同時進行!!ウィークリー馬券物語
止まらない木ブルース

第五回:安田記念

師匠の競馬生命を賭けたダービーは大波乱の結末に。当然馬券をはずした師匠は何処へ消えていた。 弟子達には1枚の置き手紙がそこには安田記念の予想が・・・
◎タイキシャトル
○イシノサンデー
▲シーキングザパール
「あれ、師匠どこいっちまったんだ」と弟子F。
「なんか雲隠れしちまったって話しですぜ」弟子Sがこたえる。
「やっぱりダービーはずしたのが堪えてるんですかね。スペシャルウィークは勝ったけど二着が あれじゃ当たりませんよ。でも僕は清水を信じとけばなぁと反省していますよ。誰ですか3強3強と 言いまくってたのは」
「・・・」
「でも、師匠がタイキを本命にしたって、この馬は負けないだろうな。だから、予想は聞いても参考に なりそうもないな」と弟子F。
「そんなこともないっすよ。対抗にイシノサンデーっていいそうじゃないですか」と弟子Sがつっこむ。
「ばか。そんなの初めから消してるわ。シーキングあたり消してくれるとありがたいけどな」
「ぼくはタイキの相手はオースミタイクーンで勝負しますよ」と孫弟子Tが少し掛かり気味に言う。
「それって清水の○−◎じゃないのか。二週連続で本線が当たるわけねぇだろ」と一番弟子の Fが言う。
「僕はあまりやる気がないですよ。どうせタイキが勝つんでしょ。だからこのレースの見所は岡部の 乗り方。今年は調子悪いですよね。でも衰えたって声も多いですよ。関係者のなかじゃ、岡部ネームの力 で勝てる馬しか騎乗依頼がこないのは有名ですからね。それでも今年は勝ち鞍減らしてますし、人気馬の 取りこぼしも多いみたいですよね。だからこの馬で負けるようなことがあったら一気に老け込んじゃうか もしれませんよ」と弟子S。
「岡部に限ってそんなヘマしねぇだろう」と弟子F。
「でも、第1レースから参加すると実感しますよ。そろそろ岡部っていうのがなかなかこないんですから ね。今年は」と弟子Sがあきれ顔で。
「まあ、そうだな。でも衰えたっていってもつかっまてりゃ勝てるよ。あと、JRAとしても、この馬で海 外GTとってもらいたいからな。負けることはまずないだろう」と弟子Fがこれからの展開も推理しながら。
「だから、ぼくはタイキ−オースミで勝負です」と弟子Tが元気良く。「二度あることは三度あるって言う じゃないですか」
「僕はビッグサンデーの前のこりと皐月賞馬イシノサンデーの復活という夢を買いますよ」ほとんど参加 する意志のない弟子S。
「そりゃ300倍はつくぞ。よし。それが来たら銀座で豪遊だ!」と弟子F。
「いや・・・、100円だけ買おうかと思っているんですが」
「あちゃー」

(更新7/11)

ホームページに戻る


この物語はフィクションです。 実在の人物・団体・事件などにはいっさい関係ありません。