同時進行!!ウィークリー馬券物語
止まらない木ブルース

第39回: NHKマイルカップ(GT)・結果編

「師匠、どこいったんだ?」とF。
「マイルカップ的中してどっかで遊ぶほうけているんじゃないですか」とS。
「たしか先週も10万以上儲けたって話しだしな」
「弟子おいて。まったく」
「いつも悪口ばっか言ってるからじゃないか」
「えっ、師匠の前では言ってませんが」
「どうやら、インターネットに我々の言動が載っているらしい」
「当たり前ですよ。これはネット小説なんですから」
「それは冗談として、師匠もネットを見てるってことだ」
「だから最近ソフトな陰口にしたんですよ」
「まあ、そこらへんはいいとして、有馬あたりから当たりだしているから機嫌は 良さそうだぞ」
「そうですね。今年のGT、これで5戦終了して3戦当ててるんですよね。 例年5戦して1戦当たるかどうかだっていうのに」
「だからこのページ見てご機嫌らしいぞ」
「俺の偉大さがわかったかなんて思ってるんじゃないですか」
「偉大とは思わんがな」
「でも当ててなんぼですから。考えてみたら前日や前々日に予想するって 難しいですよね。やはりオッズや天候、状態を見てから買いたいですからね。 今日はひそかにトウカイダンディー狙っていたんですけど 馬体が急減していたんでやめました。 で、マイルカップはレースそのものも降りましたよ」
「そうだな。競馬記者だって当日の状況で印と違う馬買っているらしいからな」
「ラジオでもパドック・返し馬みて印変える解説者いますね」
「ところで俺もテレビ観戦だけだったんだけど、T君はどうだった?」
「あの僕は1・6・7・9・13のボックスだったんですけど・・・」
「あれ当たってるんじゃないの?」
「あ、1着がない!」
「うるさいっつーの!師匠の頭を外してボックスを組んだんですよ」
「レッドチリ、ザカリヤの狙いは良かったけどエイシンとマイネルは頂けないな」
「そうですね。エイシンは典型的な仕上がり早の外国産馬のパターンですよね。 3歳時は強くても、年が明けると意外に強い勝ち方が出来ない。出来ないというよりは、 他の馬が成長して追いついてしまっただけなんですけど。早熟でなく本当に強いなら NZTであそこまで大敗しないですよ。府中の直線は正直ですからね。 豊も歯切れの悪いコメントしてましたから、僕はハナから切ってました。 でも能力はそこそこあるんでエイシンガイモンやスギノハヤカゼみたいに、GTは無理 でも重賞の一つや二つはとれんじゃないですか」
「マイネルは、狙いは良くてもヤネが替わったのがマイナスだよ。オープンで後のNZT優勝の ザカリヤを破り、皐月4着の実績はこの中では光るものがあるけど、皐月のレースぶりを 見てたらとてもテン乗りがきくような馬じゃないな。それに実はこの馬、皐月ではなくマイルカップ が目標だったらしい。オーナーの意向で皐月にローテ変更してたんだ。で、その皐月は予想外の好走 で4着。きびしいラップを刻んで4着に残ったのが評価されているけど、これって能力を出しきって おつりがなくなっているってことだぜ。皐月を使わず、トライアルを使って余力を残しておくべきだ ったかもな。ふつうのレースなら潜在能力で切りぬけても、GTじゃキツイってことかな」
「するどい御指摘ですね。それで5着に残った分、余計悔やまれますね」
「レッドチリは3着でしたが」
「牡牝の差がでたかな。能力は出しきったレースではあったな」
「キンノホシは4着」
「スケールの大きさは確かにあるんですけど、まだ1勝馬なんですよね。朝日杯をパスして じっくり使っていけば、良かったんじゃないですか。でも今後期待できますが、タイキブリザード みたいに遅咲きだったりして」
「バイオマスターに期待していたんですけど・・・」とT。
「うーん、距離が長かったかな。1400までがいいんじゃないか」
「毎日杯での失速見ると府中の1600は長いですよね。あと、 期待していたトウカイダンディーは出遅れ」
「でもキンノホシと1馬身程度まで差をつめてたから惜しかったなあ。最後はいい脚使っていたよ」
「出遅れがなかったら、行っちゃったかも知れなかったけど」
「で、勝ったのはシンボリインディ」
「師匠の本命・・・」
「僕が消した馬・・・」
「だから来た・・・」
「うるさいー」
「マイル戦全勝で連対率100%。なんか昨年のシンコウエドワードみたいですね」
「2着はトライアルNZT優勝のザカリヤ。ここ2年NZT優勝馬が絡んでいる」
「なんだデータ通りじゃないですか」
「いや毎回師匠がデータを壊してくれるんだが、最近効き目がない」
「今年は世紀末だから・・・」
「くそー、こうなったら来週は師匠の言う通り買おうぞ」とつぶやくT。
来週は高松宮記念。果たして師匠の連勝はあるのか。



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この物語は、本当のことも書かれておりますが、基本的に フィクションです。実在の人物・団体・事件などにはいっさい関係ありません。また関係者?以外 の方が読んでも内容がよく分からないと思います。御質問があればメールをお送り下さい。答えら れる範囲でお答えしたいと思います。