同時進行!!ウィークリー馬券物語
止まらない木ブルース

第35回: 皐月賞・結果編

当然のごとく撃沈した一門。師匠は行方知れず。残された弟子達の会話。
「またまた若手か・・・」とF。
「それも渡辺より若手が・・・」とS。
「和田ですか・・・」とT。
「先週の福永と同期・・・」
「べガはどうしたんだ!」と荒れるF。
「うーん、やはり12キロ減は食いの悪さを現していたのか」とS。
「なにが不安一掃の追い切りだ」
「やはり師匠の言うことは信じるべきでしたね」
「そう思ってナリタから買っていたんですけど・・・」とT。
「同じ馬主でもオースミのほうが来ちゃった・・・」とS。
「みんな撃沈か・・・」
「なら反省会ですか」
「そうだ。まず勝ったテイエムオペラオーから」
「ここ10年以上、毎日杯組の連対はなかったのですが・・・」
「勝ったタイムも平凡。きついローテ、初コースなどマイナス材料が目白押しです」
「でもレベルが低かったとはいえ、前走芝2000で4馬身 千切った馬はいままでいなかったらしいぞ」
「はあ、そうなんですか」
「いかにデータが当たらないということだ」
「そのデータからいうと弥生組3頭、若葉優勝馬だったんですけどトップロード が頑張った程度でした・・・」
「ワンダーファングが除外されて、みんなスローになると思って行き過ぎたな。 おまけにヤマニンアクロが控えてトウカイダンディーが行っちまった」
「次に2着のオースミブライトですが」
「2000の持ちタイムは出走中ナンバーワン」
「でも熱発あけのスプリングSで惨敗、連対率も50%割れ」
「前走7着からの巻き返しはほとんどないというデータもあり、嫌われましたが・・・」
「結果は2着・・・」
「きたじゃねえか。おいっ!」
「ちょっと忘れていたんですが、今年からジュニアカップと京成杯が入れ替わった形ですよね。 1月の2000のオープンがクラシックに直結するというパターンは生きていました」 「そういえばそうだったか。レース前に言ってくれ」
「あと3着で期待を裏切ったナリタトップロードは」
「弥生賞馬は勝てないというジンクス通りだった・・・」
「最後の追い込みは良かったけど、道中しっくりいってなかった。やはり渡辺騎手 のプレッシャーを馬も感じていたのかもしれませんね」
「前半スローの弥生賞と皐月のよどみないペースの違いにも戸惑っていたみたいだな。前に行こうにも 行けなかった」
「でも今後に期待できる走りでしたね」
「今後はいい、今来い!」
「次にべガはべガでもアドマイヤべガはどうしたんでしょうか」
「やはり、追い日をずらしたように調子落ち、おまけに12キロマイナス。 これじゃ勝てませんよ」
「でも馬券は買ってしまった・・・」
「母のべガも神経質でしたけど、息子もそうなってしまった。 あと弥生賞と同じような反応の鈍さがまた出ていましたね。最後は伸びてるんだけど」
「データ的には、中央デビュー・新馬降着といっても1位→特別勝ち→たんぱ賞制覇→ 弥生賞連対とクラシックの王道と文句なしだったんですけど、負けた・・・」
「だからデータは当てにならん」
「あと3番人気マイネルプラチナムは」
「パドックから入れ込み過ぎ。レース前に終わっていた・・・」
「マイネル3兄弟ではタンゴが最先着。やっぱり今年はタンゴですね」
「なにつまらんこと言ってるんだ。誰だ若葉S組に注目と言った奴は」
「それもデータなんですが・・・」
「よく考えてみると、若葉Sを勝ったといっても、 一連のレースで惨敗していたドラゴンブライアンとタイム差なしですから。全体的に 言えることですけど今年のトライアルのレベルが低すぎたってことじゃないですか」
「そうか・・・」
「それより、天皇賞なら当てられるんじゃないですか」
「そうだ。それなら3強で堅い」
「スペシャル・ブライト・セイウンのボックスで当たりですね」
「でも、それじゃ儲かりませんよ」
「そんな時は」
「そう、師匠のありがたいお言葉で1頭消せる。2年前の3強対決のように」
「あの時は、師匠の消したトップガンが見事1着!」
「で、今年はなにを消しそうですか?」
「多分セイウンだろうな」
「じゃ、セイウンから2点勝負」
「それで決めだ!累損一掃!」



(更新4/19)

ホームページに戻る


この物語は、本当のことも書かれておりますが、基本的に フィクションです。実在の人物・団体・事件などにはいっさい関係ありません。また関係者?以外 の方が読んでも内容がよく分からないと思います。御質問があればメールをお送り下さい。答えら れる範囲でお答えしたいと思います。