっと強引な展開ですが、読み物としてよいと思います。
03/07/15読了『巧みな質問ができる人 できない人』
 ビジネス書もなかなか捨てたものではないと思い直しました。こうした本は、必ず払っただけ
の得をさせようというサービス精神があるので、読んで損はしないことがわかりました。読むの
に時間もかからないので、時間を無駄にした気分にはなりません。当たり前だと思っている頭
の中にある常識と、こうして文字にされたものと比較してみると自分の認識が浅いと思われる
ことがところどころあり、認識を新たにする効果がありました。
03/07/24読了『もっとどうころんでも社会科』
 お勉強が前面に出た内容。おもしろエッセイにはなりきれてません。でも、こういった読み物
もよいと思います。
03/07/26読了『黄金惑星の伝説』
 ミステリィ仕立ての読み物です。SFなのでなんでもありそうだと思ってどきどきしながらよみま
した。結果はネタばれになるので…
03/07/26読了『動かないコンピュータ』
 いつも、仕事でこれでよいのかな、と思ってしていることがあります。何もなければ何もない
し、何がおきるかは調べてみないとわからないし、調べてみてないかもしれない。そうしたリスク
に対する甘さが何を生むかを反省させられました。
03/07/26読了『カリン島見聞記 下』
 「過去を引きずるなかれ。そう叫ぶ声のうしろで累々と過去が笑っている」(p.121)というジレン
マを、ホンワカ漫画に昇華させる技量はすばらしい。ホンワカっていっても細部はやはり残酷で
すね。村人をマグロに変えてたべてしまったイノズマ博士という設定からして、残酷です。
03/07/29読了『aとtheの物語』
 たかだか、冠詞だけのために学習しようと気が湧きませんでしたが、これはちょうどよいと厚
みだと思い読み始めました。手軽でよいと思います。
03/07/30読了『昭和は遠くなりにけり』
 死のう団事件というのはしらなかったので興味深かった。全体的にいつもの調子でおもしろ
し。
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