同時進行!!ウィークリー馬券物語
止まらない木ブルース

第11回:秋のGT戦線〜開幕編


「待ちに待った秋のGTシリーズが開幕するなあ」と一番弟子F。
「このために夏のローカルはセーブしてきたもんね」とS。
「ず、ずるい。僕は夏も一生懸命参加したのに」と孫弟子T。
「でも、儲けやりゃいいんじゃないの?」
「あーたね、損の積み重ねよ。でも秋は累損一掃するぞ」
「ところで師匠はどうした。まさか貸し渋りでシステム金融にまで手を出したんじゃないだろうな」
「それで追われている?」
「有り得ますね」
「うーん。数々の修羅場をくぐり抜けた師匠もこれでお終いか・・・」
「師匠が行方不明なら秋華賞は堅いだろうな」
「というとファレノ−エアでガチガチか」と師匠がどうなろうとお構いなしに 競馬の予想を始める弟子達。
「距離もエリザベスの時代の2400から2000になったから春の実績がそのままいきてきそうだし、 トライアルとの距離関係が密接になったなあ。」
「その通りですね。2000まで勝った馬が人気になったが本番ではこけて大荒れというのが エリザベスの時代よくありましたからね」
「昨年なんかいい例ですよね。1600から2400に勝ちのあるオークス馬ドーベルが勝って、 2着はトライアルの2000を勝った桜花賞馬キョウエイマーチ」
「一昨年のファビラスラフィインだってマイルカップはこけたけど、 それまでの能力の高さは相当でしたからね。僕は遊びのつもりでファビラスから総流し 100円買っていましたけどまさか万券が当たるとは思っていませんでしたよ」
「というともうエリザベス時代のような荒れ方はしない?」
「そうまでは言えませんが今年の場合クラシック上位組−ファレノとエアがトライアルを 勝って順調にきていますし、連軸はこの2頭からですね。マル外の上位馬ではスギノキューティー ぐらいですが前走は負けすぎ」
「僕もこの2頭で堅いと思います。しいてあげれば成長度という点で本命はエア にしようかと思いますが」
「俺はともにトライアル勝ったことから春の実績を素直に評価してGT勝ちのあるファレノ に◎を打とうと思ってますよ」
「やはりどちらかを本命にするかは師匠の有り難い教えが必要だな」
「その師匠の予想なんですが。いま入った情報によると、追い切りを見てからとの 注釈付きですがエアデジャブーが本命でファレノは消しらしいですよ。 それにショウナンハピネスに注目とのことです」と興奮気味のS。
「えっ、そんなあ。エアが・・・」と落ち込むT。
「まあ、まあ。ファレノが消しなら余計ファレノ−エア1点で決まりそうだな」
「そうですね」と元気を取り戻すT。
「私も自信が湧いてきましたよ」とS。
「そういえばT君は引越し代も稼がねばならないからね。頑張らなきゃ」
「あのーそれは関係ないんじゃないでしょうか」
「いや、奥さんには引越し代と称して競馬にぶち込む気だな。累損もたまっているそうじゃないか」 とS。
「それは原価法だから表には出てこないのか」とF。
「僕はちゃんと低下法で償却してますよ」とS。
「いっそのことオフバランスに飛ばしちゃえよ」とF。
「ケイマンか、キュラソーか。いいですね。旅行には」とS。
「あーたらいいかげんせいっ!」
F・S「しゅいましぇーん」

(更新10/20)

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この物語は、本当のことも書かれておりますが、基本的に フィクションです。実在の人物・団体・事件などにはいっさい関係ありません。