
日記03年05月
【03/5/20 Tue】
会社が終了したら、雨でした。相当の豪雨でした。
それはさておいて、ピアノのリサイタルをききにT田ホールへ行きました。一曲目は間に合わ
ず会場内で聞けませんでした。ですので感想は2曲目から。
ベートーベンのピアノソナタ「月光」はあまり好きでないのなんともいえませんが、演奏はよか
ったとおもいます。よく知られた曲なので、感想は人によって色々あろうとは思います。
ショパン・ドビュッシー・プロコフィエフと良い演奏と思いました。プロコフィエフは、初めて聴く
曲でしたが、すんなり耳にはいる演奏でよかったです。ショパンは透明な濃い群青色の夜の空
が左だけで動いているイメージでした。ドビュッシーはとくに3曲目が印象的でした。曲名は
「Jardins sous la pluie」で、雨粒が落ちてくる地上の情景が表現されていたと思います。表現し
やすいように作曲されているという話もありますが。ところで、どうして庭は複数形なのでしょう
ね。
古典の曲は、音符で情景が表現し切れていない分奏者の力量や人格が、演奏に表出される
のかもしれません。とくに「月光」については、奏者の表現力や感情によって印象が大きく変わ
ると、M夫人が感慨深げに語っておりました。
感想を書いた順番が物語っているとおり、自分はプロコのPfソナタが一番良かったと思うの
ですが、それは現代の作曲家の力量が奏者を凌いでいるからともいえるのか。作曲家の手の
ひらの上を容易に脱することができない、もしくはそうしたことを特に意図して作曲されている
のでしょうか?
【03/5/23 Fri】
今日は所属するT交響楽団の本番のため、午後半休で昼の築地を歩きました。うどんや2軒
をまわり、まあまあという印象をうける。
非常にいろいろなことを考えさせられましたが、これからどう反省してどのように今後の生活
にいかそうか皆目検討がつかないような出来の演奏でした。当然予見できることでしたので誰
も誘いませんでした。
ホールは良いところでしたし、指揮者もとてもよかったです。あっ、そうか。指揮者を見にきて
もらうという手もあったのだな。今さらですけれどね。
【03/5/24 Sat】
午後に新・丸ビルで高校のときの後輩Yくんと待ち合わせ。弓を貸す予定です。今はカーボン
ファイバの弓を使用しています。値段は、貸す予定の弓の方が高いのですがいろいろ理由が
あって安い弓を使ってます。
食事をして買い物して風景をみて電車にのって家路につくという一日でしたが、なんだかま
あ、めずらしい休日の過ごし方です。最近は引きこもりのように、部屋で何かしていることの方
が多いですから(何かって何でしょうねぇ)。

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