
04年06月
【2004/06/01産経 朝 15】
1面@
UFJグループに対して刑事告発を視野に金融庁が検討との記事。「視野に検討」って、あい
まいな表現だと思うが、この表現で1面記事でよいのか?
1面A
カネボウへの支援再生機構の決定の記事。リストラ1800人削減6工場処分とのこと。
産経抄
小泉首相の北朝鮮との国交正常化発言につき、「前のめり」と評価した後、『なぜそう先を急
ぐのだろう』と結んでいる。
2004/5/29の記事では、「在日朝鮮人への差別解消」(1面)「差別などが行われないよう、友
好的に対応する」(7面:挨拶全文記載)と記載されているが、産経抄では「在日朝鮮人に…友
好的に対する」となっている。差別解消をするから、以前の状態と比較して友好的だというなら
妥当な表現と考えるが、単独で「友好的」という表現を使うと、現在の北朝鮮との関係に照らし
て首相の言動が突出している感じをうける。なお、この文中の「…」は産経抄の記載で、私が省
略したわけではありません。
【2004/06/02産経 朝 15】
1面
イラク暫定政権の大統領が決まったとの記事。一体、誰がどうのように決めたか?なぜその
ことが大々的に報道されないのか?政権のトップを決めるのにこれでよいのか?それも欧米
の占領下で。
【2004/06/05産経 朝 15】
1面
2人教員制に効果なしの記事。国立教育政策研究所の少人数授業に関する調査による。
2004/5/9に2人教員制に対して積極的な評価をした産経新聞であったが、今回は逆の立場か
ら1面記事とした上、2人教員制にフォローなし。
【2004/06/07産経 朝 15】
1面
レーガン元大統領死亡に対する追悼記事。保守主義を掲げて共産圏の崩壊を導いた大統
領としての評価を与えている。また経済面では小さな政府を目指したレーガノミクスの成功を
評価している。
【2004/06/09産経 朝 15】
1面
皇太子妃人格否定発言についての皇太子の文章を宮内庁が公表との記事。
30面
担任教諭入院に文相苦言との記事あり。事件のショックで入院した人間に対しての論評にし
ては厳しいと考えるが、教員としての適性についての一般論なら正論であるようには思う。
【2004/06/10産経 朝 15】
1面
三井住友FGがプロミスを傘下にとの記事あり。
【2004/06/11産経 朝 15】
1面
合計特殊出生率が1.29で過去最低との記事。米(2.01)仏(1.90)英(1.63)スウェー
デン(1.57)伊(1.24)となっている。
【2004/06/13産経 朝 15】
1面
自民党「国際観光産業としてのカジノを考える議員連盟」がカジノ法構想の記事あり。
7面「正論」小堀 桂一郎
皇太子の皇太子妃人格否定発言についての論評あり。「帝王に私無し」を軸にした論評であ
るが、これは皇室には職業の自由やプライバシーがないことを全面的に認めた内容となってお
り、「国民の一人として常々感謝と、又その過重への懸念に堪へない所」と気持ちの問題だけ
で、人権抑圧がどうにかなると思っている実に能天気な評論である。その程度のことで一種の
門地による差別が解消されるとでも思っているのか?
皇室は日本国統合の象徴にして国民のためのいけにえであって自由などというものは存在
しないという認識があるなら、そのための対価提供を皇室にしてもよいように考える。ただし、
天皇家が過去日本を統治したという利権で十分に対価を提供していると考えるなら、小堀氏の
ように、言葉だけの感謝でも言うだけならただだからよいようにも思う。
当該評論の文体にも表出されている擬古文的な思想には、やや反発を感じると正直に書い
ておきましょう。
【2004/06/29産経 朝 15】
1面
連合軍暫定当局がイラク暫定政権に主権委譲との記事。

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